WEEKDAY関数で曜日を判断してみよう
エクセルでは、「WEEKDAY(ウィークデイ)関数」を使って、日付に対応する曜日を数字で表示させることができます。WEEKDAY関数では曜日に対しての「数字」が戻されるため、今回はステップアップで以前ご紹介した「IF(イフ)」関数を組み合わせて、曜日によって表示させる文字列を変える方法を解説します。(引用サイト:https://azby.fmworld.net/usage/excel-function/016/)
WEEKDAY関数の書式
WEEKDAY関数は次のように入力します。
=WEEKDAY(日付データ,種類)→ 例: =WEEKDAY(B1,2)
WEEKDAY関数は、シリアル値に対応した「曜日の数字」を、以下の種類のように表示します。種類は1~3で指定しますが、指定する種類によって、「戻り値の最初の数字や対応する曜日」が違います。
種類の例:
1(省略) | 1:日曜日 | 2:月曜日 | 3:火曜日 | 4:水曜日 | 5:木曜日 | 6:金曜日 | 7:土曜日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2の場合 | 1:月曜日 | 2:火曜日 | 3:水曜日 | 4:木曜日 | 5:金曜日 | 6:土曜日 | 7:日曜日 |
3の場合 | 0:月曜日 | 1:火曜日 | 2:水曜日 | 3:木曜日 | 4:金曜日 | 5:土曜日 | 6:日曜日 |
WEEKDAY関数を入力するときは、[関数の挿入]ボタンをクリックして[関数の分類]で[日付/時刻]を選択すると、かんたんに入力できます。
また、Excel2007と2010では関数ライブラリからも選択できます。
今回の例では、A列の日付が土日であれば、B列に「お休み」と入力させます。そこで、WEEKDAY関数でセルA5の日付をセルB5に曜日の数字として表示させます。その際に、「土曜日と日曜日」が連続した数字となる「種類2」を指定して、土曜日が「6」日曜日が「7」と表示させます。関数式を入力後、セルB35までコピーします。
基本例
①WEEKDAY関数を入力するセルB5をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。
②[関数の分類]で「日付/時刻」を選択し、[関数名]で「WEEKDAY」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
③引数の[シリアル値]に「A5」を入力し、[種類]に「2」を入力して、[OK]ボタンをクリックします。
④10月1日の曜日が「6」と表示されました。これは「土曜日」に相当します。WEEKDAY関数の式をセルB35までコピーします。
⑤曜日の数字が求められました。ステップアップで、曜日ごとに表示させる文字列を指定します。
ステップアップ:WEEKDAY関数の数字はどのように使えばいいの?
WEEKDAY関数は曜日を数字で表示しますが、数字を見ただけでは曜日がピンときません。実は、この数字は他の関数や数式と組み合わせて利用して、曜日ごとに違う表示をさせる場合などに便利です。
ここではエクセル関数塾第2回でご紹介した「IF」関数を組み合わせて、WEEKDAY関数で土曜日(6)と日曜日(7)なら「お休み」という文字列を表示させます。
式の例:
=IF(WEEKDAY(A5,2)>=6,”お休み”,””)
基本例2
①IF関数を入力する、セルB5をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。
②[関数の分類]で「論理」を選択し、[関数名]で「IF」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
③引数の[論理式]で「WEEKDAY(A5,2)>=6」を入力し、[真の場合]に「”お休み”」、[偽の場合]に「””」を入力して、[OK]ボタンをクリックします。
④IF関数とWEEKDAY関数の組み合わせの式をセルB35までコピーします。
WEEKDAY関数は、日付に対応する曜日を数字で表示させることができる関数です。WEEKDAY関数で求められる曜日に対応した数字は、IF関数の条件と組み合わせると、特定の曜日に文字列を表示させることができるようになり、利用範囲が広がります。