始末書について

不手際を反省、謝罪し、再発防止の決意を表明する

<シチュエーションと目的>

  • 1、業務上での失敗や不手際で会社に迷惑をかけた場合に、謝罪するとともに、同様の失敗を繰り返さないよう決意を表し約束する
  • 2、交通事故、重要書類の紛失、無断欠勤、迷惑行為などに対して、反省の意を述べる
  • 3、会社に対して、反省や謝罪の意を表すため、上司から提出を求められたときにかく

<マナーとポイント>

  • 1、原因や理由を明確にする一方で、言い訳は絶対にしてはいけない
  • 2、失敗の事実を過少申告したり、歪めたり、曖昧にしない
  • 3、弁明をせず不始末を丁寧にお詫びする。文章は誠意が伝わるように心がけ、最後に再発防止の誓いをいれる
  • 4、始末書は会社、年初は個人に対して提出する。混同しないように注意する

 


 

始末書サンプル01<一般的な始末書>

  • ・始末書には相手から特に求められない限り、FAXやメールで送ってはいけない
  • ・具体的な損害金額を明示、また損害状況や金額などは別紙や別記にまとめてもよい
  • ・周辺関係者への謝罪も言及することで失態の重大性を理解してることを示す
  • ・(書き換え表現)弁解の余地もございません
  • ・(書き換え表現)なお、今後の処遇については、会社の決定に従うことを誓います。

 

<テキスト>

私はこのたび、株式総会を1か月半後に控えた4月3日に、全国の株主の皆様に今年度の株主総会の案内をお送りしましたが、その案内文の中に、昨年総会を実施した会場の名前を誤って記入してしまい、しかも1200通もの案内を郵送してしまいました。
結局、配布資料を再度印刷し、さらに郵送費も2回分かかってしまい、会社には別紙のように40万円もの余計な負担を負わせてしまいました。
案内については後日、株主の方からのご指摘で誤りに気づき、急ぎ手段を講じたもの、会社はもとより株主の皆様にも多大なる迷惑をおかけしたことについても、大変な不調意をしてしまったと思っております。心よりお詫び申し上げます。
今後は細心の注意をもって業務に当たり、二度とこのような失態を犯さないよう、改めて初心に戻ろうと思っております。つきましたは寛大なご処置をたまわりますよう心よりお願い申し上げます。

 

 


 

始末書サンプル02<交通事故の始末書>

 

  • ・たとえ損害が少なかったとしても、交通事故を起こしてしまったことの重大さを受け止める
  • ・まず事故の報告と謝罪
  • ・事故が起きた日時、場所、原因、状況を正確に書く、事実を曖昧にしたり、過少報告しない
  • ・事故の余波についても報告する
  • ・(書き換え表現)多くの方に甚大なるご迷惑をおかけして、心より反省しております
  • ・被害や損害の状況を別記で箇条書きにする

 

 

<テキスト>

このたび、私、川添泰一は、ルート営業中に他の車両と接触事故を起こしてしまいました。まずは心よりお詫び申し上げます。
事故の経緯は以下の通りです。
平成○年2月23日(木)12時頃、私は営業所で集荷した後、担当エリアである世田谷区大原地区での配達を終え、井之頭通りを渋谷方向に進行していたところ、北山中学校府県で前を走っていたタクシーが急停車(乗客を拾うためとみられる)しました。青信号に代わったばかりでアクセルをやや強く踏んでいたタイミングでの急停車だったため、間に合わず車両が衝突してしまいました。
この事故により相手方の運転手が全治2週間の鞭打ち症をおうこことなった模様で、さらには啓作による事故処理などで配達が遅れ、重要な取引先であるサンユウ工業様にもご迷惑をおかけしてしましました。

私の不注意により会社に損害を与え、皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。二度とこのような事故を起こさぬように注意いたしますので、どうか寛大なご処置をお願い申し上げます。

けが人:相手方運転手の安西恭一様(全治2週間の鞭打ち症)

損害状況:当社車両 車両番号4558の前部が破損
相手方状況 車両後部が破損
以上

 

 


 

始末書サンプル03<資料紛失の始末書>

 

 

  • ・重要書類や顧客情報の紛失などによって、会社は顧客への損害賠償やマスコミ対応に追われることもある。どんな処分も受けるという姿勢で、誠意を持って謝罪する
  • ・紛失の経緯を証明する。できる限り詳しく正確に書く
  • ・(書き換え表現)私の不徳のいたすところと、猛省しております
  • ・(書き換え表現)いかなる処分も謹んで受ける覚悟でございます。

 

 


 

 

始末書サンプル04<監督不行届きの始末書>

 

 

  • ・責任の所在を明確にして、誠実に謝罪することが重要。上司は部下のミスについても反省する姿勢を
  • ・まずは事件や問題についての報告と謝罪する
  • ・事件や問題の経緯を説明する
  • ・自分の責任を認めて謝罪する
  • ・(書き換え表現)監督不行届きを深く反省するとともに、今後の身の振り方については会社に一切をお任せする所存です。