お礼はタイミングが重要、なるべく早く丁寧な文章を心掛ける
<シチュエーションと目的>
- 1、相手から受けた便宜や、取り計らいに感謝する
- 2、取引先紹介、商品受注、訪問、信用状況回答、工場見学などのお礼を述べる
- 3、感謝の気持ちを伝え、今後のビジネス関係を両国で強固にする
<マナーとポイント>
- 1、タイミングが大切なので、すぐに書いて翌日には投函するようにする
- 2、ついでに書いたと思われてはお礼の気持ちが伝わらないので、他の用件を書くことは避ける
- 3、力添えしてくれた相手への最大限の感謝の気持ちと、敬意が伝わる内容にする
- 4、このように感謝しているかを自分の言葉で具体的に書くとなお良い
お礼文サンプル01<取引先紹介のお礼>
- ・結果にかかわらず紹介者に報告とお礼をするのがマナー
- ・状況や経緯が相手に伝わるように書く
- ・(書き換え表現)大変残念ながら、今回は私の力が及ばず取引開始には至りませんでしたが、佐藤様から今後の契約を賜ることができました
- ・相手の業績や信頼関係がああってこそという点を重ねて感謝する
- ・結びでは、今後も相手との親交を深めていきたいという気持ちが伝わるように
お礼文サンプル02<受注のお礼>
- ・特に最初の注文に対するお礼の文面は、丁寧な言葉遣いで、感謝の気持ちを伝えることが重要
- ・日時指定を受けているときなど、特に相手が安心するよう一言触れる
- ・売るだけでなく継続したサービス姿勢を表す
- ・今後のお付き合いを願う言葉も丁寧に添える
- ・(書き換え表現)このたびは弊社商品をお選びいただきまして、誠にありがとうございます/このたびは多くの競合他社の中から弊社をご選定いただきまして、心よりお礼申し上げます。
お礼文サンプル03<訪問のお礼>
拝啓 大書の候、時下ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、このたびの弊社製品に関するご要望を拝聴するために貴社にお伺いした際は、ご多忙中にもかかわらず、貴重なお時間を割いていただきまして、ありがとうございました。 また、丁寧なご配慮と数々のご意見を賜り誠にありがとうございます。 賜りましたご提案は、社内にて検討させていただき、今後の製品開発に反映いたし、ご期待に副うべく努力いたす所存でございます。何卒今後ともお付き合いのほどよろしくお願いいたします。 まずは書中をもってご報告かたがたお礼申し上げます。 敬具 |
- ・こちらが訪問し、対応してもらうということは相手に手間を取らせてしまうということなので、謙虚な気持ちで感謝を伝えるようにする
- ・相手の配慮や対応に感謝する気持ちを伝える
- ・訪問したことで成果が得られたことを強調し、お礼を述べる
- ・(書き換え表現)短い時間ではありましたが、弊社の商品の特徴をご理解いただき、誠にありがとうございました。/弊社新商品について、皆さまから多くのご提言をいただきましたことに厚く御礼をもうしあげます。
お礼文サンプル04<資料送付のお礼>
拝復 白露の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のことと拝察いたします。日頃は格別のご高配を賜りまして厚くお礼申し上げます。
さて、先日お願いいたしました「20代男性の貯蓄に関する意識調査」の資料を奏そうにご送付いただきまして誠にありがとうございます。 おかげさまで、弊社のてがける商品開発の資料として得るところが多く、大いに参考にさせていただいております。 今後も何かとお願いすることがあるかと存じますが、よろしくお願いいたします。 取り急ぎ、資料が到着いたしましたご報告とお礼まで 敬具 |
- ・資料が届いたらすぐにお礼を伝えるのが望ましい
- ・資料送付のお礼はメールでもかまわないが、届いたその日に資料到着の報告とお礼を丁寧に伝える
- ・資料送付に対する返信に当たるので、頭語は「拝復」でよい
- ・今後も取引が続く場合など、付け加えておけばより丁寧な印象になる
- ・(書き換え表現)まずは書面にて、資料送付のお礼のほど申し上げます。