減損会計の基礎

■減損会計とは

例:100万円の車を購入あなたは100万円以上の価値があると思っているから購入するんですよね?全然走らなかったら?

もし100万円の価値がないと分かっていて決算書に100万円で車を計上していたらおかしい!

投資家は決算書を見てその数字をみて価値があると思って投資しているので減損会計しないと詐欺みたいになる。投資に相応の価値がないことが期末で分かってるのならその価値の分まで決算書の資産を減らして損を計上するのが減損会計。

★減損会計の3ステップ=兆候、認識、測定

 

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設例:

あなたはガラケーを作る機械に投資をしていました。機械は300万円で決算書計上されている。しかし、当期は革新的な製品であるアイフォンが登場してしまったら・・・

 

●減損の兆候

  • 1、赤字
  • 2、回収可能価額が著しい低下
  • 3、経営環境の著しい悪化
  • 4、市場価格の下落

・設例のような場合は3に該当する。

 

【回収可能価額とは】

正味売却価額(今の売却価格)と使用価値(使い続けたらいくらお金が得られるか)のいずれか高い方を選択。

設例でいうと・・・

機械の使用価値0円or正味売却価額10万円(回収可能価額は10万円)

正味売却価額を選択した場合

簿価300万円-回収可能価額10万円=減損損失290万円

仕訳 減損損失290万円/機械290万円

 

●減損の認識

その資産から将来得られるお金が簿価(決算書に計上している金額)を上回っているかを判定。簿価よりも将来得られるお金が少なかったら減損を認識する。

 

●減損の測定

資産の簿価を回収可能価額まで減らす。減らした分は減損損失として損益計算書に計上する。