有価証券報告書を読み解く(例:電通)

●電通の状況

  • 2019年12月期決算内容
  • ・当期損失:▲729億円
  • ・700億円規模の、のれん現存損失計上による大赤字(中国、オーストラリアなどの子会社のれん)

★以下は、有価証券報告書でしか読み取れない内容の話!連結包括利益計算書は決算短信でも読めるが、株式保有状況は決算短信では読めない。

●電通の連結包括利益計算書

・▲729億の当期損失があるが、包括利益分が593億円もあり、包括利益の合計だけでみれば▲90億円にまで減っている。

・593億円の確定していない利益は株価の値上がりが原因と読み取れる。どの保有している株が上がったかを、株式保有情報のページから読み解く。

 

●有価証券報告書の株式保有情報のページの探し方

 

 

●株式保有情報の値上がりしたベスト5

・包括利益(株価上昇)のほとんどがリクルートHDの株価によるものだと判断できる。517億円も値上がりしている。

 

・以上のようになぜPL損失よりも、包括利益の損失の方が少ないのか読み取ることが有価証券報告書では可能である。