資産の中身(売掛金・貸付金等)と仕訳

●資産にはどんなものがある?

資産には2つの種類がある。1つは形のあるもので、かつ財産としての価値があるもの。これを財貨といいます。たとえば、現金、商品、建物、機械装置、土地がこれにあたる。

2つ目は形のないものの、財産として価値があると法律で認められたもの、たとえば、財産を得る権利のことです。お金を貸したときの貸付金や売掛金などが、これに該当します。

どちらも今は手元になりものの、返して(払って)もらう権利を有しているといえるものです。

資産の勘定科目のうち、主なものは次の通りです。

①現金・・・効果、紙幣のほか、他人が振り出した小切手も現金とみなされる。

②預金・・・普通預金、定期預金、当座預金など

③売掛金・・・後で回収することが約束されているお金(後から代金を支払うという前提で未回収の債権)。

④その他・・・商品の在庫である「繰越商品」やいすや机などの「備品」も資産となる。

⑤車両運搬具・・・車など

⑥貸付金・・・役員や従業員、系列会社、取引先などに貸し付けたお金。

●資産の仕訳

資産の仕訳は、取引の内容を確認して、勘定科目をきめることから始めます。勘定科目がきまれば、次は伝票や帳簿への記入です。そして、資産が増加したときは左側(借方)に、減少したときには右側(貸方)に、勘定科目と金額を書きえれます。資産の仕訳のうち主な例は次の通りです。

基本的には・・・

  • 資産=負債+純資産
  • 費用 収益

上記の簿記ルール図より、

・資産が増加した場合は左(借方)へ、資産が減少した場合は右(貸方)へ記入する

①現金の仕訳

事例 給料100万円を、現金で支払う

仕訳 給料100万円という費用が増加+現金という資産が減少

借方 貸方
給料 1.000.000(費用の増加) 現金 1.000.000(資産の減少)

②預金の仕訳

事例 現金20万円を、普通預金から引き出す

仕訳 現金20万円という資産が増加+普通預金という資産が減少

借方 貸方
現金 200.000(資産の増加) 普通預金200.000(資産の減少)

③売掛金の仕訳

売上が200万円あり、代金は掛けとした

仕訳 売掛金200万円というしさんが増加+売上という収益が増加

借方 貸方
売掛金 200.000(資産の増加) 売上 200.000(収益の増加)