株式用語<マ行・ヤ行・ワ行>

<マ行>

 

マーケットメイク銘柄2008年3月に終了しました)

…「マーケットメイク銘柄」とは、ジャスダック市場に上場している株式のうちで、銘柄自体がマーケットメイクを希望し、かつ、4社以上の証券会社がマーケットメイカーとしての届出を行っている銘柄です。

マーケットメイクの方式について、簡単に説明しますと、マーケットメーカー(証券会社)が提示した価格で投資家が取引をするということです。オークション方式(一般的な方式)ですと、売り手と買い手がいないと成立しない取引もありますが、マーケットメイク銘柄はマーケットメイカーが売り気配、買い気配を提示することにより、約定しやすくなります。

マーケットメイク方式には値幅制限がありません。値幅制限がないということは、ストップ高やストップ安がなくなるため、一日のうちに上へも下へも、どこまででも株価が動いてしまいます。

マネーサプライ
…「マネーサプライ」とは、通貨供給量のことです。平たく言えば、世の中のお金のまわり具合です。マネーサプライが増加するということは、お金の循環がよくなるため、景気にとってよい働きをします。逆に、マネーサプライが減少するとお金の循環が悪くなり、景気の減速要因となります。マネーサプライは日本銀行が毎月発表しています。
ミニ株〔株式ミニ投資〕
…「ミニ株」とは、単元株以下からでも株を買える制度ことです。これにより、少額からの投資が可能となりました。証券会社によっては、取り扱っていないところもあります。

【取り扱っている証券会社】マネックス証券、カブドットコム証券など

無議決権株(むぎけつけんかぶ)
…「無議決権株」とは、株主総会での議決権を行使できない特殊な株を指します。
銘柄(めいがら)
…「銘柄」とは、会社もしくは会社の名前と思ってください。使い方としては、「一流の銘柄」「値上がり銘柄」などといいます。
銘柄コード(めいがらこーど)=証券コード
…「銘柄コード」とは、会社の横についている通し番号です。上場している会社には全てつけられています。会社四季報などはこの順番に掲載されています。
目論見書(もくろみしょ)
…「目論見書」とは、新規公開株(IPO)の売り出しの時や新たに株を発行する時に投資家に向けて、「うちはこういう会社ですよ」ということを知ってもらうためにつくられます。目論見書の内容は、発行者の名前、事業内容、資本の構成などその会社の情報がつまっています。投資家はその目論見書を読むことで、正しい投資判断ができることになります。

 

<ヤ行>

約定(やくじょう)
…「約定」とは、注文を出して取引が成立することをいいます。
有価証券(ゆうかしょうけん)
…「有価証券」とは、その証券を『もっている人』がその券を『発行をした者』に対して、何らかの値(権利)をすることを明したのことをいいます。

小切手やプリペイドカードもこれに当てはまります。証券取引法上の有価証券としては、国債、地方債、株券などが挙げられます。

有利子負債(ゆうりしふさい)
…「有利子負債」とは、利子(金利)をつけて返さなければならない負債(借金)のことを言います。“利子が有る負債”ということで、有利子負債です。具体的には、短期や長期の借入金、社債、CP(コマーシャルペーパー)、CB(転換社債)などがあります。
優先株(ゆうせんかぶ)
…「優先株」とは、普通の株式と比べて、配当の支払いが普通株よりも優先される株を指します。
呼び値(よびね)
…「呼び値」とは、売り買いの値段(1株当たり)のことです。株価が上がってくると呼び値の単位も大きくなります。株の注文は呼び値の単位でしか出すことができませんので、注意が必要です。

<ラ・ワ行>

利食い(りぐい)、利確(りかく)

…「利食い」とは、持っている株を売って利益を確定させることです。利確(=利益確定)も同じ意味です。

利食い千人力(りぐいせんにんりき)

…「利食い千人力」とは、値上がりした株を売って利益を確定させなさいという格言です。

流動性リスク

…「流動性リスク」とは、株を現金に換金するまでのリスクです。売ることができなければ、株券は現金化されません。

■量的緩和政策と解除

前のページでは、ゼロ金利政策についてお話しました。ここでは、ゼロ金利政策とつながりの深い量的緩和政策についてのお話をします。

量的緩和政策とは、日銀(日本銀行)が取った金融政策の一つで、“金融市場に大量に資金供給をおこなう”政策を指します。具体的には、当座預金(民間金融機関が日銀内に開設している預金口座)の残高を増やすことをします。日銀が『当座預金残高を増やす』ということは、民間金融機関が自由に使えるお金を増やすことになります。その結果、民間金融機関は、利子のつかない当座預金にお金を放置せずに、国民や企業に貸し付けたりして、利益を出していこうという動きになるのです。このような構造で、お金の流れを活性化させる狙いがあります。

本当はもっと金利を下げたい(金利調整で何とかしたい)のですが、金利はゼロまでしか下がらないので、やむを得ずに行った政策といえます。金利から量への政策転換なので、これを量的緩和政策と呼んでいます。

その量的緩和政策も、2006年3月に終わることになりました。これを量的緩和政策の解除といいます。量的緩和政策が解除される条件として、日銀が『消費者物価指数の前年比上昇率が安定的に0%以上となるまで継続する』ことと定めていて、それが満たされたために日銀政策決定会合という会議で解除されました。

レアメタル〔希少金属〕

…「レアメタル」とは、埋蔵量が少なかったり、抽出が難しかったりする31種の金属の総称を指します。例えば、リチウム、チタン、バナジウム、クロムなどがあります。半導体の産業には欠かせない金属です。

劣後株(れつごかぶ)

…「劣後株」とは、普通の株式と比べて、配当の支払いが普通株よりも後回しになる株を指します。

レバレッジ

…「レバレッジ」とは、てこの原理のことをいいます。信用取引がよい例になります。100万円の資金で計300万円分(=100万円×3 レバレッジ3倍)の株取引ができたりします。これは、100万円というお金(もしくは株券)を担保にして、200万円分を借金しながら投資をするという方法です。レバレッジを使うと少ない資金で大きなリターンを狙うことができます。しかしながら、その分リスクも大きくなることは言うまでもありません。

ロックアップ

…「ロックアップ」とは、新規公開前の会社の株主(役員・大株主・ベンチャーキャピタルなど)が、その株式が公開された後に、一定の期間、市場で自分の持ち株を売却することができないように、公開前に契約を交わす制度のことを言います。

ロスカット

…「ロスカット」とは、損切りのことです。