履歴書書き方2

日付住所学歴写真職歴

履歴書の日付の書き方

履歴書の日付を書こうとして
履歴書の日付欄にはいつの日付を書くの?
西暦と元号、どっちで書くべき?
と迷う方も多いのではないでしょうか。

このページを見れば、履歴書の日付の書き方の見本とルールがひと目で分かります。ぜひ活用してください。

●履歴書の日付の書き方 見本


2.履歴書の日付の書き方 ルール

持って行く場合は持参日、郵送する場合は投函日を書く

履歴書には日付を記入する欄が設けられています。
この欄には、面接当日に人事に手渡しするケースなど履歴書を持って行く場合は持参日郵送する場合は投函日を記入します。

西暦・元号、どちらでもOK。ただし、学歴・職歴の表記に揃える

日付は西暦表記(2017年など)でも元号表記(平成29年など)でも構いません。
ただし、履歴書内では学歴・職歴の表記と揃えましょう。表記が統一されていないと「注意力が足りない」というマイナスの印象を持たれてしまう恐れがあります。

また、数字は「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9」などの算用数字(アラビア数字)を用いて横書きで書きます。

※応募先が外資系企業の場合は※外資系企業に提出する履歴書では西暦で書いた方がよいでしょう。
元号で記入しただけで不合格になることはないと思いますが、外国人が履歴書に目を通す可能性もあるため、西暦表記のほうが親切です。

以下に西暦⇔元号の早見表を掲載しますので、参考にしてください。

履歴書を郵送する場合は、添え状(送付状、カバーレターともいいます)を添えて封筒に入れて送ります添え状と封筒に記入する日付は履歴書と揃えるようにしましょう

郵送する場合は、添え状・封筒裏の日付と合わせる

添え状の日付の書き方>

履歴書を郵送する場合は、添え状を同封するのがマナーです。添え状に記載する日付と履歴書の日付は投函日に揃えるようにします。
また、履歴書と添え状以外にも同封する資料があれば(職務経歴書など)、その日付も投函日に揃えます。

 <封筒裏の日付の書き方>

履歴書を郵送する場合は封筒の裏にも投函日を記載します。
こうすれば、万が一、配送業者の手違い等で人事の手元に書類が到着するのが遅れても、あなたの投函が遅かったわけではないと証明することができます。
このとき、封筒の裏に書く日付と履歴書の日付も揃えましょう

封筒の裏の日付は、縦書きで元号表記・漢数字で書きます(平成二十九年四月十七日など)。

事前に作成した履歴書を時間をおいて提出する場合は、郵送する日付が分からないため記入せず、投函日が決まってから履歴書と添え状、封筒に日付を記入して郵送しましょう。
このような場合、うっかり空欄のまま提出してしまわないように注意が必要です。

間違えた場合は全て書き直す

万が一、日付の記入を間違ってしまった場合は、もう一度初めから書き直しましょう。
二重線で消したり、修正テープを使ったりしてはいけません。

以上、履歴書の日付の書き方を説明してきました。
提出前に「記入漏れがないか」、「日付や表記は統一されているか」をもう一度確認するようにしましょう。

履歴書の住所の書き方

履歴書を書いていて、住所欄で手が止まる方は多いのではないでしょうか。

「住所のふりがな欄はどこまで書くべき?」
「番地はどう書くのが正しい?」

せっかく作成する履歴書です。

正しい書き方を押さえておきたいですよね。
このページでは、履歴書の住所の書き方見本と、注意すべきポイントを分かりやすく紹介します。

1.履歴書の住所の書き方

履歴書の住所欄も他の記入枠と同じく、正確・丁寧に書きましょう。
記入した住所をもとに企業から郵送物が届いたり、入社後の手続きで使われたりしますので、連絡のつく住所を正しく書くことが大切です。
以下で正しい書き方を紹介します。

①郵便番号も記入する

郵便番号は〒印の右に続けて、「123-0001」のようにハイフンで繋いで記入します。
細かいため忘れがちなので気をつけましょう。

②都道府県から記入する

政令指定都市の場合も都道府県名は略さないようにしましょう。
「千葉県千葉市」のように都道府県から記入します。

③マンション名も正しく記入する

マンション名、アパート名は省略せず、正式名称で書きます。
マンション名が長い場合も正式名称を書きましょう。

④番地はハイフンではなく「○丁目□番△号」のように記入する

住所の番地は「1-2-3」のようにハイフンでつなげず、「1丁目2番3号」のように書きましょう。

⑤「ふりがな」は番地の前までで基本はOK

住所のふりがな欄は、都道府県と市区町村までを記入すれば基本的にはOKです。番地など数字にふりがなを記入する必要はありません。
ただ、マンション名に読みづらい漢字が入っている場合は、マンション名もふりがなをふりましょう

「東京都港区赤坂○丁目□番△号 皇海コーポ203号室」の場合は「とうきょうと みなとく あかさか すかいこーぽ」。
マンション名のふりがなは、地名のあとに1文字分程度スペースを空けて書きましょう。

ちなみに、ひらがなが続くと読みづらいので、「とうきょうと みなとく」のように、スペースを空けて記載すると親切です。
また、欄の名前が「ふりがな」の場合は平仮名で、「フリガナ」の場合は片仮名で記入するのがルールです。

⑥「連絡先」には緊急の連絡先を。特になければ「同上」でOK

履歴書によっては、現住所の欄以外に「連絡先」の欄があるものもあります。枠内に「現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入」などの注意書きが書かれている場合もあります。
ここには、実家など緊急の連絡先がある場合はその住所、電話番号を記入します。
特にない場合は「同上」と記載しましょう。現住所を繰り返して記入する必要はありません。また携帯番号を記入する場合携帯番号の下に(携帯番号)と記入する。

2.よくあるQ&A

ここでは、履歴書の住所の書き方に関する「よくある質問」にお答えします。

住所が長い場合はどうする?

住所が長い場合は2行に分けて書きましょう
図のように、住所欄を縦に2分割して記入しましょう。

住所やマンション名が長いからといって、都道府県名や市区町村名を省略したり、マンション名を書かなかったりするのは避けましょう。

「○○方」の欄には何を書くの?

履歴書のなかには、住所欄に「  方」と書かれているものもあります。
この欄は、以下のような場合に記入します。それ以外の場合は空欄で構いません

  • 誰かの家に寄宿・下宿している場合
  • その他、履歴書に記入した苗字と、住所の表札の苗字が異なる場合

例えば鈴木さんの家に佐藤さんが下宿している場合、佐藤さんは履歴書の住所欄に「鈴木方」と書きます。こうすれば、鈴木さんの家にいる佐藤さん宛の郵送物を、配達員が間違いなく届けることができるのです。

住所が変わる場合はどうする?

選考中に履歴書の住所に変更がある場合は、採用担当者に早めにメールで連絡しましょう。電話では住所を正確に伝えづらいので、メールでの連絡が正解です。

<メール文例>

タイトル:
住所変更のお願い【株式会社ABC 山田花子(*)】本文:
○○株式会社
人事部
△△ △△様お世話になっております。
○○職の選考に応募させていただいている株式会社ABCの山田花子と申します。突然ではありますが、住所を以下のとおり変更いたします。
●月▲日に引越しの予定ですので、それ以降にご連絡いただく際は、
お手数ですが新住所までお願い致します。■新住所:
〒123-0001
○○県□□市××町 1丁目2番3号 スカイテラス△△402号室■旧住所:
〒456-0001
☆☆県◎◎市△△町7丁目8番9号お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。署名

*…学生の場合は【○○大学 山田花子】と記入します。

履歴書の写真の撮り方

履歴書に貼る写真は、実は応募書類で最も落とし穴が多いと言われています。

ただでさえ、履歴書・職務経歴書を書き上げたあとで気が抜けやすいタイミング。その上、どこまで手間を掛けるべきなのか、どんな写真がOKラインか、服装・髪型、サイズや貼り方…考え出したらきりがありません。

写真は、履歴書の中でも真っ先に目に入る部分。どんなに良い内容が書かれた履歴書も、貼られた写真が良くないとあっさり不採用になってしまう…それほど履歴書の写真は重要です。正しいルールと好印象を与えるポイントを押さえ、手間を掛けずに受かる写真を目指しましょう。

・迷ったらモノクロ

・可能であれば写真館のようなプロにとってもらうのがよい。


 1.「手を抜くな」上場企業の人事担当者が話す、履歴書写真の重要性

履歴書の写真は、その人の第一印象となり、面接で実際にお会いするまで、ずっと塗り替えられることがありません。だからこそ、履歴書の写真で手を抜くのは御法度。新卒・中途採用で年間1万人以上の応募があるという上場企業の人事担当者にお話を伺うと、主に次のような写真の履歴書は、どんなに良い内容が書かれていても、採用をためらうことがあると言います。

  • スピード写真や自作写真
  • 解像度が粗い・色合いが悪い・暗い写真
  • 表情が暗い・人相が悪い写真

いずれも共通するのは、手間を惜しんでクオリティの低い写真を提出している、という点。それだけ志望度が低いと見なされることはもちろん、低品質の写真を平気で出してくる姿勢から、「この人は仕事の完成度も低いに違いない」とスキル面の評価も落としかねません。

では、好印象を与える写真はどう撮れば良いのでしょう? 順を追って解説していきます。


2.押さえておきたい履歴書写真の4大ルール

どんなに良い写真でも、ルールを守っていなければ悪印象のもと。基本的なことですが、まずは履歴書写真にまつわる4つのルールをチェックしておきましょう。

サイズ:タテ4センチ×ヨコ3センチの縦長長方形

一般には縦36〜40mm、横24〜30mmと幅を持たせたサイズで言われているものの、ほとんどの履歴書の写真貼付枠は、40mm×30mmで作成されています。

時期:最低3ヶ月以内に撮影した「無帽・目線有り」もの

履歴書のルールでは、履歴書を提出する日の3ヶ月以内と言われています。ですが、あくまでこれは最低限。その間に髪型が変わったり、太った・痩せたなど、顔の印象が変わっていたら、もう一度撮り直すのが鉄則です。「本人とわかる写真」が原則ですから、帽子屋サングラスの着用はNG(眼鏡は普段掛けているなら可)。目線もカメラ目線が鉄則です。

背景:ブルー(水色)または白

最近の証明写真は背景色にピンクやグリーンなど好きな色を選べるようになりました。ですが、企業に提出することを考えると、伝統的でオーソドックスなブルー(水色)または白・グレー系無難。ブルーは顔色がよく見え、印象を引き立てる効果があります。白はシンプルで清潔ですが、ワイシャツと同化してしまうデメリットがありますので、暗い印象にならない範囲の、薄いグレーを選択するというのも手です。

撮影:写真館で撮影が望ましい

携帯電話やスマホで撮影したり、スナップ写真の切り抜きは不可。写真館は、ブルーの背景を用い、高画質な業務用カメラで撮影してくれるためクオリティが高く、絶対に内定を取りたい企業には写真館がオススメです。自然な笑顔を引き出してくれたり、最も美しい姿勢で撮影してくれるほか、顔色や肌荒れなどの修正(レタッチ)も行ってくれる場合があります。プリントには2~3日かかるところもありますが、その場(10~30分程度)で受け取れる即日仕上げのところもあります。

基本ルールを押さえたら、次は良い写真のポイントを見てみましょう。


3.好印象を与える履歴書写真のポイント

仕上がりが良い写真かを見極める10のチェックポイント

  1. 前髪が目や眉に掛かっていない
  2. 顔は真正面を向いている
  3. あごが上がっていない
  4. 上目遣いになっていない
  5. 口元は微笑んでいる
  6. 額や鼻筋が皮脂でテカっていない
  7. 左右の肩の高さはそろっている
  8. ネクタイや襟が乱れていない
  9. 髪の毛でジャケットやブラウスの襟が隠れていない
  10. 背筋が伸びている

好印象を与える写真に共通しているのは、清潔感があり、相手に安心感を与える雰囲気が表現されているもの。姿勢を良くし、上目遣いになっていない、明るい微笑み顔を意識しましょう。

笑顔は歯を見せない程度に。ただ口角を上げるのではなく、実際に鼻から「ふぅーっ」と息を吐きながら行うと、自然な微笑になるでしょう。なかなかぎこちなくなってしまう人は、撮影の直前に、「いー」「うー」と交互に口を動かして、筋肉をほぐしておくと効果的です。

4.履歴書の写真はどんな服装で臨むべき?

証明写真に相応しい服装 社会人はスーツが基本

アパレル系やコスメ業界など一部の業界を除き、社会人の履歴書はスーツが基本です。面接に行くときと同様と考えるとわかりやすいかもしれません。

男性の場合

黒または紺のスーツに白い無地のシャツ、派手過ぎないネクタイ。

なお、ボタンダウンのシャツはカジュアルな印象のためNG。

また、襟の高いドゥエ・ボットーニもネクタイが緩んだり、上まで締まらない可能性があるので避けましょう。

ジャケットの襟に社章やバッジが付いていないか確認を。

証明写真に相応しい服装・髪型 パート・アルバイトは私服可の場合も

・パート・アルバイト勤務時がスーツの場合…スーツで撮影

塾講師や一般企業のオフィスで働く仕事など、勤務時がスーツとなる場合は、社会人同様、スーツで撮影に臨みましょう。詳しくは「証明写真に相応しい服装 社会人はスーツが基本」を参照下さい。

・パート・アルバイト勤務時が私服の場合…私服でも可

男女とも襟付きのシンプルなシャツ、またはその上にジャケットかカーディガンがベター。

勤務時が私服となる場合は、履歴書の写真が私服でOKなケースが多いです。

ただし、派手なデザインのものや、露出が多いもの、Tシャツやタンクトップのようなラフなものはマナーから言っても避けるべき。男性も女性も、無地またはシンプルな柄の襟付きシャツがベター。ボタンは一番上まで留めるか、開けるとしても1段目だけ。

肌寒い時期はジャケットまたはカーディガンを羽織り、前のボタンを留めましょう。

ハードな格好や露出の多い服、個性的なスタイルはあまり向きません。

 女性の場合、胸元が開きすぎていないカットソーにジャケットを合わせるのも可です。

いずれの場合も露出を控え、髪型や髪の色、メイクもできるだけナチュラルにすることが望ましいとされています。

コンビニや飲食店など接客業の場合には、とにかく清潔感と爽やかさが重要視されますから、中に着るシャツも白などの明るいものを選ぶと良いでしょう。

アパレル販売員の場合…ショップに合うコーディネートで

カジュアル系のアパレルショップなら、私服で。コーディネートのセンスを見られることを想定し、そのブランドのイメージに合う、一番自信のある合わせで臨むと良いでしょう。スーツショップの場合は、やはりスーツの着こなしが重要になりますから、しっかりスーツを着て撮影に臨みましょう。

パート・アルバイトの服装…迷ったらスーツや制服が◎

企業によっては、私服勤務であっても「履歴書はスーツが常識」と考えていたり、「いい歳してスーツも持っていないのか」と違和感を覚えることも。

本当に私服で写真を撮って大丈夫か、迷った人はスーツ(高校生の場合は制服)で写真を撮るのがベターです。

 なお、夏場に制服で写真を撮る場合は、写真のようにジャケットを着ずに夏服のままで構いません。

メイクは社会人もパート・アルバイトもナチュラルで

ナチュラルメイクで目元だけ少ししっかりめ、が基本。厚化粧にならない範囲で。

  •  ナチュラルメイク
  • 目元だけ自然な範囲で少し濃く
  • 清潔感と血色の良さがポイント

社会人の場合もアルバイトの場合も、清潔感があり、血色の良い印象を与えられるナチュラルメイクが推奨されています(マスコミ系やコスメ系などの一部の業界を除く)。

ただし、写真撮影時は目元を自然な範囲で少しだけ濃くするように意識しましょう。

これは、スタジオ照明を受ける撮影の場合、眉や目元が薄いと光で飛んでメリハリなく写ってしまうため。カバー力の高いファンデーションで肌を整えつつも、厚塗りな印象にならないよう仕上げましょう。つけまつげや濃いマスカラ・アイライナーなどもNGです。

アイシャドウはベージュまたはブラウン系、口元はピンクまたはオレンジ系がオススメです。自然な範囲でピンクのチークを使えば顔色がよく見えます。ブラウン系のチークは顔の立体感を出す効果が。希望する業界のイメージに合わせて使い分けても良いでしょう。ビビッドカラーやレッドなどの強い色は使わない、寒色も顔色が悪く見えるため避けましょう。


5.気をつけたい!よくある履歴書写真のNG例と対処法

髪型のNG例

履歴書写真NG髪型

×前髪が目や眉にかかっている

○前髪を分ける・流す

前髪が顔を隠すのは暗い印象のもと。

普段と違う髪型にするのは少し恥ずかしいものですが、表情の動きが伝わらない写真では、いつも以上に爽やかさや誠実さを意識したヘアスタイルを心がけましょう。

前髪は表情にも直結する部分。少々シビアですが、写真くらいの長さでも、目に掛かりそうだと判断される可能性があります。しっかり分けた方が無難です。

前身頃が隠れる髪型はNG

×髪の毛でジャケットやブラウスの前身頃が隠れている

○髪を後ろに流すか1つに結ぶ

写真のようにジャケットの襟を覆ってしまう髪型はNGです。

襟に掛かってしまうくらい髪が長い場合は、後ろに流すか結んでスッキリさせること。

履歴書写真寝ぐせはNG

×寝ぐせや無造作ヘア

○ハネが少なく、クシの通った自然な髪型に

クシが通っていないボサボサ髪や、ところどころ跳ねた寝ぐせはもってのほかですが、整髪料でしっかりセットしていても、寝ぐせやハネを模した無造作ヘアは封印を。

毛量が多い人は、ハネに注意するだけでなく、ボリュームを抑え気味にしましょう。

履歴書写真ハードな髪型もNG

×ガチガチ、ツンツンに固めすぎ

○固めすぎないナチュラルヘアに

整髪料で清潔感あるセットを心がけた短髪の男性が陥りがちなのは、刺さってしまいそうなほどガチガチに固めたヘアスタイル。相手によっては攻撃的に取られてしまう場合もあるため、ナチュラルなセットを心がけましょう。

「固めすぎ」「立たせすぎ」以外にも、不自然さを感じる髪型や個性的な髪型は好みが分かれるため避けた方が無難です。

表情のNG例

履歴書写真の表情NG例3枚×上目遣い、見下したような視線

○まっすぐ前を見つめ、黒目が一番よく見える位置で

あごが上がっているのは相手に見下したような印象を与えるためNG。

引きすぎも上目遣いとなり、なんだか睨んでいるような印象に。まっすぐ前を向き、いちばん黒目がしっかり見える位置をキープしましょう。

履歴書写真の表情NG例。無表情もNG。×無表情、口が「へ」の字

○口元は歯を見せない程度に微笑む

無表情は相手に暗い印象や威圧感を与えるためNG。取っつきにくそうな印象は、人事担当者の「面接したい」という気持ちを減退させてしまい危険です。

パスポートの証明写真は微笑禁止ですが、履歴書では歯を見せない程度に微笑みを作りましょう。

履歴書写真歯を見せて笑うのはNG意識しているつもりでも意外と口角は上がらないので、事前に鏡の前で練習してから望むこと。

なお、歯を見せて笑ってもOKなのは、放送業界やCAなど一部の業種・職種のみです。それ以外の業種では、歯が見えてしまうとかえってマイナスになることがあるので要注意。

服装のNG例

履歴書写真ネクタイ曲がり×ネクタイが曲がっている・緩んでいる

○まっすぐにした上で、緩んでこないようタイピンで固定

ネクタイ曲がり・緩みは気がつきにくく、男性に多いミスポイント。しっかりとシャツの第一ボタンまで留めた上で、ネクタイを締めるときはディンプル(結び目の下にできるえくぼ)が中央に来るよう意識して。形を整えたら、曲がったり、揺るんだりしないようタイピンで固定すると良いでしょう。

写真左のように思いっきり乱れていれば発見しやすいですが、大抵の場合は右のように微妙に曲がっているものです。正面から写真に撮られると目立つので、あらかじめ注意深く確認を。

履歴書写真の襟×襟が曲がっている・立っている

○まっすぐに直す

写真のタイプの襟は特に注意。
スキッパータイプのブラウスを着た女性は、左右で開襟の幅や角度がずれてしまうことが。

男性でも何かの拍子にジャケットの襟の後ろがよじれたり立ってしまうことがあります。動くとまたずれてしまうので、できるだけ撮影直前まで調整を怠らないようにしましょう。

姿勢のNG例

×猫背になっている

○胸を張る

座高が高かろうが写真には写りません。思いっきり背筋を伸ばし、胸を張りましょう。また、首だけ前に出てしまわないよう注意。

履歴書の写真で肩の高さが合わなかったら×片方の肩が上がっている

○まっすぐに揃えるか、思い切って身体の向きを斜めに

自分ではまっすぐにしているつもりでも、肩の高さが左右不揃いというのはよくあること。利き手や利き足などの関係で、成人男女の骨格は必ずしもシンメトリーではないからです。

どうしてもうまくまっすぐにできないときは、右の写真のように、顔を正面に向けたまま、首から下を少し斜めに向けると自然な写真が撮れるでしょう。

×顔が正面を向いていない

○必ず両方の耳が見える程度で

身体の向きを斜めにすることは構いませんが、顔の向きは原則正面。肩を斜めにする場合など、真正面を向くことが難しい場合には、少しだけ斜めになっても構いません。目安は両耳が見えること。片方の耳が顔に隠れてしまうようだと横を向きすぎです。


6.写真館で失敗しないための写真撮影の流れ

1.写真館(フォトスタジオ)を選ぶ

写真館(フォトスタジオ)なら一定以上のクオリティは期待できますが、そのサービスはピンキリ。こだわるなら立地や仕上がり時間(※)だけで選ぶのではなく、自分に合う場所・評判の良いところをリサーチしてみましょう。

履歴書の写真を専門としたカメラマンとメイクサービスの付いた写真館、履歴書の中でも例えばアナウンサー志望など放送業界を専門とした写真館、合格率○%以上をうたい文句にした写真館など…様々なお店があります。ネットの評判なども参考にしながら、自分に合う場所を見つけましょう。

ちなみに相場は2000円~3000円が一般的ですが、メイクも行ってくれるところは1万円を超える場合もあります。クオリティに応じて予算もアップすることは肝に銘じておきましょう。

→証明写真に強いフォトスタジオを探せるサイト「フォトスタジオナビ

※スピード写真と異なり、即日仕上げ(撮ったその場でプリントしてもらえる)の写真館ばかりではない点には注意しましょう。後日受け取りの場合は、2~3日後が一般的です。

2.申し込む

「履歴書の証明写真用で」と目的をハッキリ伝えること。単にサイズの問題だけでなく、カメラマンが採用に相応しい表情や雰囲気の写真を意識してくれます。背景色を選べる場合はブルーがベター。メイク付きの写真館や履歴書専門の写真館などでは、業界・業種などを伝えるカウンセリングシートの記入を行う場合も。

3.鏡を見る

撮影の前に一度大きめの鏡で胸から上をチェック。服装や髪の乱れを整えたり、笑顔の練習を行います。また、肌荒れやニキビなど気になりそうなものがあれば、事前にカメラマンに伝えておくと良いでしょう。

4.姿勢に気をつけながら座る

写真館奥のフォトスタジオで、カメラマンの指示に従ってスツールに座りましょう。このとき、ジャケットの一番下のボタンは外すこと。映っていないと思って全てのボタンを締めたり、逆に開けてしまったりすると、根や肩下に変なシワができてしまう可能性があります。

姿勢や表情はカメラマンから指示があるのが一般的ですが、心配な場合は「猫背になってませんか?」「肩の高さ合ってますか?」「ちゃんと笑えてますか?」と撮影前に質問してみると良いでしょう。また、両手は組まずにまっすぐ降ろし、肘を軽く曲げ、拳を軽く握って膝の上に置くと胸を張りやすくなります。

写真館撮影

5.撮影

撮影中はカメラマンの指示に従って。

何枚も撮ってくれるはずですから、まばたきのことは気にせず、良い表情と良い姿勢を維持することに集中を。

6.できあがりをチェック

撮影が終わったら、専用のモニターで仕上がりをチェック。撮影した写真の中から実際に使用したいものを選び、明るさや色味の調整をしてもらいます。肌荒れや吹き出物などが気になる場合はここで修正・レタッチをしてもらい、服装や髪型・姿勢の乱れは場合によっては撮り直してもらいましょう。印刷してからだと遅いので、気になったことは全てその場で伝えておくと良いでしょう。

7.レタッチ(画像修正)・プリント

使用写真が決まったら、肌の調子を整えたり、シミや吹き出物を消したり、といったレタッチ(画像修正)をお願いしましょう。但し、レタッチは自然な範囲で。過剰にレタッチした写真は、書類選考を通過できたとしても、面接で面接官と会った際に「別人?」と思われ、その後の印象を悪くしてしまいます。あれこれ修正したい気持ちをグッとこらえて、やりすぎにならない範囲で、写真館の人と相談しながら進めましょう。

プリントでいよいよできあがり。即日仕上げなら、10~30分後には受け取れるでしょう。遠方からわざわざ撮影に来て後日受け渡しとなった場合は郵送してもらえないか確認を。

8.モノクロでコピーを取ってみる

写真を受け取ったら、コンビニで一枚だけモノクロコピーを撮ってみましょう。企業では、履歴書がコピーされて管理される場合が多いため、白黒で印刷したときに黒つぶれしたり、お化けのようになってしまわないかも重要なポイントです。多少のつぶれは構いませんが、あまりにもひどい(見た目が怖い、顔に見えない、など)場合は、写真館にすぐ相談してみましょう。プリントの仕方を調整してくれるかもしれません。


7.履歴書に写真を貼る際に意識したい5つのポイント

履歴書の写真欄の罫線よりも少し大きめに切る

写真のサイズは4cm×3cmですが、ジャストサイズで切ると、履歴書に貼り付けたとき、ほんの少しずれただけで、貼付欄の線が見えてしまい、不格好。実際のサイズよりもほんの少し大きめに切り取りましょう。あまり大きすぎるのも微妙ですから、1mm未満を目安に。

切断した部分が曲がらないように

切るのはハサミを使いますが、くれぐれも歪んだり、曲がったりしないように。あらかじめ写真のウラに定規で線を引き、それに沿って切るとよいでしょう。写真館やスピード写真で撮影すると、最低でも6枚程度、写真をもらえるはず。もし失敗したら、ケチらず新しい写真を使いましょう。

鼻筋が真ん中に来るように

写真を切り取る際は、頭の上に余白がなくなってしまったり、左右どちらかに寄ってしまうことがないよう、中心をどこに置くかに要注意。ポイントは、口より上、鼻筋が上下左右の中心に来るようにすることです。

糊がはみ出さないように注意しながらまっすぐ貼る

貼り付けてから位置を調整すると、周辺に糊がはみ出してしまうため、一気に貼るのではなく、ピンセットなどを使ってまず写真上部の角を合わせてから貼りましょう。糊はスティック糊が扱いやすくてベターです。セロテープや両面テープなど、糊以外のものを使うのは避け、糊の付けすぎ、足りなすぎにも注意しましょう。

万が一剥がれてしまう場合に備えて裏には名前を書いておく

しっかり貼ったつもりでも、気温の変化や他の書類とこすれたりした拍子に写真が剥がれてしまう可能性が。万が一剥がれてしまっても、裏に名前を書いておけば、あとで見つかる可能性があり、写真の裏に名前を書くことはマナーの1つとされています。当たり前ですが、サインペンなど消えにくいもので、糊付けする前に書きましょう。


8.時間がない人必見!スピード写真で写真館並みに撮る方法

撮ってもOK? 知っておきたいスピード写真のデメリット

これまで、履歴書の写真撮影は写真館が望ましいとされてきました。

ここ最近は、スピード写真機の中にスタジオ撮影で使用される一眼レフカメラが組み込まれたモデルが存在するなど、スピード写真機も性能が上がってきています。とはいえ、まだまだデメリットは存在します。

デメリット1.照明が暗い

カメラ側の性能が上がっても、スピード写真の照明はいわゆる簡易的なもの。豊富な光源で顔全体を影なく照らす写真館のライティングに比べると、どうしても薄暗く、顔色が悪く写りがちです。

デメリット2.表情を引き出してもらえない

写真館と違って、スピード写真は基本、全てセルフ撮影です。カメラマンとコミュニケーションを取りながら自然な笑顔を引き出してもらうことはできず、100%自分で笑顔になる努力をしなければなりません。また、モニターを見ながら撮影を行うと、つい写真写りを気にして上目遣いになってしまったり、不自然な表情になってしまうことも。

デメリット3.正しい姿勢に苦戦する

カメラの位置が決まっている上、椅子の位置は動かせず、しかも狭いスピード写真機の中。制限時間に追われながら、モニターで顔の高さを確認しつつ肩の位置や背筋の伸ばし方を調整するのは至難の業。

とはいえ、ちょっとした時間に手軽に済ませられるのがスピード写真の良いところ。写真館になかなか足を運べずスピード写真を検討する場合は、これらのデメリットを理解した上で臨むことが必要でしょう。

スピード写真でも綺麗に撮るためのコツ

白いシャツに黒いジャケットで

写真館よりもライティングが弱いスピード写真では、全体的な色調がメリハリなく映りやすい傾向にあります。紺やグレーよりも黒いジャケットと白いシャツを選びましょう。

ライトの位置を確認する

機械の中に入ったら、まずカーテンをしっかりと閉め、ライト・ストロボの位置を確かめます。少しでもふさいでしまうといっそう暗くなってしまうため、ライトの前に荷物や足は置かないこと。

カメラの付いているガラスをウェスで拭く

カメラのあるガラスは指紋などで意外と汚れている可能性が。念のため眼鏡拭きのような柔らかい布で拭きましょう。ティッシュは傷が付いてしまう可能性があり、ウェットティッシュは水垢汚れや水滴が映り込むためNG。

スピード写真を撮るときの目の高さ椅子の高さを「やや見下ろし位置」に調整する

備え付けの椅子は位置こそ変えられないものの、高さの調整ができる場合が多いです。背筋を伸ばして椅子に座った状態で、カメラが目線よりもほんの少し下に来る「やや見下ろし位置」に調整。撮影時にあごを引いてカメラをまっすぐ見つめると、姿勢・顔の角度ともにベストな位置になります。

膝の上にA3の白い紙を広げる

これは、スピード写真の弱点であるライトの暗さを緩和する、いわばレフ版がわりのもの。白い紙がない場合は、白いハンカチでも構いません。上からの光を反射して、顔の下方向に影ができにくくするため、クマを隠したい人にも最適です。

姿勢と表情を固定

背筋を伸ばし、まっすぐカメラを見つめ、微笑みを浮かべます。

ベストなタイミングで撮影ボタンを押す

スピード写真には制限時間がありますが、慌てず焦らず落ち着いて撮影に臨みたいもの。必要な準備はお金を入れる前に大方済ませておくと良いでしょう。

また、撮り終わった写真は、写真館での撮影同様、モノクロコピーして、黒つぶれがないか、不気味じゃないか、確かめてみることをお忘れなく。

履歴書の学歴の書き方

「履歴書の学歴なんて簡単に書ける」と思っていたが、いざ書いてみようとするとわからない点が出てきますよね。 ここでは、 「入学卒業年度は西暦で書いたほうがいいのか?和暦のほうがいいのか?」 「学歴は中学から書くべきなのか?高校からなのか?」 といったあなたが疑問に思う細かな点まで答えていきます。

・学歴は〇〇高校卒業からでよい。

1.学歴の基本的な書き方

学歴の基本的な書き方を説明していきます。

①一行目には『学歴』を記入
・学歴欄の一行目には『学 歴』と記載しましょう。

・記載する場所は、欄の中央。『学』と『歴』の間に1文字分スペースを空けておくとバランスよく見えます。

②統一すれば西暦でも和暦でもOK!
・学歴の年号は、履歴書の記入日・生年月日・学歴と合わせれば、西暦でも和暦でもどちらでもかまいません。

・西暦でも和暦でも数字の後に『年』『月』を記載する必要はありません。
Ex. 年    月
○:2012    3
×:2012年   3月

・和暦の場合は、全ての欄に元号(『昭和』『平成』など)をつけましょう。

③学校名・学部学科名などは省略せずに正式名称で
・学校が私立であれば『私立』と記載しましょう。

・学校が都立である場合は、『都立』ではなく『東京都立』と正式名称で記載しましょう。
県立や府立も同様に、『神奈川県立』『大阪府立』など都道府県名も記載します。
Ex.○:東京都立 駒場高等学校   ×:都立 駒場高等学校
○:神奈川県立 湘南高等学校  ×:県立 湘南高等学校

・学校名は『○○高校』と省略せず、『○○高等学校』と記載しましょう。
私立や都立の後ろに1文字分スペースを空けて書くとバランスがよいです。

・通っていた高校に複数の学科がある場合は、普通科でも『普通科』と記載した方が親切です。普通科でない科目の方は必ず自分の学科名を記載しましょう。

・『國』や『學』などの旧漢字が学校名含まれる場合、学校のホームページに載っている正式名称が旧漢字であれば、履歴書にも旧漢字で記載しましょう。
Ex.國學院久我山高等学校、二松學舍大学附属高等学校

④卒業・入学も省略せず
・「○○高等学校 卒」「□□大学 入」などと省略せず、
「○○高等学校 卒業」「□□大学 入学」と書きましょう。

・『卒業』『入学』の前に1文字分スペースを空けて書くとバランスがよいです。

※学歴詐称はやめましょう!

学歴を書く上での大前提ですが、学歴を詐称することはやめましょう。
学歴を詐称しても、卒業証明書証で学歴が正しいのかどうかわかってしまいます。
学歴詐称がバレた際には解雇される可能性が高いですし、
バレるまでも「いつバレるのか」と気にしながら働くことになります。
企業にとっても、あなたにとってもいいことはありませんので学歴は正直に書きましょう。


2.中学or高校?学歴はいつから書くべき?

履歴書の学歴欄に差し掛かった際に中学校から書けばいいのか?高校からでいいのか?もしかして小学校から?と疑問に思いますよね。
その答えは、アルバイト面接を受ける学生なのか、就活生なのか、転職者なのかによって変わってきます。
ここでは履歴書を書く3つの場合ごとに学歴をいつから書くべきなのか解説していきます。

アルバイト面接を受ける学生の場合

高校生・大学生の場合は、中学校の卒業年から学歴欄に記載しましょう。
在学中の場合は、学年とともに『在学中』と書きます。

就活生の場合

就活生の場合は、中学校の卒業年から学歴欄に記載しましょう。
まだ卒業はしていませんので、卒業年を書く行には『卒業見込み』と書きます。

転職者の場合

転職活動中の方は、高校の卒業年から学歴欄に記載しましょう。
中学卒業後、専門学校に進んだ方は専門学校の卒業年から書きます。


3.【ケース別】学歴の書き方

下記のケースに該当する方は、追記した方がいい点・注意点があります。
自分のケースに合うものを参考に学歴欄を仕上げましょう。

浪人、留年をした場合

浪人をした場合も、留年をした場合も学歴欄に「20○○年△月 浪人」「平成○○年△月 留年」などと、 書く必要はありません。
正しい卒業年度・入学年度さえ記入しておけば、浪人したこと、留年したことは採用担当者に伝わります。
『浪人』『留年』と学歴に記載すると、ことさらその点を強調することになり、 「なぜ浪人したのか?」「なぜ留年したのか?」と採用担当者から聞かれる可能性が高まるので、 書かない方が無難です。

休学した場合

休学した場合は、「○○高等学校 休学」「○○大学△△学部□□学科 休学」と書きます。
また、病気等で休学せざるをえなかった場合、休学をした理由を簡潔に記載しましょう。
なぜなら一般的に休学は、採用担当者にいいイメージをもたれないからです。理由を何も書かないと「授業についていけなかったのかなぁ」「挫折しやすい人なのかなぁ」などと思われてしまうこともあるでしょう。

病気で休学し、現在は完治している場合は、「○○のため入院。現在は完治し、勤務に支障なし。」のように、今は働く上で問題がない旨を記載することで採用担当者にいらぬ心配をさせなくてすみます。

中途退学した場合

中途退学した場合は、「○○高等学校 中途退学」「○○大学△△学部□□学科 中途退学」と書きます。
『中退』と省略しないようにしましょう。

また、家庭の経済的な事情など退学せざるをえなかった場合、中途退学をした理由を簡潔に記載しましょう。 なぜなら一般的に中途退学は、採用担当者に悪いイメージをもたれます。理由を何も書かないと「働いても長く続かないのではないか」「何か問題を抱えている人なのか」などと疑われてしまうこともあります。

転校した場合

転校前の学校が『○○高等学校』、転校先の学校が『△△高等学校』である場合、
「○○高等学校 入学」の一行下に、「△△高等学校 転入学」と書きます。
この書き方は、中学校でも同様です。

留学した場合

留学の場合は、留学していた期間により履歴書での書き方が異なります。

①留学期間が1年未満の場合

短期の語学留学、ホームステイや、授業の一環として海外研修があるなど、
留学期間が1年未満である場合は、『学歴』としては認められないため学歴欄には記載しません。

短期であっても海外での経験をアピールしたい場合は、履歴書の自己PR欄や自由記入欄に海外での経験を書きましょう。

②留学期間が1年以上の場合

留学期間が1年以上の場合は、「留学期間、国、学校名」を書きます。
留学をした理由や留学先で行ったことを伝えたい場合は、履歴書の自己PR欄や自由記入欄に書きましょう。

学部、学科を変更した場合

変更前の学部・学科が『○○大学△△学部□□学科』、転校先の学校が『○○大学◇◇学部◆◆学科』である場合、「○○大学△△学部□□学科 入学」の一行下に、「○○大学◇◇学部◆◆学科 編入学」と書きます。
高校でも同様です。

社会人後に学生となった場合

学生から社会人として働き、再度学生に戻った場合、学歴は学歴、職歴は職歴でまとめて書きましょう。
学歴欄だけみると何年もブランクがあるようにみえますが、
職歴をみればあなたが働いていたことを確認できるため問題ありません。

学校を中退した場合の履歴書の書き方と、不利にしないコツ

高校や専門学校、大学を中退した方のなかには、履歴書を書く際に悩むことがあるのではないでしょうか。

「履歴書に中退と書くべき?」
「中退と書くと選考でマイナス評価になってしまうのでは?」
「中退であることをどう書けばいい?」

学校を中退した場合の正しい履歴書の書き方は、その後の選考にも大きく影響してくるポイントです。しっかりと押さえておきたいですよね。
このページでは、履歴書の中退の書き方見本と、できるだけ不利にならないための対処法のポイントをわかりやすく紹介します。


1.履歴書にははっきりと中退と書くべきか?

正直に中退と書かないと学歴詐称になる

履歴書履歴書は公的な文書ですので、学校を中退した場合は、履歴書に正直に中退と書くべきです。なぜなら、大学を中退した人が、大学卒業と書いたり、大学に入学したにもかかわらず高校卒業までしか書かなかった場合、学歴詐称に問われる可能性があるからです。

例えば、学校を中退して無職の期間があった場合、履歴書の学歴欄に中退と書かなければ空白の期間ができてしまいます。もし書類選考を通過して面接に進んだとしても、人事は面接で必ずこの空白の期間について質問するはずです。面接時、適当な理由で説明したり、嘘の経歴を語ったとしても、人事に深く追求されると墓穴を掘ってしまう可能性が高く、人事を納得させる説明をすることは難しいでしょう。

また、学歴詐称をすると、せっかく入社できても、場合によっては懲戒処分の対象となり、最悪の場合、会社を解雇される可能性もあります

●Memo● 学歴詐称に基づく解雇が有効とされた代表的な事例 ~ 正興産業事件(浦和地川越支決平6.11.10 労判666-28)

自動車教習所で指導員として勤務していた労働者が、高校中退を高校卒業と偽り職務に就いていたが、学歴詐称が発覚し、懲戒解雇になった事例。

【ココがポイント】

中退した場合は、必ず正直に履歴書に書きましょう!

中退が必ずしも採用上のデメリットになるわけではない

一般的に、人事は学校中退者の履歴書を見た際、「なぜ中退したのだろう?」と理由を知ろうとします。そのため、中退した理由の内容や伝え方次第では、挽回するチャンスは十分あります

詳細については、「3.履歴書に中退と書いても大丈夫! リカバーできる対処法」をご覧ください。

【ココがポイント】

学校を中退した理由をしっかりと伝えられれば、人事は中退でも気にしない。過度な心配をする必要はない!


2.学校を中退した場合は履歴書の学歴欄に「中途退学」と書く

履歴書の具体的な書き方

中退は最終学歴として認められていませんが、履歴書の学歴欄には記入する必要があります。
履歴書に記入する場合は、「中退」ではなく、「中途退学」と記入した方が丁寧な印象を与えます。卒業と同様に、年月と学校名を記入し、「中途退学」と記入しましょう。
ここでは、高校、専門学校、短大・大学中退の場合に分けて、記入例を紹介します。

・高校中退の場合

高校中退の場合は、履歴書の学歴欄に「○年○月 ○○高等学校 中途退学」と書きます。

記入例
○年○月 ○○中学校 卒業
○年○月 ○○高等学校 入学
○年○月 ○○高等学校 中途退学
●Memo● 高等学校卒業程度認定試験や大学入学資格検定に合格した場合

(1)高校を中退して高等学校卒業程度認定試験に合格した場合

履歴書の学歴欄に「○年○月 高等学校卒業程度認定試験合格」と書きましょう。

例.高等学校卒業程度認定試験に合格した場合
○年○月 ○○中学校 卒業
○年○月 ○○高等学校 入学
○年○月 ○○高等学校 中途退学
○年○月 高等学校卒業程度認定試験合格

また、高等学校卒業程度認定試験に合格した場合は、上記のように学歴欄だけでなく、資格欄にも同様に「○年○月 高等学校卒業程度認定試験合格」と記入すると良いでしょう。

(2)高校を中退して大学入学資格検定に合格した場合

履歴書の学歴欄に「○年○月 大学入学資格検定合格」と書きます。また、高等学校卒業程度認定試験と同様に、大学入学資格検定に合格した場合も資格欄に記入した方が良いでしょう。

例.大学入学資格検定に合格した場合
○年○月 ○○高等学校 中途退学
○年○月 大学入学資格検定合格

大学入学資格検定に合格し、大学に入学したにもかかわらず大学を中退した場合は、最終学歴の記入について注意が必要です。大学入学資格検定は合格しても、高校は卒業していないため、学歴欄では「高等学校 中途退学」になります。そのため、最終学歴は「中学 卒業」になります。しかし、学歴欄には「大学 中途退学」も併せて記入できます。

大学入学資格検定:2004年度以前に日本で実施されていた高等学校卒業者と同等以上の学力があると認定される国家試験です。現在は廃止され、高等学校卒業程度認定試験に変わりました。

・専門学校中退の場合

専門学校中退の場合は、履歴書の学歴欄に「○年○月 ○○専門学校 中途退学」と書きます。

記入例
○年○月 ○○高等学校 卒業
○年○月 ○○専門学校 入学
○年○月 ○○専門学校 中途退学

・短大・大学中退の場合

短大・大学中退の場合は、履歴書の学歴欄に「○年○月 ○○短期大学 △△学部 中途退学」、または「○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学」と書きます。

記入例
○年○月 ○○高等学校 卒業
○年○月 ○○大学 △△学部 入学
○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
●Memo● 短大や大学を中退し、専門学校や他大学に入学した場合

(1)短大や大学を中退し、専門学校に入学した場合

履歴書の学歴欄に「○年○月 ○○専門学校 入学」と書きましょう。

例.大学を中退し、専門学校に入学した場合
○年○月 ○○高等学校 卒業
○年○月 ○○大学 △△学部 入学
○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
○年○月 ○○専門学校 入学

(2)短大や大学を中退し、他大学に入学した場合

履歴書の学歴欄に「○年○月 ××大学 □□学部 入学」と書きましょう。

例.大学を中退し、他大学に入学した場合
○年○月 ○○高等学校 卒業
○年○月 ○○大学 △△学部 入学
○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
○年○月 ××大学 □□学部 入学


3.履歴書に中退と書いても大丈夫! リカバリーできる対処法

ガッツポーズをする2人

人事が中退者すべてにマイナスのイメージを抱くわけではありません。学校を中退した理由次第では、あなたの印象がマイナスにならない場合もあります。
そのためにも、履歴書には人事が納得できる中退の理由を書き添えましょう。学校を中退したから就職・転職には不利だと諦めるのではなく、「あのとき、なぜ学校をやめようとしたのか」「学校をやめる必要があったのか」などをもう一度整理して思い出してみましょう。

【ココがポイント】

  • 学校を中退したことを認めて、現在の努力をアピールしよう!
  • 意欲的な中退理由をアピールしよう!
  • 資格の取得や成果があればアピールしよう!

意欲的な理由、やむを得ない理由がある場合は履歴書に記入しよう

意欲的な中退理由である「他に勉強したいことや目標ができた」や、やむを得ない中退理由である「経済的な理由」や「家庭環境が原因」、「病気が原因」などが原因で中退した場合は、中退理由を書くことで人事を納得させることができます。

・他に勉強したいことや別の目標ができた場合

・今の学業とは別のやりたいことが見つかった
・海外に留学して英語や挑戦したいことがあった
・早く社会に出て働きたかった

上記のような理由があった場合は、自分がスキルアップしたことまで書くとアピールすることができます。下記の例のように、履歴書の学歴欄に記入してください。

例.今の学業とは別のやりたいことが見つかった場合(大学中退時)

○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
進路志望変更のため退学

例.海外に留学して英語の勉強に挑戦した場合(大学中退時)

○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
海外留学に挑戦し英語を勉強するため退学

留学の場合、留学先の国名や学校名も記入すると人事へのアピールになります

例.社会に出て働きたいと考えた場合(大学中退時)

○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
社会人として就業したいと考え退学

・経済的な理由で中退した場合、家庭環境が原因で中退した場合

・親族の介護が必要になった
・金銭面でやむを得ず

上記のような理由があった場合は、自分自身に原因がなく、やむを得ず中退したということをしっかりと書きましょう。下記の例のように、履歴書の学歴欄に具体的な理由を追記して記入すると、人事にアピールすることができます。
また、学校を中退後、資格などを取得していれば人事に上手く伝えることができるため、必ず記入しましょう。

例.親の介護が必要になった場合(大学中退時)

○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
大学在学中、親の介護が必要となったため退学

例.金銭面でやむを得なかった場合(大学中退時)

○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
家庭の収入事情により退学

・病気など健康上の理由で中退した場合

身体的・健康面での理由があった場合は、現在は病気が完治しており、勤務に支障がないことをしっかりと書きましょう。下記の例のように、履歴書の学歴欄に記入してください。

例.健康面での理由があった場合(大学中退時)

○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
健康上の理由により退学 現在は完治しており勤務に支障なし

【ココがポイント】

  • 前向きな理由で中退した場合は、自分自身が成長できたというプラスのイメージを説明できれば、アピールにつながる!
  • やむを得ない理由で中退した場合は、正直に中退理由を説明し、人事を納得させよう!

中退した理由は書かなくても良い

中退理由を書くことで、却って好感が持たれない場合は、中退理由の記入は避けた方が無難です。中退の事実は履歴書に書く必要がありますが、中退の理由については必ずしも書く必要はありません。

「学校に馴染めなかった」「単位を落とした」「後先考えずに中退した」などの理由で中退した場合は、人事に「会社に馴染めないのではないか」「やる気がないのではないか」というマイナスの印象を与えてしまいます。このような中退理由の場合は、採用を見送られる可能性が高くなるため、中退理由を書くことは避けましょう。

履歴書の中途退学の下の空欄がどうしても気になる方は、「一身上の都合で退学」と中退理由を書いておくことも手です。

【ココがポイント】

  • 好感が持たれない中退理由は避けよう!
  • 人事に良い印象を持ってもらうためには、場合によっては、中退理由を書かないことも必要!

4.まとめ

中退しても履歴書の書き方で、印象が違ってくることを理解いただけたと思います。
履歴書に中退と書くことに抵抗を感じる方も多いと思いますが、履歴書は正直に書くのが鉄則です。その上で、虚偽にならない範囲でいかに前向きな内容を書くことができるかが重要です
人事が「この人と一緒に仕事がしたい」と思う履歴書を作り、しっかりとアピールしてください。

履歴書で使える!卒業年度早見表‐西暦・元号対応表

1.履歴書で使える早見表

西暦・元号 早見表

入学・卒業年度 早見表

生まれた年ごとに、小学校から大学までの入学・卒業年度が分かります。

※早生まれの方は、1年前(1段下)の表を参照してください。
※浪人・留学などの経験がある方は、その年数分、上の表を参照してください。
例:1浪の場合は1年あと(1段上)の表を参照。

1985~1994年(昭和60年~平成6年)生まれの方

コラム:暗算でパッと変換!「西暦→昭和・平成」計算式

「早見表がなくても西暦を元号に変換できるようになりたい」という方に、とってもカンタンな計算式をお教えします。

■昭和は、「西暦マイナス25
昭和の年数は、西暦の下2桁の数字から25を引くことで求められます。

例:1983年の場合
83-25=58   → 1983年は昭和58年!

■平成は、「西暦プラス12
平成の年数は、西暦に12を足した下2桁の数字です。

例:2014年の場合
2014+12=2026 → 2014年は平成26年!


2.履歴書の学歴・職歴を書くときの注意点

西暦・元号は履歴書のなかで書き方を揃える

履歴書に書く日付や入学年月などは、西暦でも元号でもかまいません
ただし、履歴書内の西暦・元号は必ず揃えましょう。揃っていないからといって不合格になることは少ないと思いますが、表記がバラバラだと「不注意な人」、「雑な人」と思われてしまう恐れがあります。

また、履歴書を郵送する場合は、封筒や同封の書類(添え状、職務経歴書など)に記載する日付の表記も揃えましょう

外資系企業の場合は西暦がベター

外資系企業に提出する履歴書であれば、西暦表記のほうが良いでしょう。
外資系企業の場合、外国人が履歴書を見る可能性もあるためです。元号で書かれているからという理由だけで不合格にはならないでしょうが、西暦のほうが親切です。

履歴書の職歴欄の正しい書き方

■概要

現在は履歴書と職務経歴書はセットですので履歴書の職務経歴書をどこまで書くかが重要。履歴書の職務欄での必要な情報とはどういう業種・会社で、どれほどの期間、どんな仕事をしてきたかということです。具体的には会社名の下に、、

・事業内容 ・企業規模(従業員数) ・自分のやっていた業務内容

実績などは職務経歴書にて記載する。余計な自己PRをるねはなく、必要最小限の情報を記載すればOKです。

記載例

  • 平成〇 4 株式会社丸善入社(〇年〇か月)
  • (雑貨輸入販売業:従業員数100名)
  • 商品のリサーチ、仕入れ、管理業務に携わる
  • 海外ブランド製品のバイヤー/LD担当

➡最後は以上で締める。持続力のアピールとして勤続年数を記載してもよい。

●入・退社の書き方

  • 会社=入社・退職 官公庁=奉職・辞職 会社経営=設立・解散
  • 個人事務所/病院=勤務・退職 フリーランス/個人事業=開業・閉鎖
  • 家業の手伝い(非法人の場合)=従事・退職

1.職歴の基本的な書き方

職歴の基本的な書き方を説明していきます。

①『学歴』の最終行の次の一行に『職歴』を記載
・『学歴』の最終行の次の一行に『職歴』と記載しましょう。

・記載する場所は、欄の中央。『職』と『歴』の間に1文字分スペースを空けておくとバランスよく見えます。

②統一すれば西暦でも和暦でもOK!
・職歴の年号は、履歴書の記入日・生年月日・学歴と合わせれば、西暦でも和暦でもどちらでもかまいません。

・西暦でも和暦でも数字の後に『年』『月』を記載する必要はありません。
例: 年   月
○:2012       3
×:2012年   3月

・和暦の場合は、全ての欄に元号(『昭和』『平成』など)をつけましょう。

③企業名・部署名などは省略せずに正式名称で
・企業が株式会社である場合は、『㈱』と省略せず、『株式会社』と正式名称で記載しましょう。
有限会社も同様に、『㈲』ではなく、『有限会社』と記載します。

・部署名の記載は任意。
企業に部署が複数あり、部署ごとに行っていることが異なる場合、部署名を書くことで採用担当者にあなたがどんなことをやっていたのか、わかりやすくなる可能性があります。

例えば、現職の企業に営業部とマーケティング部の2つの部署があった場合、志望企業でマーケティング職種を希望するのであれば、職歴欄には『○○株式会社 入社』ではなく、『○○株式会社 マーケティング部 入社』と記載しましょう。
そうすることで今までの経験が希望職種にマッチすることを、採用担当者にわかりやすく伝えることができます。

・『國』や『學』などの旧漢字が企業名に含まれる場合、企業のホームページに載っている正式名称が旧漢字であれば、履歴書にも旧漢字で記載しましょう。

④企業や仕事内容の説明は、基本的に不要
履歴書の職歴欄は『いつ、どこの企業(どの部署)に入社・退社したのか』を記載するものです。
企業の事業内容や従業員数、具体的な仕事内容は『職務経歴書』に書きましょう。

『職務経歴書』の提出を求められていない場合も、『職務経歴書』を作成して提出することで、あなたの経歴を詳しく伝えることができます。

ただし、採用担当者から例えば「履歴書と志望動機書のみ提出してください」と提出資料を限定された場合は、採用担当者に問い合わせ、職務経歴書も提出してよいか確認しましょう。

⑤退職理由の記載は、基本的に不要
退職理由も『職務経歴書』に記載をしましょう。
基本的に履歴書の職歴欄に詳しい退職理由の説明を書く必要はありません。
「一身上の都合により退職」(会社都合の場合は「会社都合により退職」、契約期間満了の場合は「契約期間満了のため退職」)と書きましょう。

⑥『現在に至る』の一行下に『以上』と記載
職歴欄の最後は『現在に至る』を左端に、その一行下の右端に『以上』と書いて締めます。
ただし、学歴・職歴が多く、残りスペースが一行しかない場合は、『現在に至る』と『以上』を同じ行に書いてもかまいません。


2.アルバイト経験の記載は原則必要なし

原則、履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書く必要はありません。

なぜなら採用担当者からみた際にアルバイトの経験は、『職歴』とはみなされないからです。
職歴にアルバイト経験が書いてあると、「なぜアルバイト経験を書いたのだろう?何かをアピールしたいのかな?」と不審に思う採用担当者もいます。

アルバイト面接を受ける学生や就活生で、アルバイト経験をアピールしたい場合は、履歴書の自己PR欄に書きましょう。

アルバイト経験を職歴欄に書かない場合、多くのアルバイト面接を受ける学生や就活生は、職歴欄に書く項目がありません。その際には『職歴』と書いた一行下の中央に『なし』と記入しましょう。

【職歴欄に書く項目がない場合の職歴欄】

ただし、例外もあります。
第二新卒の方で、受験する企業の仕事内容とアルバイトの仕事内容が近しい場合は、職歴欄にアルバイト経験を記載しましょう。

なぜなら第二新卒の場合、職歴欄に何も書いていないと、まったく働いていなかったと採用担当者に思われる懸念があるからです。とはいえ、受験する企業の仕事内容と関係のないアルバイト経験を書いても、採用担当者からすると経験がないのと同じ。

そのため上記の場合のみ、アルバイト経験を書くことで選考に有利になることがあります。

【第二新卒で、受験する企業の仕事内容とアルバイトの仕事内容が近しい場合の職歴欄】


3.派遣経験には、『派遣元』『派遣先』『派遣社員として働いていたこと』を明記

『派遣』という雇用形態の場合、派遣元も書くべきなのか?派遣された先が複数あるけどどう書けばいいの?など、悩みますよね。
ただ、ご安心ください。ポイントを一点おさえれば大丈夫です。

ポイント:『派遣元』『派遣先』『派遣社員として働いていたこと』を明記
下記のように、どこの派遣会社に登録し、派遣社員として、どこの企業で働いていたのか記載しましょう。
このように記載することで、派遣・正社員両方の雇用形態で働いたことがある方の職歴が派遣として働いていたのか、正社員として働いていたのか採用担当者にわかりやすく伝わる内容になります。

例)株式会社Aに派遣登録し、派遣社印として次の職務に従事


4.こんな場合はどうすればいい?職歴Q&A

これまで基本的な職歴の書き方を説明してきましたが、ここからは「病院で働いている場合は『入社』と書くべき?『入職』?」「社名が変更になった場合、どう書けばいい?」といった、こんな場合はどうすればいいの?という疑問にQ&A形式で答えていきます。

Q1.病院で働く場合は、『入社』?『入職』?
A.『入職』と書きましょう。
病院で勤務する方は『社員』ではなく、『職員』になりますので、『入職』と記載します。
他にも銀行は『入行』、省庁は『入庁』、テレビ局は『入局』と書きます。

Q2.部長に昇格したことをアピールしたいが、職歴に書いてもいい?
A.履歴書の職歴欄ではなく、『職務経歴書』に書きましょう。
『職歴』は職業の移動の経歴を指します。
昇進・昇格は立場・役割が変化しただけで、職業が変わったわけではないので、『職歴』には該当しません。そのため、昇進・昇格を履歴書の職歴欄に記載するのは不適切です。
ただ、採用担当者にアピールしたいところではあるので、『職務経歴書』で仕事内容とともに、どんな役職で仕事をしていたのか記載しましょう。

Q3.社名が変更になった場合、どう書けばいい?
A.入社当時・退職当時の社名を記載し、変更後の社名はカッコ内に書きましょう。
合併や業態変更、グループ会社の変更などにより社名入社当時と社名が変更になる場合も多くあります。そんなときは下記のように、変更後の社名をカッコ内に書きましょう。
Ex.株式会社転職ハックス(現・株式会社転職Hacks)

Q4.配属部署が変更になったが、職歴として書くべき?
A.書くことで採用上プラスになる場合のみ、部署変更についても書きましょう。
基本的に履歴書の職歴には、部署変更を記載する必要はありません。
ただ、以前在籍した部署と新しい部署で積む経験・身につくスキルが異なり、その新しい部署の仕事内容と志望企業の業務内容が近しい場合は、部署を変更した旨を職歴欄に記載しましょう。そうすることで採用担当者に自社の業務内容と近しい経験を積んできたことをアピールすることができます。

また、配属先(場所)が変更になった場合は、記載する必要はありません。
配属先が東京なのか地方なのかによって、担当するお客さんや積める経験が変わることもありますが、履歴書の『職歴』欄を見ただけでは、採用担当者が判断できないため配属先(場所)を記載するメリットはありません。
配属先の変更など、具体的な内容は『職務経歴書』に書きましょう。

Q5.職歴が多く、履歴書の枠におさまらない場合、どうすればいい?
A.職歴を書く欄の多い履歴書を購入し、全ての職歴を書きましょう。
今お手元にある履歴書の職歴欄では職歴を書ききれない場合でも、職歴を抜かして書いてはいけません。一社でも経歴を抜かしてしまうと、経歴詐称になり、採用されたとしても後に解雇される可能性が高いです。
中には「経歴を少し詐称してもバレないのでは?」と考える方もいますが、
前職は雇用保険被保険者証、前々職以前は社会保険事務所への問い合わせ、1社目は年金手帳などで経歴が正しいかどうかはわかってしまいます。

手間ですが、下記のような職歴欄の多い履歴書を購入し、抜けもれなく全ての職歴を書きましょう。
コクヨ 履歴書 A4(A3二つ折り) 大型封筒3枚付 シン-5JN

アピカ 事務用品 JIS対応履歴書用紙 A4(見開きA3) SY22 / 20セット

Q6. MBAの取得等、仕事ととして海外留学をした場合、職歴に書いてもいい?
A.書いてもよいです。
仕事として海外留学をした場合は、下記のように履歴書の職歴欄にその経歴を記載しても問題ありません。

Q7.出向した場合、どう書けばいい?
※出向:従来と同じ会社と雇用関係は継続されるが、別の会社の業務に従事すること
A.『出向先の企業名』『出向していること』『帰任したこと』を明記しましょう。
出向した場合は、下記のように「子会社である株式会社△△へ出向」とどこの会社に出向したのかを記載すれば問題ありません。
ポイントは『出向』と明記することです。なぜなら出向先の企業名だけしか記載しなかったり、『入社』と書いてしまうと、採用担当者からは「経験社数が増えている」と認識される懸念があるからです。
また、出向先から出向元の会社に戻った場合は、「株式会社○○に帰任」と書きます。

Q8.転籍した場合、どう書けばいい?
※転籍:従来と異なる会社に移り、新たにその会社に雇用されること
A.『転籍先の企業名』『転籍したこと』を明記しましょう。
転籍した場合は、下記のように「子会社である株式会社□□に転籍」とどこの会社に転籍したのかを記載すれば問題ありません。

『転籍』と明記することで、採用担当者に自己都合ではなく、会社都合で所属企業が変わったことが伝わります。
『出向』と同様、転籍先の企業名だけしか記載しなかったり、『入社』と書いてしまうと、採用担当者から「経験社数が増えている」とマイナス印象を与えてしまう可能性がありますのでご注意ください。

履歴書に退職理由を書く際のポイント

1.履歴書の職歴欄に退職理由を書く場合の注意点

履歴書に書く退職理由は「一身上の都合により…」等の一言でOK

具体的に退職理由を書かないと不利になるような場合を除いて、履歴書の職歴覧には「一身上の都合により退職」「契約満了のため退職」「会社都合により退職」といった決まり文句を書くだけで構いません。履歴書の職歴欄はあくまでキャリアの概略を書くための欄。スペースが限られているからです。
具体的な退職理由は職務経歴書や面接で伝えれば問題ありません。

自己都合退職(退職願(届)を出して辞めた人)は「一身上の都合により」

上司に退職したい旨を伝え、自ら会社を辞めた人は、下記見本のように、退職年月とともに「一身上の都合により退職」と書けばOKです。

2012年4月 ◯◯◯◯株式会社 入社

2015年7月 一身上の都合により退職

期間契約で働く人が契約満了で退職の場合…「契約期間満了につき」

派遣社員や契約社員など、あらかじめ「○月○日まで」と契約期間が決まっている人が、その契約期間満了の日を迎えて退職した場合は、「契約期間満了につき退職」と書きましょう。

2012年4月 ◯◯◯◯株式会社 入社

2015年7月 契約期間満了により退職

契約期間の節目で辞めたことが「契約期間満了」の条件ですから、契約延長の話を断って辞めた場合も、それが契約満了日の退職であれば、「契約期間満了」にあたります。
なお、契約期間よりも前に退職した場合は、自ら辞めたことになるため、「一身上の都合につき」と書きましょう。

会社側から労働契約を解約されて退職した場合…「会社都合により」

リストラや倒産など…会社側からの求めに応じて退職した場合は、会社都合退職にあたります。
下記のように「会社都合により退職」と書きましょう。

2012年4月 ◯◯◯◯株式会社 入社

2015年7月 会社都合により退職

・会社都合退職にあたる条件

次のうちいずれかの条件で会社を辞めた場合のみ、会社都合に該当します。

(1)倒産(破産、民事再生、会社更生等の各倒産手続の申立て又は手形取引の停止等)に伴い離職した者
(2)事業所において大量雇用変動の場合(1か月に30人以上の離職を予定)の届出がされたため離職した者及び当該事業主に雇用される被保険者の3分の1を超える者が離職したため離職した者
(3)事業所の廃止(事業活動停止後再開の見込みのない場合を含む。)に伴い離職した者
(4)解雇(自己の責めに帰すべき重大な理由による解雇を除く。)により離職した者
(5)事業主から直接若しくは間接に退職するよう勧奨を受けたことにより離職した者(従来から恒常的に設けられている「早期退職優遇制度」等に応募して離職した場合は、これに該当しない。)※

※(5)の退職勧奨は、会社側からの求めに対して承諾してしまうと自分から退職したと見なされ、自己都合(一身上の都合)退職扱いにされてしまう場合があります。

・会社都合退職になるケースは、最後まで自分の意志で辞めようとしなかったかどうか

「倒産」や「経営不振による人員削減」で仕方なく退職した場合は会社都合になりますが、「経営が傾いてきた」「倒産しそう」と自己判断して退職した場合は、自己都合退職と見なされます。

・一般的な正社員で最も多いのは『一身上の都合により』

上記のように、会社都合退職となるケースはごく一部。期間契約の場合を除き、正社員で働いている人に最も多い退職理由は、「一身上の都合により」となります。

退職理由を偽ることはできない

本当は自己都合で辞めたにもかかわらず、「会社都合より退職」と書いたり、逆にリストラにあったのに「一身上の都合により」と書くのは、履歴書に虚偽の内容を記載したとして、経歴詐称にあたります。
もしも不利になりそうだ…と思うような場合は、次でご紹介するように、職歴欄に具体的な退職理由を明記すると良いでしょう。

2.職歴欄に退職理由を具体的に書いた方が良いケース

前述のように、履歴書の職歴欄に退職理由を書く際は、「一身上の都合により…」などの最低限の一言で構いません。ですが、「一身上の都合」や「会社都合」といった一言では、退職にまつわるこちらの事情を伝えることはできません。
特に次にご紹介するようなケースでは、退職理由をはっきり説明しないと不利になってしまう場合が考えられます。そのような場合には、「一身上の都合により…」等の代わりに、具体的な退職理由を一言記載しておくのも手です。

職歴欄に退職理由を具体的に書いた方が良いケース

(1)転職回数が多い
例えば、短期間で仕事を転々としていたり、20代で4~5回以上も転職をしている場合。
(2)職歴に一貫性がない
SE→販売員→事務職→営業職など…これまでの経験職種や業種がバラバラの場合。
(3)職歴に長期間ブランクがある
仕事を辞めてから概ね半年以上のブランクがある場合。

順番に書き方とポイントを見ていきましょう。

転職回数が多い場合

転職回数が多い履歴書は、採用担当者に「採用してもすぐ辞めてしまうのでは…?」という懸念を与えてしまいがちです。納得のいく退職理由を伝えておくことで、少しでもその可能性を払拭しましょう。

例.

2015年7月 親の介護に伴い退職

2015年7月 結婚に伴い退職

2015年7月 出産のため退職

2015年7月 海外移住に伴い退職

後ろ向きな理由で辞めてしまった場合も、新しい仕事に挑戦する積極性や、キャリアアップを目指しているという熱意をアピールすると良いでしょう。

例.

2015年7月 キャリアアップのため退職

2015年7月 他業界へ挑戦するため退職

職歴に一貫性がない場合

業種や職種に一貫性が見えない履歴書は、採用担当者に「知識やスキル、経験の形成が中途半端ではないか」という懸念を与える可能性があります。
もしも目に見えない一貫性があっての転職ならば、詳しい説明は職務経歴書でするとしても、誤解を与えないよう履歴書上でその旨を匂わせておくと良いでしょう。

例.

2010年4月 株式会社●● 入社
第3営業部配属にてシステム営業に従事

2015年7月 プログラマ転身のため退職

職歴に長期間のブランクがある場合

退職日からだいぶ時間が経っている人や、職歴に空白がある場合は、その間に何をしていたのかとても気にされます。
退職後に転職活動をしていたとしても、通常、転職先が決まるまでの期間は長くても2~3ヶ月程度。半年以上ブランクがある場合は、その間何をしていたか、具体的な説明が必要に。
また、長い期間、会社勤めから離れていた人は、「社会人復帰できるだろうか」という懸念を与えてしまう場合もあります。状況に応じて、退職理由を書き添えましょう。

例.資格の習得のためにブランクが空いていた場合

2012年4月 ◯◯◯◯株式会社 入社

2015年1月 資格取得のため退職

例.病気の療養でブランクが空いていた場合

2012年4月 ◯◯◯◯株式会社 入社

2015年1月 病気治療のため退職(7月31日現在、完治)

※必ず完治した旨も記載すること。完治してから転職活動を行うこと。

例.ブランク中、フリーランスで活動していた場合

2012年4月 ◯◯◯◯株式会社 入社

2015年3月 一身上の都合により退職。以後フリーランスにて活動

履歴書の職歴欄に書けるのは、あくまで簡単な一言のみより詳しい説明やアピールは、志望動機欄や職務経歴書、面接等で行いましょう。

3.職歴欄以外に退職理由を記入する場合

基本的に、退職理由は職歴欄に記入すれば良いですが、購入した履歴書に退職理由欄があったり、志望動機欄で退職理由に触れようと考えている方もいるでしょう。
ここでは、それぞれのケースに分けて解説します。

履歴書に退職理由欄が付いている場合

退職理由欄付きの履歴書を活用する場合、退職理由欄には、直近の前職を辞めた理由を書けばOKです。
まだ会社を退職していない、現職中の場合は書くことがなく空欄になってしまいますから、退職理由欄のない履歴書を使いましょう。

・わかりやすく簡潔に。愚痴や不平不満はNG

職歴欄には書ききれなかった、具体的な退職理由を記載します
読んだ採用担当者が、「なるほど、それで退職を決意したのか」と納得できる内容が第一。わかりやすく簡潔な文章を心がけましょう。
ただし、どんなに納得できそうなものであっても、ネガティブな理由はNG。パワハラや上司との軋轢、人間関係のトラブルなど…どんなに前職に対して不満が溜まっていたとしても、絶対に退職理由欄には書かないこと。
「自分のキャリアを伸ばしたい」「スキルアップ」をしたいという前向きな理由で相手を納得させられるようにしましょう。ただし、病気や出産など止むを得ない退職理由の場合は、そのことをそのまま伝えればOKです。

例.退職理由欄(1)

前職では、◯◯という商品を担当し、△△という実績を上げました。この度、前職での経験を生かして、新しい分野に挑戦したいと考え、退職しました。

例.退職理由欄(2)

前職では、◯◯という業務を担当していましたが、病気治療のため退職をしました。現在は完治しており、業務にも支障がない状態に回復したため、これまでの経験・スキルを生かし、御社の◯◯職に挑戦したいと考えています。

・退職理由欄は志望動機欄と対をなす

履歴書の退職理由欄は、志望動機にも繋がる内容です。職歴欄に書いた内容と矛盾しないことはもちろん、志望動機欄とのつながりも意識して書きましょう

・書くことが難しいな…と感じたら退職理由欄のない履歴書を

履歴書上でうまく説明するのは難しそうだな、と感じた人が、無理して退職理由欄を記入する必要はありません。そもそも、退職理由欄付きの履歴書は、数ある履歴書フォーマットの中でもごく一部。記入しづらい履歴書テンプレートを選ぶより、自分にあったもので少しでも有利になる履歴書を目指しましょう。

退職理由を志望動機欄に記入する場合のポイント

退職理由欄とは異なり、ほとんどの履歴書に備わっている志望動機欄。志望動機を説明することは、採用担当者に「なぜ応募してきたのかを納得させること」が最大の目的になります。
したがって、「これまでにどんな経験をし、何ができるのか」というスキル・経歴に触れるだけでなく、「今回なぜその道を辞めて転職しようと思ったのか」という退職理由、そして「企業のどんな部分に惹かれて応募したのか」という応募理由の3点を順序立てて説明する必要があります。
納得感のある志望動機の作成に、退職理由への言及は避けて通れません。

・空欄を埋めるだけで完成。カンタン志望動機作成キット

時間がない場合や、履歴書をあまり重視しない企業向けに書く場合など…「これさえ抑えれば大丈夫」という最低限の志望動機はどう書くのか。
次の4つの「 」を埋めていけば、無難な志望動機が完成する、カンタン志望動機作成キットをご用意しました。(2)に退職理由が入ります。

(1)私は「    」の頃から「    」をしてきました。

(2)今回「    」という理由から、転職を決意しました。

(3)貴社の「    」に大変魅力を感じます。

(4)いち早く貴社に貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

4.面接で退職理由をアピールする際のポイントは…

選考が面接に進むと、履歴書に記入した退職理由について、必ず詳しく尋ねられるでしょう。
その際は、たとえネガティブな退職理由であっても、前向きな印象を持たれるようにアピールすることが大切です。

5.まとめ

履歴書に退職理由を記入する際のポイントは、下記の3点です。

(1)基本的には職歴欄に「一身上の都合」「会社都合」「契約期間満了」のいずれかを記入すれば良い

(2)採用担当者が不安になるようなケースでは、具体的な退職理由を記すのも手

(3)退職理由欄や志望理由欄に記入する場合は、直近の職歴について、具体的に退職理由を記入する(くれぐれもネガティブにならないように)

退職理由は面接で必ずといって良いほど質問される内容です。履歴書に書いただけで安心せず、面接時にしっかりと伝えられるよう、準備しておきましょう。