■勘定科目とはどのようなものでしょうか?
会社の経済活動の中ではさまざまな取引が発生しますが、どんなものにも、勘定科目が設定させています。早く覚えるようにする。
代表的な勘定科目
・現金預金 ・建物 ・前売金 ・受取手形 ・構築物 ・借入金 ・売掛金 ・機械装置 ・預り金 ・有価証券 ・船舶 ・資本金 ・商品 ・車両運搬具 ・資本準備金 ・製品 ・支払手形 ・利益準備金 ・仕掛品(しかけきん:加工している途中の物品のことをいう。完成したものは製品) ・買掛金 ・自己株式など ・科目の名称は、厳密に決まっているわけではない。会計ソフトによって家賃が賃貸料、地代家賃、リース料と異なる名称になることもある。 |
■現行の分記法と三分法について(購入した商品は資産ではなく、費用(仕入)として記入する特殊ルールについて)
購入した「商品」について通常は、会社の資産が増加したように考えるが、現行ルールの三分法では「費用(勘定科目でいう仕入)」として扱い、資産の増減ではなく、費用の増減ルールにあてはめて考える。つまりは商品を購入した場合、費用が増えたことになり、左(借方)に記入する。現在では三分法がほぼ採用されているため覚える時は三分法にする。「売上」は収益が増加したと考える。
分記法であれば、商品=資産と考える。以下参照。
●分記法(商品を資産として扱うルール)
①80円の商品を現金で買った。
➡(借)商品80円【資産】(貸)現金80
②それを現金100円で販売した。
- ➡(借)現金100(貸)商品80【資産】
- (貸)商品売買益20【収益】
【三分法とは】
費用と収益についてを仕入/売上/繰越商品の3つの勘定科目とする方法。分記法は仕入が商品(資産)、商品売買益(収益)と細かく分けられている。よりスピードを重視して帳簿を作成するために考案された。
【分記法が採用されない理由】
商品売買益と記入するため利益が分かりやすいが、1日にたくさんの商品を売買する場合は記入が面倒のためあえて商品=仕入として計算しやすくする。利益の計算は、決算の時にまとめて行う。
●三分法(商品を費用=仕入・売上=収益として扱うルール)
①80円の商品を現金で買った。
➡(借)仕入80円【費用】(貸)現金80
②それを現金100円で販売した。
- ➡(借)現金100(貸)売上100【収益】