動画はなぜ動いて見えるのか?(タイムコードの見方・アスペクト比)

■基本はパラパラ漫画

映像データも基本的なしくはアニメーションと同じです。静止画像、いわゆる写真を連続して撮影し、これを高速に切り替えて表示することで動きを表現しているのです。この静止画像のことを「フレーム」と呼びます。そして、1秒間に何枚のフレームを表示するのかを「フレームレート」といいます。

一般的な動画では、1秒間に30枚のフレームを切り替えて表示しています。またカタログなどでのフレームレートの表記には、fps(frames per second)という単利が利用されます(例:30フレームレートは30fps)。

 

■タイムコード

1秒間に30フレームもの静止画像を扱うとなると、特定のフレームを指定するのも大変です。たとえば30fpsの場合、先頭から10秒後のフレームは、30×10で300フレーム目になります。これが10分後、1時間後になると、数値がたいへんな桁数になってしまいます。そこでビデオ編集では、特定のフレームを指定する場合に、タイムコードというものを利用します。タイムコードは、フレームの指定に時間を利用する方法です。たとえばある特定のフレームを指定する場合、タイムコードでは次のように表記します。

00;12;14;26 (時;分;秒:フレーム数)

この例で指定しているフレームは、「12分14秒の26フレーム目」という意味になります。最後のフレーム数は、1秒間30fpsとすると、30フレーム目で桁が変わることになります。そのため、00;12;14;29の次のフレームは00;12;15;00というように1秒繰り上がります。

 

■アスペクト比

1秒のフレーム、すなわち静止画像は、縦横の比率が決まっています。現在主流となっているハイビジョン映像は、縦横の比率が16(横):9(縦)です。この縦横比のことを、アスペクト比といいます。ハイビジョンが狩猟となる前に利用されていた標準映像と呼ばれる映像データは、アスペクト比が4:3です。動画編集を行う場合、どのアスペクト比で変種するかが重要なポイントになります。しっかりと用語の意味を覚えておいてください。