<ポイント>
順序がバラバラになっている複数の文を、正しい順序に並び換える問題です。
消去法を使って先頭の文を決めたり、「接続詞」「指示語」に着目すると、素早く解くことができます!(*´∀`*)
- 接続詞、指示語、代名詞などがある文や、前提を元に展開している文は、先頭になりづらい!消去法で先頭の文を推測しよう!(例外もありますが、かなり有効な解法です。)
- 接続詞(例:しかし、けれども、また、つまり)、指示語(例:これ、この方法、この役割)、共通のキーワードを参考にし、簡単につなげられる文から取り掛かろう!
- 組問題(1つの文章に対し、複数の小問が出題される問題)で出題される!初めに全ての文の並び順を考え、一気に小問を解こう!
<問題集>
次のア~オの文を意味が通るように並び換えたとき、イの次にくる文を選びなさい。
- アまた、自転車は健康にも良いし、車に乗っていては見逃してしまう街の良さを再発見できる機会を与えてくれる。
- イしかし、自転車利用者の増加には、自転車専用道路の増加や整備は必要不可欠であり、今後の大きな課題である。
- ウ車の交通量が多いマルセイユは、車よりも自転車の利用者が多いオランダの都市を見習うべきである。
- エこのような理由から、私は自転車利用の促進を支持する。
- オなぜなら、自転車は無料で、しかも環境に優しい交通手段だからである。
- Aア
- Bウ
- Cエ
- Dオ
- Eイが最後の文
初めに、先頭の文がどれかを推測する。
次に、接続詞、指示語、共通のキーワードを参考に、簡単につなげられる文から取り掛かる。
① 接続詞、指示語、代名詞などがある文や、前提を元に展開していると思われる文は、先頭の文にはなりづらい。
アは「また」、イは「しかし」、エは「このような理由」、オは「なぜなら」と、接続詞や指示語が使われている。
したがって、ウ「車の交通量が多いマルセイユは、車よりも自転車の利用者が多いオランダの都市を見習うべきである。」が先頭の文であると仮定して、問題を解く。
② アは並列の接続詞「また」で始まり、内容は自転車のメリットの具体例。他の選択肢の中で、自転車のメリットについて述べられているのは、オ。よって、オ→ア。
③ エの「このような理由」は、オ→アで述べられている自転車のメリットの具体例を指している。よって、オ→ア→エ。
④ イは逆接の接続詞「しかし」で始まり、内容は自転車利用の促進に対する課題であるから、エの「私は自転車利用の促進を支持する。」に続けるのが適切。よって、エ→イ。
①~④より、正しい並び順は、ウ→オ→ア→エ→イ。正しく並び換えられた本文は下記のようになる。
車の交通量が多いマルセイユは、車よりも自転車の利用者が多いオランダの都市を見習うべきである。
なぜなら、自転車は無料で、しかも環境に優しい交通手段だからである。
また、自転車は健康にも良いし、車に乗っていては見逃してしまう街の良さを再発見できる機会を与えてくれる。
このような理由から、私は自転車利用の促進を支持する。
しかし、自転車利用者の増加には、自転車専用道路の増加や整備は必要不可欠であり、今後の大きな課題である。
文の並び替えは、組問題で出題される。
このとき、小問が「アの次にくる文を選びなさい。」から「イの次にくる文を選びなさい。」などと変更されるだけで、文章そのものは変わらない。
そのため、この解説の流れと同じように、あらかじめ全ての文を並び換えておくと、結果的に素早く回答することができる。
次のア~オの文を意味が通るように並び換えたとき、アの次にくる文を選びなさい。
- アしかし、実際にはこの言葉自体に正確な定義はなく、いわゆるマイナスイオン商品も本当に健康に良いかどうか実証されていないケースが多いそうだ。
- イマイナスイオンという言葉がブームになったのを覚えているだろうか?
- ウこの言葉は、扇風機、クーラーといった家電やタオルなどの繊維製品に対し、健康に良さそうなイメージを植え付ける、いわば宣伝文句として利用された。
- エバズ(buzz)とは、蜂がブンブンとうなる様子を表しており、人を混乱させる迷惑な流行語という意味だ。
- オこのマイナスイオンのように、一見すると専門用語に見えるが、実際には正確な定義がない用語をバズワード(buzzword)と呼ぶ。
初めに、先頭の文がどれかを推測する。
次に、接続詞、指示語、共通のキーワードを参考に、簡単につなげられる文から取り掛かる。
① アは「しかし」、ウは「この言葉」、オは「このマイナスイオン」と接続詞や指示語が使われている。よって、先頭の文の候補はイ または エ。
② また、オの「~正確な定義がない用語をバズワード(buzzword)と呼ぶ。」から、エの「バズ(buzz)とは~」とキーワードが一致しており、オ→エの流れが適切。
③ ②よりエも先頭の文の候補から外れるため、イ「マイナスイオンという言葉がブームになったのを覚えているだろうか?」が先頭の文であると仮定して、問題を解く。
④ アは、逆接の接続詞「しかし」で始まり、マイナスイオン商品が健康に良いかは分からない旨の内容であるため、ウ「健康に良さそうなイメージを植え付ける、いわば宣伝文句として利用された。」に続けるのが適切。よって、ウ→ア。
⑤ 残るは、オ→エのバズワードに関する記述と、ウ→アのマイナスイオンに関する記述のどちらが先かだが、先頭の文がマイナスイオンに関する記述のため、ウ→アを先に並べる。
②~⑤より、正しい並び順は、イ→ウ→ア→オ→エ。正しく並び換えられた本文は下記のようになる。
マイナスイオンという言葉がブームになったのを覚えているだろうか?
この言葉は、扇風機、クーラーといった家電やタオルなどの繊維製品に対し、健康に良さそうなイメージを植え付ける、いわば宣伝文句として利用された。
しかし、実際にはこの言葉自体に正確な定義はなく、いわゆるマイナスイオン商品も本当に健康に良いかどうか実証されていないケースが多いそうだ。
このマイナスイオンのように、一見すると専門用語に見えるが、実際には正確な定義がない用語をバズワードと呼ぶ。
バズとは、蜂がブンブンとうなる様子を表しており、人を混乱させる迷惑な流行語という意味だ。