国民年金法

一般に年金と呼ばれるもののひとつです。基本的には国民全員を対象に、「若いうちに保険料を払っておいて、(原則)65歳になったら年金を受給する」という制度です。

 

一、国民年金の概要・被保険者・給付について

二、老齢基礎年金

三、障害基礎年金

四、遺族基礎年金

~年金について~

①年金とは

年金も保険の1種です。あらためて保険とは保険料を払って→保険事故が起きたら→保険給付を行うという原理に則ることができるものを保険といいます。国民年金の場合の原則的な内容で考えてみると、保険料を払っておいて→65歳になったら→年金をもらうという言い方ができます。

 

②年金の種類

民間の保険商品まで含めると、多くの種類の年金があります。政府もしくは政府に順ずるような公の機関が行っている年金を、「公的年金」といいます。種類としては、広く国民全般に関する年金である国民年金、会社員や公務員などが加入する厚生年金保険があります。また、各企業単位で設立するものとして「企業年金」があります。これらの公的年金や企業年金のほかに、個人加入する「個人年金」があります。

「年金」

  • 公的年金→国民年金・・・国民全般に関する年金
  •     →厚生年金保険・・・会社員や公務員などが加入する年金
  • 企業年金→確定給付企業年金
  •     →確定拠出年金など
  • 個人年金

の3週類に分けられます。

 

③公的年金の特徴

(1)2階建て年金

現在の公的年金制度の構造を端的に言い表した言葉です。昭和61年に国民年金を全国民対象の基礎年金とし、その上に厚生年金保険と共済年金を乗せる形にしました。2階立ての家に似たイメージになったので、2階建て年金と呼んでいます。現在もこの2階建て年金制度が、公的年金制度の基本の形です。また平成27年10月に、共済年金が厚生年金保険に統合され、現在では、1階が国民年金、2階が厚生年金保険という形になっています。昭和61年に大きく改正したため、それまでの制度を「旧法」、改正以降は「新法」と呼びます。

(2)世代間扶養

公的年金は、原則として、被保険者により払われている保険料をもとに、必要な給付を行っています。大雑把に言うと、現在保険料を支払っている「下の世代」が、年金を受給している「上の世代」を支えている幹事になります。