現状を把握し、課題と対策を客観的に伝える
<シチュエーションと目的>
- 1、自社が直面する現状を把握し、問題点や課題に対応する
- 2、現状を正確かつ客観的に伝える。
- 3、商品開発、新規営業開拓、技術開発などのために必要な情報を集める
- 4、客観的な事実やデータを蓄積し、今後のビジネスに役立てる
<マナーとポイント>
- 1、主観的な意見ではなく、客観的な視点でまとめる
- 2、問題点や課題などは分かりやすく報告する。テータはグラフや表などにすると伝わりやすい
- 3、誰にでもわかる。簡潔な内容を心掛ける。調査報告書はなるべく1枚にまとめ、詳細については別紙に分ける一目でポイントが理解できる
- 4、レポートや調査報告書は、目的、方法、期間、対策などを具体的に書く。
レポート・調査報告書サンプル01<経過報告のレポート>
- ・経過報告のレポートは、箇条書きにしてまとめると整理されて読みやすい
- ・(書き換え表現)「途中経過報告書」「現状報告書」
- ・詳細については別紙で資料を添付する。レポートはポイントを簡潔に抜き出してまとめる
- ・次の経過報告について、いつ行うか明記する
- ・現状を分析して、実現可能なことを客観的な視点で報告する
- ・添付されている資料の一覧を記載する
レポート・調査報告書サンプル02<販売戦略のレポート>
- ・販売実績や前年比較は、グラフを使うと分かりやすい
- ・現状を報告し、通例と異なる点を指摘する。具体的な数字で比較すると説得力が増す
- ・現状改善するための具体策を提示する
- ・(書き換え表現)他社製品にはない自社製品の強みを明確にする
レポート・調査報告書サンプル03<信用調査報告書>
日経興行株式会社の信用調査報告
1、結論 日経興行株式会社は、信用度は比較的高く、取引には問題ないと考えられるが、長期的な取引には慎重を要する 2、理由 ・創業以来、親会社からの天下り組が、社長をはじめ主たる経営層をなしている。そのためか若手の覇気が感じられず、されに主力商品が技術革新で陳腐化していることから、今後ジリ貧状態になる可能性は十分にある ・しかしながら親会社の後ろ盾もあり、長年の信用もえている。短期的に経営危機に陥るような状態にはなく、取引相手としてそれほど問題ないと思われる 3、添付資料 ・同社の会社概要と営業実績 ・取引銀行の調査資料 以上 |
- ・調査報告書は、客観的な数字や事実をもとに、簡潔な内容で報告する
- ・信用調査は、読む側が知りたい結論から書く
- ・(書き換え表現)支障がないと思われる
- ・現状の問題点を指摘する
- ・将来における懸念点を指摘する
- ・現状と将来予測を織り交ぜて結論を明示する
- ・裏付けとなる客観性のある資料を添付する
レポート・調査報告書サンプル04<市場調査>
- ・調査の目的、方法、対象、期間、結果、対策をまとめる。今後の見通しや対策など分析をまとめる場合は、調査結果から客観的に述べる
- ・(書き換え表現)「マーケットリサーチの結果を報告いたします」「市場調査を実施しましたので、添付資料と合わせてご確認ください」
- ・調査の主旨を説明する
- ・どのような調査方法をとったかを明示することでレポートの信用度をあげる
- ・調査の主旨から外れることがないように注意する
- ・添付資料はできるだけ信頼性と中立性の高いものを選ぶ