第3章 グラフは「一瞬」で理解できるように加工する

レッスン15 ワンスライド=ワングラフの鉄則

◆考えさせないグラフが優れたグラフ

ずばり決済者に考えさせないグラフがよいと言えます。伝えたいことが端的に伝わるように徹底的に編集しなければなりません。またグラフがいくつもある場合は大変わかりづらいものとなります。

◆プレゼンに必要なデータだけを見せる

【ポイント】アピールしたい部分(不況原因等)を赤色にして分かりやすくする。また接客待遇改善がキーメッセージとなります。

◆棒グラフと折れ線グラフを重ねるのはNG

 

レッスン16 グラフは左、メッセージは右

◆グラフとメッセージを縦に並べない

人間の脳は、右脳はビジュアル(イメージ、直感、創造性、ひらめき)、左脳は文字情報(言語、論理性、計算、表現力)を理解することに特化しているため、「グラフ=左・キーメッセージ=右」に配置することがよいです(右脳の情報は左目を通して左脳の情報は右目を通して伝達される=逆)。またグラフとメッセージを縦におくことはあまりスムーズに理解はできないため控えましょう。以下のような配置が理想です。

◆逆L字で目線を誘導する

人の目はZ型で動くようにできていますがZ型よりも逆L字の動きの方がもっとスムーズに感じるようになっています。以下のような構図が理想的です。

ポイントとして論理の因果関係(上記スライドでいうと接客待遇改善→最優先の矢印)に→の図形は使わずに▼を使う。またこのようなスライドではアニメーションを取り入れるとより効果的になります。

 

レッスン17 余計な数字や罫線はすべてカットする

◆グラフは見せたいものだけを見せる

◆意味が通るギリギリまでカットする

例:出版社の月例報告会議で書籍の売上が2倍に延びた

【悪い点】・・・桁数がわかりにくい(千円より万円の方がよい)、罫線は不要、目盛りが多い、キーメッセージとグラフが縦配置、4月5月分の情報は不要

【改善内容】・・・重要な情報のみ大きなフォントを使用、グラフとキーメッセージを左右配置、2か月分にしてシンプルにした

◆棒グラフは半分の高さを意識する、矢印を使って増減を印象づける

【ポイント】スライドを左右いっぱいに使うと増減がはっきりしないため分ける。

レッスン18 棒グラフでよくないこと

◆省略の波線は使わない

◆3Dグラフは使わない

◆横棒グラフは見慣れていないので基本的は使わない

レッスン19 円グラフはワンカラー効果で印象づける

◆円グラフはワンカラー+グレーのグラデーション

円グラフの色をカラフルにすれば何を伝えたいのか見た瞬間によくわからない。

◆数字を強調してパワースライドにする

◆構成比をブレイクダウンするときは縦棒グラフ

レッスン20 折れ線グラフは角度をつける

◆折れ線グラフのお尻に数字を置く

◆凡例はグラフの中に入れ込む ◆グラフの横幅を狭めて折れ線に角度つける

 

レッスン21 アンケート調査のグラフは読ませないようにする

◆アンケート調査は横棒グラフか円グラフ

 

◆アンケート項目は単語に置き換える

レッスン22 データは画像で検索する

◆1年以内の期間指定で検索する

情報収集・データ収集(ネット検索)で重要なのは期間指定で検索することです。主に1年以内のものを探します。検索方法はグーグルの検索窓の真下にある検索ツールをクリックすると期間指定なしとタブが出てくるので、これを1年以内に設定します。

◆データは画像としてネット上に存在している

2つめに重要なのは画像で検索することです。グラフや表は画像としてネットにありデータとして探すよりも画像検索の方が、求めているデータにたどり着くまでに圧倒的に早いです。画像であれば海外のデータも上がってきます。基本はキーワードを入力し(例:富士山 登山者数)+期間を1年以内とし+画像タブで検索を試みることです。