■基本情報
課題やアイデアなど複数の選択肢を評価・選定する際に活用する手法の1つです。複数の選択肢がある状況で意思決定を行う際、定性的な情報や主観だけに頼るのではなく、定量的・客観的に評価するために活用します。個人での活用はもちろん、アンケート形式にして複数人で使うことも可能です。複数人で活用する場合は、評価項目の意味や定義をメンバー間で共有しておくことが重要です。基本的には得点の高い選択肢を採用することになります。ただし、必ずしも最高数値のものを選択しなければいけないわけではありません。定性的な情報、定量的な情報のどちらか片方に頼るのではなく両方の要素を考えたうえで最終的な意思決定を行うことが大切です。
■使い方
①評価対象を整理する:評価の対象となる選択肢を整理して記入します。緊急度/重要度マトリクスで例に出したような、取り組みたい課題の候補などが選択肢になります。課題の概要が伝わる必要最低限の情報を記入することがポイントです。
②評価項目と重みを設定する:評価項目とその重みを記入します。重みとはその評価項目をどれだけの比重で点数化するのかというものです。上の例では緊急度、実現性、収益性、将来性の4つを設定していますが、この項目と重みは目的に応じて設定する。
例:評価項目 緊急性、重要性、実現性、収益性、効果性、将来性、インパクト、優位性、展開性など
③評価を行う:選択肢と評価項目が準備できたら、実際に各項目を点数化し、評価していきます。全項目について点数化したら、右の列に合計点を集計します。ここで数値として可視化された情報をもとに意思決定へと進みます。
■思考が加速する問い
- ・普段、意思決定のシーンで何に悩むか?
- ・すべての選択肢を実行することは無理か?
- ・加点法で考える?減点法で考える?
- ・課題が解決された世界を最もイメージできるものはどれ?