文の土台を固めよう(文章用語解説、読点ルール)

第1章 文の土台を固めよう

 

0、用語解説

修飾する・・・ 文法で、ある語句が他の語句の意味を限定したり詳しくしたりすること。

述語・・・文の成分の一。主語について、その動作・作用・性質・状態などを叙述するもの。「鳥が鳴く」「山が高い」「彼は学生だ」の「鳴く」「高い」「学生だ」の類

敬体・・・です・ます。文章が全体が単調になりやすいが親しみが持てる。手紙など相手に話しかける文章に向いている。

常体・・・だ・である。文章全体に変化を持たせる。実用文(大学や企業へだす志望理由書など)も常体の方が引き締まり、聡明な印象を与えるため向いている(プロ目線)。

 

体言・・・名詞、代名詞のこと

体言止め・・・述語を省き、体言で文を打ち切る(例、新店舗を開店)

 

 

1、主語をはっきり出す

・原文 忙しい時代、わずかなプライベートな時間も自由にならない

改善例 私はとても忙しいので、わずかなプライベートな時間も自由にならない

・原文 あのころはうれしいにつけ、悲しいにつけ、歌をよくうたったものだ

改善例 あのころの私たちはうれしいにつけ、悲しいにつけ、歌をよくうたったものだ。

主語のない文は、内容が不明確。

主語を明確にだすことは、その文が何について書かれたか、その範囲を示すことです。ビジネス文章、契約文章などでは、各文の主語をはっきりさせないとトラブルの原因になりかねません。さらに、目的語も正確に出すと何について書くかがはっきりする。

 

 

2、推量は「~らしい」、断定は「~である」

・原文 2005年、日本の人口は初めて自然減少したらしい。この傾向は今後も続き、2100年には6400万人に半減する

改善例 (国の人口統計調査によれば)2005年、日本の人口が初めて自然減少した。(調査を行った国立社会保障・人口問題研究所は、)この傾向は今後も続き、2100年には6400万人に半減すると予測されている

●断定 ~だ/~である/動詞・形容詞の終止形

●推量 ~だろう/~らしい/~かもしれない/と推測される/~と予想される/~と思われる/~と考えられる

●電文 ~だそうだ/~と言われている

※断定系は訴える力が強いが断定するには根拠が必要。

文の内容は断定か、推量・伝聞かを意識する

 

 

3、主語と述語を近づける

・原文 証人は容疑者が店員が外の騒音に気を取られている最中に万引きしたのを見たといった。

改善例 (①)店員が外の騒音に気を取られている最中に(②)容疑者が万引きしたのを(③)証人は見たと言った。

 

・繊細な顔に似合わない性格→単語レベルで訂正すると・・・

顔に似合わない繊細な性格 となる。繊細なのは顔ではなく、最後の性格であるため。

→関係の深い言葉同士は近くに置く

上の文は小さな3つの文が3層に重なる入れ子状態になっている。読者は誰が主語なのか、それがどの述語につながるのか戸惑ってしまう。それを改善するために最も関係が深い主語と述語を近づけてやるのです。①~③に分けることができる。単語レベルでも縁の深い言葉同士は近づける。

しかし多重構造はよろしくない。なんでもかんでも一つの文の中に詰め込んでしまわず、一文一意を心掛けてできるだけ単純化を図るようにしてください。

 

 

4、「副詞と動詞」「形容詞と名詞」を近づける

・原文 ともあれ困難が予想されるかもしれないが、始めよう。

改善例 困難が予想されるかもしれないが、ともあれ始めよう

<形容詞(形容動詞)+名詞>

・甘いクリームのお菓子(甘いのはクリーム)→甘いクリームを使ったお菓子

・クリームの甘いお菓子(甘いのはお菓子)→クリームを使った甘いお菓子

・不思議な体験の夢(不思議なのは体験)→不思議な体験をする夢

・不思議な夢の体験(不思議なのは夢)→不思議な夢を見た体験

<副詞は動詞以外も修飾できる、その場合も両者を近づける>

・たいそう上空に強い寒気団があるので寒い→上空に強い寒気団があるので、たいそう寒い

・もっと息切れするのでゆっくり→息切れがするのでもっとゆっくり

・およそ新生児と同じ3キロ→新生児と同じおよそ3キロ

修飾語はかかる言葉の直前に置く

副詞は主に動詞を修飾しますがほかの要素が入り込んでくると、副詞と動詞が離れ離れになり、副詞のかかり具合がわかりにくくなってしまうことがあります。

 

 

5、具体的・客観的に伝える

 

・原文 納期が迫ったので、徹夜の生産体制に入った。

改善例 納期が3日後に迫ったので、徹夜の生産体制に入った。

具体性を盛り込むことによって性格に伝わる。

程度を具体的に示せるものは、数値などを出すと読み手によく伝わります。実態より正確に伝える実用文では、中小的・主観的な表現よりも具体的・客観的な表現を心掛けます。その数値の根拠もあればなおよし。

<具体化例>

・雲をつくのっぽビル→地上250メートルの超高層ビル

・売り上げを急速に伸ばした→売り上げを半年間で3倍に増やした

・少々おまちください→あと5分ほどお待ちください。

・売り上げが急増した→売り上げが、月に100コから300コへ急増した。

 

 

 

6、専門用語は初出時に説明する

原文 春期の渡り鳥のMR行動は体内時計の影響を受けるが、秋期は未確認だった。そこで、私は秋期のMR行動について調査した。

改善例 春期の渡り鳥のMR行動(移住直前に見せる落ち着きのなさ)は体内時計の影響を受けるが、秋期は未確認だった。そこで、私は秋期のMR行動について調査した。

つねに読み手を意識してかく

素人にどうしても理解してもらえそうにない専門用語なら、一般向け文章で使うべきでありません。一般化した専門用語に説明はいらない。ハットトリックとか。

 

 

7、読点を感覚で打たない

原文 口はうまいが行動を伴わない人は尊敬されない。

改善例 口はうまいが行動を伴わない人は尊敬されない。

原文では口はうまいがと行動を伴わないという、その人の属性を読点で分けています。関係の深い同士なのに切り離しているのです。改善例では口はうまいが行動を伴わない人を一続きにし、主語である人にかけています。読点はその主語と尊敬されないという術語の間に打たれ、「主語・述語」の関係をはっきりさせています。

※原文をあの人は口がうまいが、行動を伴わないという文にすれば、逆説的な文章になり、これはこれで大丈夫です。

ルールを知って誤読を防ぐ

読点の最大の役割は、1文中の要素を内容に従って大きくグループ分けすることです。関係の深い語句同士をまとめ、関係の浅い語句を切り離すことで、内容をスムーズに理解させるのです。

 

読点の打ち方・基本ルール

①文の主題・主語となる話が長いとき、その後に

・昨夜から降り始めた雨が、昼過ぎにやんだ。

②引用を示す「と」の前に(引用かっこの代用)

・こんな経験は初めてだ、と彼は驚いた。

③接続詞・逆説の助詞の後に

・しかし、その意見には素直に同意できない。

・そらはきれいに晴れたが、気温は低い。

④原因・理由・条件などを表す節の後に

・人間が奥地まで開発したので、野生生物が激減してしまった。

・その花に近づくと、甘い香りがただよってきた。

⑤時を表す言葉の後に

・8月12日、長い戦争が終わった。

・今朝、彼からの電話で起こされた。

⑥名刺や動詞に修飾語が二つ以上つくとき、それぞれの間に

・それは、江戸時代の、神田町で見つけた、貴重な地図です。

・文字は、楷書で、きちんと、読みやすいように書こう。

⑦文・節・句・語などを並列的に並べるとき、それぞれの間に

・その地方はよい水がわき、うまい米がとれ、酒造業が栄えた。

・人は思想、信条、信仰によって差別されてはならない。

⑧言い換えや説明の時、その間に(つまり、すなわちと同義)

・下町の風物詩、入谷の朝顔市に人が殺到した。

⑨挿入句のあるとき、その前後に

・この地方は、ただし山間の一部地域を除くが、豊かな土壌に恵まれている。

⑩強調するとき、強調語句の後に

・彼が、それを成功させたのです。

・ストップさせよう、交通事故死を。(倒置文)

⑪独立語の後に(呼びかけ・応答・驚嘆などの言葉)

・やあ、お元気?ええ、まあなんとかやっています。

⑫格助詞を省略したとき、その後に

・うれしい便り、あったんです。(主格の助詞「が」を省略)

・えらい難問、抱え込んでしまった。(目的格の助詞「を」を省略)

⑬読みを区切らせたい時、区切らせるところに

・おぎゃあ、おぎゃあ、元気なあかちゃんが生まれた。(鳴き声)

・そこのあなた、どうしました?(人への呼びかけ)

・ひとつ、ふたつ、みっつ、数が増えるにつれ~。(数を表す言葉)

・にしん来たかと、かもめに問えば、あたしゃ立つ鳥、~。(歌詞の区切り)

⑭仮名が続いて読みにくいとき、分割するところに

・ここで、はきものを脱いでください。(ここでは、きものを脱いでください)

 

 

8.「そうした中」とはどんな中か

原文 浄水器のCMが増えてきているそうした中、飲料水の宅配サービスを行う企業が増えている。

改善例 飲み水への関心が高まっているそうした中、飲料水の宅配サービスを行う企業が増えている。

そうした中、そんな中をむやみに使わない

そうした中でつなぐ二つの文の間にはきちんとしてつながりがなくてはならない。

<AとBの関係について>

①AがBより先に存在する

②Aはすでに知られた、大きな広がりのある事実であり、Bは新しい事実である

③Aは導入のまくら役にすぎず、話の中心はBにある

④BがAから出てきたのは、連鎖反応を起こしたり、出てくる必然性があったりという、何らかの関係があるからです。

 

 

9,「が」は逆説のときしか使わない

原文 同県は「安心でおいしい水プロジェクト」をスタートさせた、その際に「高度浄水処理装置」を導入した

改善例 同県は「安心でおいしい水プロジェクト」をスタートさせ、その際に「高度浄水処理装置」を導入した

接続助詞「が」は逆説に限って用いる

上の文の中身は逆説ではなく、同時に二つの事実が起きたことを説明しているだけです。改善例のように「が」を使わず、「~させ」とふつうの方法で後半へつないだほうが、ずっとすっきりします。

逆説はよい事(+)なら後には悪いこと(-)が出てくるときに使うべき、逆の場合も使用可能。

 

 

10、「とか」「かも」で文を終わらせない

原文 この分野における市場占有率は、A社とB社で全体の7割を占めているとか、しかし、当社が新規参入する余地はあるかも

改善例 この分野における市場占有率は、A社が45%、B社が27%で合わせて72%を占めている。しかし、両社とも最近は業績にかげりが見られ、市場自体が未成熟なので、当社が新規参入する余地はあると考えられる

 

文のあいまいさを象徴する、文末の「とか」「かも」

実用文ではとか、かもで打ち切る書き方はやめましょう。調査を行い信頼性を得てから、とか、かもを消し、データできちんと裏づければ、信憑性が高まり、訴える力も出てきます。

通常は~かもしれない(推量)、~とかいう噂もあるという使用方法は問題ない。あくまでの文末で使用するものがよろしくない。

 

 

11、「~だろう」を多用しない

原文 我慢して目標を達成したら喜びが大きいだろう。だが、達成できないとがっかりするだろう。我慢が無駄になってしまうと思うことだろう

改善例 我慢して目標を達成したら喜びが大きい。だが、達成できないとがっかりする。我慢が無駄になってしまうとおもうかもしれない

「だろう」の使いすぎは根拠のなさのあらわれ

断定形にすれば、どちらも人間の普遍的心理を表す文になります。各材料を揃えれば推量表現が消える。

 

 

12、漢字とひらがなを使い分ける

原文 先生に相談した所、「行き詰ったには、考えるのをやめてきなさい」とのだった。

改善例 先生に相談したところ、「行き詰ったときには、考えるのをやめておきなさい」とのことだった。

ひらがなにすべき言葉もある

必ずひらがなにするべき場合があります。漢字は表意文字なので、漢字で書くと文字がもともともっている意味が表面が出てきます。

形式名詞 こと、もの、ところ、とき、うち、わけ

補助用言 ~てに続く形でみる、おく、くる、いく、ほしい

<その他のひらがなにする文字>

代名詞 あなた、どなた、これ、あれ

助詞 ぐらい、ほど、ながら、など

副詞 あえて、あくまで、いかにも

接続助詞 しかし、あるいは、また

 

 

13、何でも「こと」「もの」で片付けない

原文 お互いの立場を尊重することが、国際親善には欠かせないことである。相手のことを理解することで、自分勝手なことを言うこともなくなる。

改善例 お互いの立場の尊重が、国際親善には欠かせない。相手を理解すれば、自分勝手も言わなくなる

こと、ものに代わる適切な言葉を探す

こと、ものは便利だが中身があいまいになる。物事を自然と抽象化してしまう。

・相手のこと→相手

・自分勝手なこと→自分勝手

・言うこともなくなる→言わなくなる

・理解することで→理解すれば

・辞書はわからない言葉をしらべるものである→辞書はわからない言葉を調べる書物である

・食器とは、料理を入れるものである→食器とは、料理を入れるである

・郵便受けとは、配達される郵便物を受け取るために設けたものだ→郵便受けとは、配達される郵便物を受け取るために設けた

 

14、修飾語句には置く順番がある

原文 貴重な江戸時代の神田町で見つけた地図

改善例 神田町で見つけた江戸時代の貴重な地図

長いものを遠くに、短いものを近くに並べる

複数の語句を並べるときは長い修飾語句はかかる言葉の遠くに、短いものは近くに、というルールです。文例では句を遠くに語を近くにいう順番にする。

状況を説明したり描写したりする場合には、大状況→小状況の順に並べるとよい。感覚としては住所と同じ。○○県○○市○○番地のような感覚。

 

 

15、こそあど言葉(指示語)を乱用しない

原文 医食同源。これはよく知られた言葉だが、それを実践するのは難しい。それは私たちが個々の栄養素についてその働きをよく知らないからだ

改善例 医食同源。よく知られた言葉だが、実践するのは難しい。私たちが個々の栄養素について働きをよく知らないからだ

「これ」「それ」は直前の語句・文を受ける

指示語は直前の語句・文を受けますが、直前の文に複数の指示候補があると、解釈を迷ってしまいます。

本来の「こそあど」言葉は長い名詞や文を受けるために用いる。これによりくどさが一気に解消される。

 

16、ひとつの文にあれこれ詰め込まない

原文 この事件の問題点は、賞味期限切れと知りながらその材料を使っていたことはもちろん、そのことで社会的責任を追求されたくないという誤った判断のため、社内で問題が発覚したとき、公表しなかったことである。

改善例 この事件の問題点は、賞味期限切れと知りながらその材料を使っていたことださらに、そのことで社会的責任を追求されたくないという誤った判断もあったそのため、社内で問題が発覚したとき、公表しなかったそれも問題である。

 

一文一意の原則を心がける

 

 

17、「れる」「られる」はなるべく使わない

原文 会議の中心テーマとされているのは南北国家間の利害調整であり、それが調整されれば、具体策の検討に入ると思われます。

改善例 会議が中心テーマとしているのは南北国家間の利害調整であり、それを調整できれば、具体策の検討に入るでしょう。

→受身形の文は主語をぼかす

原文は受動態であり主語が不在です。改善例では会議を主語にして各部の主語をはっきりさせることで、説得力が強まったはずです。

このように受身形は客観性を装うのに使われます。新聞や週刊誌でよく見られる「と考えられる」「と見られる」はきまって主語が抜け落ちています。誰が考え、誰がみているのでしょう。受身形は無責任な文になりがち。またれる、られるの多用は文をあいまいにする。

受動態と能動態の混用にも注意する

原文 報告者は資料を丁寧に点検し、問題の核心が把握されている。

改善例 報告者は資料を丁寧に点検し、問題の確認を把握ている。

 

 

18、重ね言葉は文を稚拙にする

原文 運動会は炎天下行われ、気分を悪くする人が続出した。安全運営はかねてからの懸案であり、万一、犠牲者でも出せば悔することになる。

改善例 運動会は炎天下で行われ、気分を悪くする人が続出した。安全運営は懸案事項であり、万一、犠牲者でもだせば後悔することになる。

重言は知識不足を露呈している

悪例

・すべてを一任する→一任する

・価格を値下げする ・~だけを限定する ・しばしば何度も ・連日、暑い日が続く ・各○○ごとに

 

 

19、似た意味の言葉を繰り返さない

原文 数十年前まではSFの世界のものだったTV電話も、今では実際に存在している。空想の世界のものでしかなかった人間型ロボットも現在では現実になりつつある。

改善例 数十年前まではSFの世界のモノだったTV電話も、今では実際に存在している。人間型ロボットも現実になりつつある。

→重複表現をなくしてすっきりさせる。

似た意味の言葉の連ねる背景に強調する心理がある。

 

 

20、ひとつの述語をまとめる

原文 あの人はギターを弾くし、ピアノも弾くし、バイオリンも弾く

改善例 あの人はギターも、ピアノも、バイオリンも弾く。

→共通項をまとめてすっきりさせる

原文のように共通の動詞を用いる名詞(目的語)が並んだ場合、ひとつの動詞ですべてを受け止められます。

彼は英語が話せるし、ピアノも弾ける。

彼は英語もピアノもたしなむ

彼は英語もピアノもできる

彼は英語とピアノに堪能だ

 

 

21、~的、~化、~性を乱用しない

原文 これからは国際的感覚をもって共存共栄を図るべきだとの意見に、私には結論的に賛成だが各論に反対だ

改善例 これからは国際感覚をもって共存共栄を図るべきだとの意見に、わたしは結論で賛成、各論で反対だ

→文をあいまいにする~的、~化、~性

的や性には~にような、~らしいといった意味があり、言葉自体にああいまいさを含みます。的はそうした適切な表現を選ぶ手間を省く手抜き言葉です。

概念的把握→概念把握

双方向的コミュニケーション→双方向によるコミュニケーション

庶民的支店→庶民としての視点

 

22、難しい言葉と優しい言葉を混ぜない

原文 ネット販売を起因とした健康被害の実例は、1件も把握されていない。なのに、ネット販売を規制するなんて、おかしいんじゃないか

改善例 ネット販売による健康被害例は1件も出ていないそうであるのに、ネット販売を規制するのは筋が通っていないのではないか

→ちぐはぐな文は読み手を不快にする

原文は前半は硬い印象なのに、後半はガクッとくだけた表現に変わり、アンバランスな印象を与えています。文字を置き換えてから、言葉のレベルをチェックし、突出したものを個別に改良していきましょう。

 

 

23、話し言葉を混入させない

原文 私は犬が嫌いだ。ちゃんとしつけいない飼い主が実に多い。なので、犬の散歩道は避けるようにしている。結果やっぱし余計な時間がかかって困る

改善例 私は犬が嫌いだ。きちんとしつけていない飼い主が実に多い。それで、犬の散歩道は避けるようにしている。その結果やはり余計な時間がかかって困る。

→話し言葉は品格を失う

いろんな→いろんな、さまざまな

~けど→~けれど

~じゃない→~ではない

~してる→~している

すごい→とても、非常に

~なんて→~などは、~とは

~みたい→~のよう

大丈夫ですか?→不具合でもありそうなときに確かめる表現です。

 

 

24、語句を対等な関係にそろえる

原文 健康維持には、十分な睡眠と、適度な運動したり、栄養をしっかりとることが大事だ

改善例 ①健康維持には、十分な睡眠と栄養適度な運動が大事だ

②健康維持には、十分な睡眠と栄養をとること、適度な運動をすることが大事だ

→並列させた語句の品詞はそろえる

対等とは品詞を揃えたりすることです。

 

 

25、「と」「に」「や」は最初の語句の後に置く

原文 昨夜の会合には、山本、佐藤、田中石井が参加した。

改善例 昨夜の会合には、山本佐藤、田中、石井が参加した

→対等な語句を並べるのにもルールがある

「や」の場合

挙げた以外の人もいるときは、最後にら、たち、などを入れたほうが収まりがつきます。

例 昨夜の会合には、山本や佐藤、田中、石井らが参加した

「とか」の場合

例示した以外おある場合は「など」「という」を入れるとよいでしょう。

例 ウサギとか、ネズミ、イヌ、ウシなど、干支に出てくる動物ばかりだった。

「も」の場合

あれもこれも~だという意味で、どれかひとつにかぎらないことをあらわします。

例 彼はピアノも、作曲、歌、踊り、演技もできる

「やら」の場合

例 泣くやら、わめくやら、ぐずるやらで大変だった。

泣く、わめく、ぐずるという動作すべてにやらをつけ、最後のやらの後にでをつけて、すべてを受け止めます。での代わりに~やら、大変だったと読点で区切る方法もあります。

 

<まとめ>

<○と○、○、○> <○に○、○、○> <○や○、○、○ら> <○とか○、○、○など>

<○も、○、○、○も> <○やら、○やら、○やらで>

26、短ければよい文とはかぎられない

 

単文 主語+述語 例:花が咲く

→主語と述語がひとつずつだけの文です。

重文 「主語+述語」、「主語+述語」 例:鳥がなき、蝶が舞う。

→主語と述語を備えた部分が二つ以上あります。

複文 従属節・修飾句(主語+述語)、主節 例;春になると、花が咲く。(私が)忘れいた思い出が、蘇った。

→その構成部分に主語と述語からなる節(従属節)や句を含んだ文です。

 

→短文より複文のほうがわかりやすいこともある