型を覚えて1000字の文章も書ける(1000字の型テンプレ)

第3章 「型を覚えて1000字の文章もスラスラ書けるようになる!

1、型にはめれば、1000字はスラスラ書けるようになる

実用文は3部構成で解決できる。「序論・本論・結論」(1段落構成でいうと、コンセプト・詳細・ダメ押し)。実用文に起承転結は必要ない(話のオチは必要ない)。

5段落の基本の型

序論(250字)・・・本論へつなげるための導入部分。この文章でもっとも伝えたいこと(コンセプト)を書く。意図、概略、問題提起、意見や主張など。

本論・・・序論のコンセプトを支えるための詳細(説明)を本論(3つの各論)で書く。

  •  各論1(200字)・・・伝えたいことの詳細1を書く。そのあとに詳細1に対する理由、証拠、事実、事柄を続ける。
  •  各論2(200字)・・・伝えたいことの詳細2を書く。そのあとに詳細2に対する、理由、証拠、事実、事柄を続ける。
  •  各論3(200字)・・・伝えたいことの詳細3を書く。そのあとに詳細3に対する、理由、証拠、事実、事柄を続ける。

結論(200字)・・・ダメ押しで力強いまとめ。

 

型1 企画書・提案書

相手に○○をしませんか?と何かを相談するときの文章です。つまり相手におもしろそうだから、やってみようかと思わせるような文章にしなければなりません。より具体的に。一般的には~です。ます。ですが簡潔な文体を好む場合は~だ、~であるにしてもよい。

  • ・新しいプロジェクトを立ち上げるとき
  • ・新しいアイデアを相談するとき
  • ・問題に対する改善案を伝えるとき
  • ・新しい取り組みを提案するとき
企画書・提案書の型(その企画や提案の詳細を伝えることが中心)

 

序論(コンセプトを書く)・・・企画・提案の意図を書く。どんな企画・提案なのかを説明する。この企画・提案の基本的な考え方・根本的な思想などを伝える。最初に読む人に興味を持ってもらえるような話題を引き合いにだすといい。


本論(企画や提案の詳細を伝える。伝えたいことを各論(ワンパラグラフ、ワントピック)でかく。

各論1(目的を書く)・・・この企画・提案が何を達成しようとしているのかを書く。書き出しは「この提案の目的は○○です」とお一言で言い切る。そのあと、その目的をさらにくわしく具体的に説明し、企画・提案の重要性を訴える。

各論2(構造を書く)・・・この企画・提案にかかわる人(構成員)やチーム、組織などの構成を書く。書き出しは「この提案は○○で構成します」とし、そのあと、しょうさいを具体的に説明する。構成を明確にして、読み手がイメージできるようにする。

各論3(プロセスを書く)・・・実際の進め方や、実施期間、進行するとどうなるか、いつ誰がどんな仕事をするのか、最終的に目指していること、を書く。書き出しは「この提案は、○○のように進めます」とし、そのあと、詳細は具体的に説明する。提案・企画していることの道筋をイメージできるようにする。


結論(実施するメリットとお願いを書く)・・・この企画・提案を実施することでどんなメリットがあるのかを繰り返す。最後に、協力のお願いを書いて締めくくる。

 

 

 

伝わる例文

(序論)良好な人間関係を築くことは、とても難しいものです。職場でも、友人関係でも、また家族の間でも、ちょっとしたことで行き違いが起こって、うまくいかなくなることがあります。考えてみると、人とのつきあい方をきちんと教わった人はいないのではないでしょうか。そこで、人間関係を良好に保つためのワークを開発するプロジェクトを提案します。

(各論1)このプロジェクトの目的は、職場おける人間関係を良好するためのスキルを向上させることです。人間関係は大きく分けて、職場での関係、友人関係、家族関係、恋愛関係に分類できます。このプロジェクトでは、職場での人間関係に限定して、そのスキルを向上させるワークを開発します。このワークを受けることによって、職場での人間関係をさらによくなり、お互いに気持ちよく働ける環境を作りだすことを目標にしています。

(各論2)このプロジェクトは、開発グループと実践グループで構成します。各グループはそれぞれ4人のメンバーを想定しています。開発グループは、人間関係ワークのプログラムとシナリオを立案します。一方、実践グループはそれのプログラムとシナリオを受け取り、実際にワークを試しながら、改善案を提案します。

(各論3)このプロジェクトの実施期間は、3ヶ月間です。ます、プロジェクトがスタートしてから1ヶ月間に、開発グループがワークのプログラムとシナリオを書きます。次の1ヶ月間で、実践グループがそのプログラムにしたがって、トライアルのワークを実践します。その結果によってワークの改善案をまとめます。最後の1ヶ月は、開発グループと実践グループが一緒になって、トライアルをしながら、プログラムを改善しています。

(結論)人間関係ワークを職場で実施することで、人間関係をよくなり、働きやすい職場になることが期待できます。そのための良いプログラムを作りたいと思いますので、ご検討のほどお願いいたします。

序論のポイント・・・どんな提案か明確にし、なぜこの提案をしようと思ったのかその意図を伝える。その際読み手が興味を持ちそうなことを引き合いにしましょう。例文では人間関係を築くのは難しいです。また人との付き合い方は誰にも教わっていないという必要性を明示している。

本論のポイント・・・それぞれの段落の最初の文は、この段落のコンセプト(もっとも伝えたいこと)になっています。その提案の詳細を伝えることが中心です。

  • ・このプロジェクトの目的は、・・・です。
  • ・このプロジェクトは、・・・で構成します。
  • ・このプロジェクトの実施期間は、・・・です。

結論のポイント・・・最後にまとめとダメ押しでこのプロジェクトがうまくいけば人間関係が良好になることを伝えている。

 

 

型2 報告書・連絡文・謝罪文

イベント・プロジェクト・研究発表、視察旅行、会議などの報告や連絡をするときの文章。どんな内容で行われたのかを正しく伝えることが求められている文章です。そのため、ここに参加していない人にもわかるように、要点を整理していまとめる能力が問われます。これらの文章には気持ちや感想は入りません。事実だけを伝えます。

  • ・イベントやプロジェクトが終わって報告する時
  • ・研究発表や会議の報告する時
  • ・期末や年度末に業務の振り返りをして報告する時
  • ・依頼された件を断るとき
  • ・プロジェクトに協力いただいたお礼を伝えるとき
  • ・お詫びするとき
報告書・連絡文・謝罪文の型(報告や連絡、謝罪するときの文章の型。講演会や会議、連絡事項などの詳細を正しく伝える)

序論(報告の概略を書く)・・・開催された講演会や会議なぢのコンセプトと、開催結果を事実として述べる。いつ、どこで、誰が、どんなテーマで何をしたのかといった、事実を書く。最後に「いかにその要点をまとめる」と書き、本論に続ける。

本論(報告の要点を書く。要点はそれぞれのないように分割(ワンパラグラフ・ワントピック)して書く。要点は3つ作ること。3つにすることで説得力を高めることができる)

各論1(1つめの要点を書く)・・・内容の1つめをかく。講演会や会議なら、話された内容の要点や実施したこと、業務報告なら業務上の出来事、クレーム対応なら受けた内容を書く。書き出しには「第1に~」として、内容を続ける。

各論2(2つめの要点を書く)・・・内容の2つめを書く。書く内容は、各論1と同様。書き出しは「第2に~」として、内容を続ける。

各論3(3つめの要点を書く)・・・内容の3つめを書く。書く内容は、各論1と同様、書き出しは「第3に~」として、内容を続ける。要点を3つ書いたら、各論のさいしょの文だけを抜き出してみる。それを読んだときに、全体の流れがわかるように整理する。

結論(全体のまとめを書く)・・・講演会や会議などの場合、全体の様子と、今後の展望を欠く。※結論部分はないようによって変わる。

伝わる例文(講演会「タグレットが教室に入ってくるとき」の開催報告

(序論)2014年4月10日(午後1~3時)に、文京区のニコニコ文化センターに早稲田大学教育学部の山田治夫先生をお招きして、「タブレットが教室に入ってくるとき」というタイトルで公園をしていただきました。参加者は120人でした。この講演では急速に広まりつつあるタブレットが、教育の道具として教室に導入されたとき、どんな効果が期待できるのかということについて、お話いただきました。以下にその要点をまとめます。

(各論1)第1に、学校に勉強の道具として、タブレットが導入されるようになるということです。すでに一部の学校や自治体では、タブレットの導入を実行に移しています。これからは、タブレットが教科書やノートと同じように、授業の中で勉強道具の1つとして使われるようになるということです。教科書をタブレットで読んだり、練習問題をタブレット上で解いたりすることも普通に行われるようになってくるでしょう。

(各論2)第2に、タブレットが導入されることによって、教室の中だけでなく、家庭でもタブレットを使って勉強するようになるということです。このことによって、家庭もまたタブレットを使う機会が増えていくでしょう。子どもに勉強を教えるときには、タブレットを触らないわけにはいかないからです。

(各論3)第3に、こうした状況になってきたときに、タブレットをどのようにかつようするかがポイントになってくるということです。教科書がタブレット上で、読めるようになったときに、ノートに書くという行為はどうなるのでしょうか。このようにアナログ情報とデジタル化された情報をどのように結びつけていくかが今後の課題になってくるでしょう。

(結論)たくさんの人から質問を受けるなど、とても画期的な講演会になりました。今後も定期的に講演会を開催していく予定です。参加者の関心あるテーマをさぐり、魅力のある講演会にしていきたいと思います。

序論のポイント・・・読み手はすでに何がテーマになっているか知っているためすぐに本題に入っても大丈夫です。詳しい講演会の内容とだいたいの概要を書いておけばよい。

本論のポイント・・・・報告の要点を第1~3に分けて書く。

結論のポイント・・・全体の様子と今後の展望をかきます。

 

謝罪文について

序論でお詫びの言葉と謝罪に至るまでの概略を書き、本論ではお詫びの詳細を要点にまとめ、結論で、今回の教訓を元に二度と同じ過ちを繰り返さないように取り組んでいく決意を書いていきます。

 

結論のパターン

報告書の種類 書き手→読み手 結論部分の内容
講演会報告 主催者→参加者 謝意とお願い
シンポジウム開催報告 主催者→一般の人 まとめと次回へのお誘い
業務報告 社員→上司 問題点と改善案
助成金実施事業報告 主催者→助成金出資団体 成果のまとめとお礼
調査報告 調査を請け負った会社→クライアント 調査のまとめと展望
作業報告 作業員→依頼人 作業のまとめと次回の依頼を希望すること

 

 

型3 勧誘文・依頼文

誘ったりおねがいしたりするときの文章。まず相手に検討の余地を与えることが必須です。理解に苦しむような文章だったり、整理されていない文章だと、誘われてもお願いされても、検討する気にさえなりません。相手に検討の余地を与えたいなら、一度読んだだけで頭に入ってくるわかりやすい文章であることが重要です。

  • ・グループ旅行にお誘いするとき
  • ・プロジェクトやイベントを手伝ってもらいたいとき
  • ・チームに所属してほしいとき
  • ・仕事をお願いするとき
勧誘文・依頼文の型(相手を誘ったり、何かをお願いしたりするときの文章の型。相手に検討の余地を持ってもらうためにわかりやすく書く。

序論(誘いや依頼の内容と意図を書く)・・・誘いや依頼の内容を提示し、どういう意図(目的)で勧誘や依頼しているのかを説明する。なぜ誘いをうけているのか、なぜ依頼されたのか読み手を納得させる。

本論(勧誘、依頼することの詳細の情報を欠く。情報はそれぞれのないように分割(ワンパラグラフ、ワントピック)する)

各論1(1つめの情報を書く)・・・勧誘や依頼することの具体的な情報の1つめを書く。1つめの情報は、読み手がその誘いや依頼を検討するための大きな要素となる。日程、場所、時間などを書く。書き出しは「まず~」とし、内容を続ける。

各論2(2つめの情報を書く)・・・勧誘や依頼することの具体的な情報の2つめを書く。計画しているイベントなどの詳しい内容(どんなことをするのか)について書く。書き出しは「次に~」とし、内容を続ける。

各論3(3つめの情報を書く)・・・勧誘や依頼することの具体的な情報の3つめを書く。参加費と申し込み方法を書く。読む必要が少ない情報はあとへ回す。書き出しには「最後に~」とし、内容を続ける。

結論(お願いしてダメ押しを書く)・・・読み手が最後によむもっとも記憶に残りやすい結論部分は、勧誘や依頼した相手にしてほしい行動を書き、最後のお願いをする。

 

 

伝わる例文(グループ旅行へのお誘い)

(序論)今年度もまもなく終わりに近づいています。みささんの努力のおかげで、今年度の目標は達成できる見通しです。ありがとうございます。そこで、日ごろの仕事に慰労とホームワークのさらなる結束を目指して、グループ旅行を次のように企画しました。

(各論1)ます、日程と場所です。日程は2月21日から23日です。金曜日はそれぞれで休暇を申請してください。場所は大分県湯布院温泉です。湯布院温泉にある「クラブ湯布院」(大分県○○)というホテルが宿泊場所です。金曜日の午後6時までに各自ホテルに集合してください。

(各論2)次に、イベントについて紹介します。1日目の夜のイベントは、チーム対抗卓球大会を予定しています。書くチームダブルスで3組ずつのエントリーをしていただき、チーム戦での勝敗を競います。2日目の夜のイベントは、各チームから寸劇の出し物をします。両方ともチームでの準備をよろしくお願いします。

(各論3)最後に、参加費として申し込み方法についてお知らせします。参加費は、1人1万です。参加費は、当日現地にて総務部山田が集めます。参加希望者は、1月31日までに、総務部山田まで、口頭あるいはメール(○○)でお知らせください。折り返し、参加確認のメールを送ります。

(結論)みなさんと一緒に、来年度も良い仕事でできますように願っています。ぜひ、たくさんの方の参加をお待ちしております。

 

型4 レポート

根拠を示して自分の意見を明確にする文章。仕事で自分の意見や立場を主張しなければならない場合に役立ちます。意見を明確に述べて相手を納得させられる文章を書く技術が必要となります。

  • ・・実験や研究などのレポートを書くとき
  • ・マンションの管理組合などに意見を述べるとき
  • ・根拠やデータを元にして自分の意見を文章にしたいとき
レポートの型(話題にするトピック(事柄・出来事)に対して、自分の意見や主張を明確に述べ、相手に納得してもらうときの文章の型)

序論(トピックの背景や問題提起、自分の主張を書く)・・・取り上げるトピックについてなぜこのトピックくを取り上げたのかという背景や、問題提起、目的などを書く。そのあとに、このトピックについて、自分の意見や主張を明確に記す。

本論(序論で示した自分の主張の根拠となる理由を書く。理由はそれぞれのないように分割(ワンパラグラフ・ワントピック)して書く。根拠を3つ並べて持論に説得力を持たせる。

各論1(1つめの理由とその根拠を書く)・・・自分の主張の裏づけとなる(立場を支持する)理由の1つめを書く。書き出しは「1つめの理由は~」とし、その理由を示したあと、その理由を補足する根拠を書く。

各論2(2つめの理由とその根拠を書く)・・・自分の主張の裏づけとなる(立場を支持する)理由の2つめを書く。書き出しは「2つめの理由は~」とし、その理由を示したあと、その理由を補足する根拠を書く。

各論3(3つめの理由とその根拠を書く)・・・自分の主張の裏づけとなる(立場を支持する)理由の3つめを書く。書き出しは「3つめの理由は~」とし、その理由を示したあと、その理由を補足する根拠を書く。

結論(まとめとダメ押しを書く)・・・1~3で述べた3つの理由を簡潔にまとめて書く。最後に自分の主張を再度明確にし、主張のダメ押しをすることで、印象を強くする。

伝わる例文(小学校での英語必須化について)

(序論)日本では中学校から外国語、特に英語が教えられてきた。しかし、それは受験科目の1つのしての位置づけが強いため、コミュニケーションの道具として使えるほどにはなっていない。長い時間をかけて英語教育をしているにもかかわらず、使えるようにはなっていないという批判が多く聞かれる。そうした状況の中、小学校での英語教育が2011年度から導入された。はたして、小学校高学年において英語教育が必修という枠組みで行われることはいいことなのだろうか。この問題について、私は小学校での英語必修化に賛成の立場を取りたい。

(各論1)小学校での英語必修化賛成の1つめの理由は、大人になったとき英語で困らないようにしたほうがいいからだ。大人になって海外旅行をしたときに、意思疎通ができない人が多いようだ。海外旅行で基本的な意思疎通ができないと不便である。また、意思疎通ができれば、旅行を豊かな体験にする可能性が広がってくる。

(各論2)英語必修化の2つめの理由は、英語は海外に進出するときに便利だからだ。海外での仕事や、国内であっても外国人との共同作業などの国際的な仕事の多くは、英語が共通言語として使われている。このようなときに通訳や翻訳なしに仕事が進めることができれば、便利であり、より多くの能力を発揮することができる。

(各論3)英語必修化の3つめの理由は、できるだけ外国の文化に親しんでおいたほうがいいからだ。現代はグローバルな時代である。グローバルな世界においては、お互いの協力なしには存続できない。そのときに重要なのはお互いの意思疎通である。お互いが相手を理解し合い、尊重し合うためには、お互いの文化を理解することが必要である。

(結論)世界のグローバル化が進んでいる中、小学校での英語の授業の必修化が実施された。私は、この方向を支持したい。その理由は、大人になったとき英語で困らないようにしたほうがいいこと、英語は海外に進出するときに便利であること、そして、外国の文化に親しむべきであることの3点である。これらの理由により、小学校での英語必修化を支持したい。

 

型5 紹介文・推薦文

人にお勧めするときの文章。自分がいいと思ったものを人に紹介したいときに書く文章です。

  • ・自分が読んだ本屋お気に入りのものを人に紹介するとき
  • ・穴場の旅行先を紹介するとき
  • ・おすすめレストランを紹介するとき
  • ・映画や演劇、美術展、コンサートなどの感想を伝えるとき
紹介文・推薦文の型(自分がいいと思ったものを人に紹介したいときに書く文章の型)

序論(紹介・推薦するものの提示とおすすめの対象を書く)・・・まず紹介したいものがどんなものなのかを明確にする。そのあと、それがどんな人に役立つのかということを書いて、読み手が対象かどうかの情報を与える。

本論(紹介するものの全体像、おすすめポイント、感想を書く。これらはそれぞれのないように分割(ワンパラグラフ・ワントピック)して書く。

各論1(全体像を書く)・・・紹介するものの全体像(物の場合、形、色、用途など)を書いて、読み手にだいたいのイメージが伝わるようにする。

各論2(おすすめポイントを書く)・・・紹介するもののもっとも優れているところについて書く。そのあとに、なぜ優れているのかと根拠を書く。書き出しは「○○のおすすめポイントは~です」とする。

各論3(使用した感想を書く)・・・紹介するものを使用したり、体験したりした感想を自由に、素直に書く。特にとらわれず自由に書いたほうが読み手に伝わる。

結論(まとめとダメ押しを書く)・・・各論で伝えてきた点を短くまとめて、再度おすすめする。

伝わる例文(通勤に大活躍のビジネスバック)

(序論)みなさんは、ビジネスシーンでどのようなバッグをつかっていますか?ここでは今私が使っている一押しのメンズ用ビジネスバックを紹介します。値段は3万円とちょっと高めです。けれども、たくさんの資料を持ち歩く必要があるなど、荷物が多くなりがちなビジネスマンにぜひおすすめしたいバッグです。

(各論1)このビジネスバックは、イタリアのブランド○○のビジネストートです。上品なブラウンレザーとキャンパスの組み合わせがおしゃれ感を醸し出しています。一見コンパクトに見えます。でも、B4サイズの資料や14型ノートパソコン、書類や筆記用具、ペットボトルなども楽に入ります。仕切りが多いので、整理して収納することが可能です。とても丈夫なので、たくさん物を持ち歩く方は重宝します。

(各論2)このバッグのおすすめポイントは、パソコンポケットが装備されている点です。振動が少ない前ポケットにあるので持ち運びも安心です。またウレタン素材を使用しているので、外部からの衝撃も保護してくれます。

(各論3)このバッグを使用するようになってから、服装にも気をつかるようになりました。女子社員からおしゃれなバッグですねといわれることが多くなり、バッグに合わせて服装もきちんとしたくなったからです。ビジネスシーンはもちらん、ジャケットにチノパンなどあらゆるシーンにマッチします。

(結論)機能性だけではなく、デザイン性にも優れたビジネスバッグは、あなたの通勤を快適にしてくれるでしょう。ご興味のある方は、検討してみてください。

 

本を紹介する場合

各論1であらすじ、各論2で特におもしろかったところ、各論3で本を読み終わって考えたこと、結論ではまとめとダメだしを書く。

 

 

型6 ブログ・エッセイ・日記

自分の思いをやわらかくつづる文章。強い主張ではなく、自分の考えや思いをやわらかい文章にするという機会はけっこうあるものです。

  • ・ブログを書くとき
  • ・頼まれて短い文章を書くとき
  • ・エッセイを投稿するとき
  • ・自分の記録のために日記を書くとき
ブログ・エッセイ・日記の型(自分の考えや思いをやわらかい文章でわかりやすく書く型)

序論(出だしのあいさつと話題の導入を書く)・・・出だしのあいさつのあと、近況などを書く。最後に、これから書く話題のことに触れる。ブログの場合、出だしの挨拶の文を決めておくと、楽に書き始められる。

本論(取り上げたい話題について、事実やエピソードなどを書く。話題はそれぞれの内容に分割(ワンパラグラフ・ワントピック)して書く。

各論1(1つめの話題とその話題を提供した理由を書く)・・・書き出しは「1つめの~」とする。そのあとに、その話題を出した理由、そして目標などを書く。例文だと、「ダイエットすること」の理由は、「甘い物の食べ過ぎで体重が減らない」から。目標は甘いものを週1にしてマイナス3キロを目指す」になる。

各論2(2つめの話題とその話題を提供した理由を書く)・・・書き出しは「2つ目のは~」とする。そのあとに、その話題をだした理由、そして目標などを書く。例文だとコンカツしたい理由は30歳になる前に運命の人を見つけたいから。目標は異業種交流会や合コンなどに積極的に参加するになる。

各論3(3つめの話題とその話題を提供した理由を書く)・・・書き出しは「3つは~」とする。そのあとに、その話題を出した理由、そして目標などを書く。例文だと「TOEC800点以上を目指す」理由は、「外資系企業に興味がある」から。目標は「外資系企業への転職になる。

結論(まとめとおわりの挨拶)・・・簡単なまとめを書き、最後に終わりの挨拶を書く。終わりのあいさつも決めておくと、楽に書ける。

伝わる例文(今年の目標です!)

(序論)さやかです。あけましておめでとうございます。新しい年になりましたね。今年もすばらしい1年になるように、私も目標を書いてみたいと思います。その前に、去年の目標は達成できたのか?と思い出し、去年の元日のブログを読み返してみると・・・・やはり目標が3つ。1つめは毎日ブログを書くこと→気が向いたときだけになりました。2つめは写真ブログに毎日写真を投稿すること→写真ブログをやめてしましました。3つめは、毎日たくさん歩くことやこれだけは続いています。

(各論1)1つめはダイエットすること。歩いているのに体重が減りません。なぜか?わかっています。甘い物の食べすぎです。甘いものを週1にしてマイナス3キロを目指します!

(各論2)2つめはコンカツ。30歳になる前に運命の人を見つけたい!いろいろな異業種交流会などに参加したり、合コンにも行ってみます。今年は積極的に外に出ます!ぜひお誘いください・・・

(各論3)3つめはTOEIC800点以上を目指すこと。実は外資系企業に興味あり。今年は英語をがんばって、転職も誌→にいれたいな・・・なんて思っています。

(結論)この3つの目標の1つでも実現できたらいいな、と考えています。では、今年もどうぞよろしくお願いします。

 

型7 自己PR文・エントリーシート

自分のことを相手にアピールする文章。

  • ・転職活動や再就職活動で自己PR文を書くとき
  • ・転職活動のエントリシートに自分をPRするとき
  • ・ブログやSNS、自分のHPで自己紹介文を書くとき
自己PR文・エントリーシートの型(相手に自分の強みを知っていもらうための文章の型。事実を積み重ねてこんきょを示し、読み手を説得する。

序論(伝えたい3つのアピールポイントを短い言葉で書く)・・・自分のアピールしたいところ(=自分の強み)を主張する。相手の印象に残るように、3つのアピールを、短い言葉で言い切りで書くと良い。書き出しは「私の強みは~の3点です」とする。

本論(序論であげた3つのアピールポイントを、それぞれの内容に分割して、事実やエピソード(事例)を書く。

各論1(1つめの強みと根拠を書く)・・・自己PR文となる自分の強みの1つめを書く。書き出しは「1つめの私の強みは~」とする。そのあとに、その強みの根拠となる、事実とエピソードを書く。

各論2(2つめの強みと根拠を書く)・・・自己PR文となる自分の強みの2つめを書く。書き出しは「2つめの私の強みは~」とする。そのあとに、その強みの根拠となる、事実とエピソードを書く。

各論3(3つめの強みと根拠を書く)・・・自己PR文となる自分の強みの3つめを書く。書き出しは「3つめの私の強みは~」とする。そのあとに、その強みの根拠となる、事実とエピソードを書く。

結論(まとめとダメ押しを書く)・・・3つの自分の強みとエピソードを再度簡単にまとめる。就職・転職の場合は採用されたらその強みを生かして仕事をしていきたい、自分を採用してほしいという希望をさりげなく書く。

 

伝わる例文(自己PR文「私の強み」

(序論)この自己紹介文では、「私の強みは何か」ということについて書いていきたいと思います。私の強みをまとめると、企画する力、仲間を集める力、実現する力の3点です。いかに具体的な内容とエピソードを書きましたので、採用の参考にしていただきたいと思います。

(各論1)1つめの私の強みは、企画力があるということです。昨年は、○○ショッピングモールの一角にて、ボランティアによる子育て支援の取り組みについて展示企画を催しました。視覚効果を狙って写真の並べ方を工夫したり、子供たちからのメッセージカードを展示したりしました。その企画は私が中心になって立てたものです。通常、ショッピングモールでの展示企画は人気がありませんけれども、その展示にはたくさんのお客さんが着てくれました。これは企画した内容が良かったからではないでしょうかと自負しています。

(各論2)2つめの私の強みは、人脈を活用して仲間を集めることが得意であるということです。1年前に友人に一緒に、社会人お花見会を設立しました。最初は数人のメンバーからスタートしました。その後、口コミでメンバーを募り、今では100人の会員がいます。このように私は企画を立てるのが好きで、それを実現するために仲間を集められるところが2番目の強みです。

(各論3)3つめの私の強みは、計画を立てて粘り強く実現することです。私はあまり運動が得意ではありません。しかし、2年後にフルマラソンを走るという目標をかかげ、1年前に週に3回ランニングをしています。この1年間で20キロまで走れるようになりました。また3ヶ月前からコーチについてトレーニングをはじめています。私は、計画を立てて着実に進めていくのが性に合っているようです。

(結論)本採用に応募するにあたり、わたしの強みはないかということを考えました。それは企画力があること、仲間を集めること、計画を立てて粘り強くじつげんすることの3つです。このような強みを生かしてショッピングモールでの展示企画を成功させたり、お花見会を設立したり、20キロを走ることを実現することができました。これらも自分の能力を将来の仕事の中でさらに伸ばしていきたいと思っています。