「コラム」他責と自責どちらで考えるか

問題について考える際に意識しておきたいこととして他責と自責の違いがあります。

■他責思考と自責思考

他責思考とは問題の原因をチームリーダーや会社、世の中など、自分以外の他者において考えることをいいます。例えばクレームが来た際に部下や上司の対応を疑う、営業目標を達成できなかった際にクライアントの理解力を問題視するなどです。自責思考とは問題の原因を自分の行動や思考など自分自身にあると考えることです。上記の例に当てはめるとクレームが来た際、自身の対応に失礼があったのかもしれないと考える、営業目標が達成できなかった際、クライアントのニーズ調査が不足していたのかもしれないと考えるといったことです。

■自責で考えることでアクションが生まれる

どちらも必要な考え方ですが、まずは自責で考えるみることを大切にする。なぜなら、他責で考えて原因を自分以外のところに置いてしまうとその原因を解決するための対策を立てて実践するのが困難になる場合が多いからです。自責思考で考え、今自分に何ができるか?という問いをもつことで具体的なアクションを導き出して実行することができます。まずは自分自身で改善できることを実践したうえでそもそも仕組みにも改善の余地があるのではないか?、チーム全体の目標設定に修正が必要ではないか?と自分事の範囲を全体へと広げて考えていくことが理想でしょう。いずれの場合も思考停止することなく、粘り強く問題解決の糸口を探求し続けることが大切です。