<ポイント>
(1) 登場人物が2人(例えば、鶴と亀のみ)の単純な鶴亀算・・・例題1
「答えとして求めたい物の数」ではない方の物が全てだったら?と仮定して問題を解きます。
例えば、亀の数を求めたい場合は、全て鶴だったら?と仮定して解くのですね(*´∀`*)
(2) 登場人物が3人以上の複雑な鶴亀算・・・例題2
方程式を立てて解きます。
<基本問題>
亀(足4本)と鶴(足2本)が合わせて13匹いる。足の合計本数が36本のとき、亀は何匹いるか。
【最速解法】
単純な鶴亀算は「答えとして求めたい物の数」ではない方の物が全てだったら?と仮定する。
この問題では、亀の数を求めたいので、鶴しかいないとすると?と仮定する。
鶴が13羽だと仮定したときの足の本数は
- 式)2×13 = 26(本)
本来の数との差は
- 式)36 – 26 = 10(本)
一方、鶴を一羽、亀に変えると足の数は
- 式)4 – 2 = 2(本)
増える。10本増やせばよいのだから
- 式)10 / 2 = 5(羽)
の鶴を亀に変える必要がある。
全ての処理を頭の中で行えるので、慣れれば10秒以内に回答できます!(*´∀`*)
【連立方程式】
鶴の数をA、亀の数をBとすると・・・
鶴の足の数は「2A」
亀の足の数は「4B」
・・・と表せる。
よって、以下の方程式が成り立つ。
A + B = 13・・・①
2A + 4B = 36・・・②
①を変形して
A = 13 – B・・・③
③を②に代入して・・・
2(13 – B) + 4B = 36
2B = 10
A = 5(匹)
連立方程式は慣れても頭で処理するのは困難(というか私は無理・・・)なので、少し時間がかかります(ノ∀`;)
鉛筆(40円)とシャープペン(100円)とボールペン(150円)を合計46本購入したところ、3270円であった。 鉛筆の本数がボールペンの本数の4倍であるとき、ボールペンの本数は何本か?
複雑な鶴亀算は方程式で解く。
ボールペンの本数をa(本)とおくと、鉛筆の本数は4a(本)、シャープペンの本数は46 – a – 4a(本)と表せる。
金額について方程式を立てると
- 式)40×4a + 100×(46 – a – 4a) + 150×a = 3270 これを解いて a = 7(本)
したがって、求めるボールペンの本数は7本となる。
3個の鶴亀算
150円のリンゴと120円のナシと50円のミカンを購入した。ミカンは、ナシの2倍の個数を購入し、全ての果物の総額は2160円、個数は19個となった。このとき、ナシの個数はいくつか。
複雑な鶴亀算は方程式で解く。
ナシの個数をa(個)とおくと、ミカンの個数は2a(個)、リンゴの個数は19 – a – 2a(個)と表せる。
金額について方程式を立てると
- 式)150×(19 – a – 2a) + 120×a + 50×2a = 2160 これを解いて a = 3(個)
したがって、求めるナシの個数は3個となる。
2個の差が提示されている
一本50円の鉛筆と一本80円のシャープペンを、合わせて20本買ったところ、鉛筆の代金が、シャープペンの代金より350円高くなった。シャープペンは何本買ったか。
【最速解法】
与えられている情報が、総額から差額に変化しているが、他の単純な鶴亀算と同様の方法で解くことができる。
20本全て、鉛筆を買ったとすると、鉛筆だけの代金とシャープペンだけの代金の差は
- 式)50×20 – 80×0 = 1000(円)
これは、実際の差より
- 式)1000 – 350 = 650(円)
多い。鉛筆を1本減らし、シャープペンを1本増やすと、
- 式)50 + 80 = 130(円)
差が縮まる。650円分の差を縮めればよいのだから、
- 式)650 / 130 = 5(本)
鉛筆をシャープペンに変えればよい。
【連立方程式】
鉛筆の数をA、シャープペンの数をBとすると・・・
鉛筆の金額は「50A」
シャープペンの金額は「80B」
・・・と表せる。
よって、以下の方程式が成り立つ。
A + B = 20・・・①
50A = 80B + 350・・・②
①を変形して
A = 20 – B・・・③
③を②に代入して・・・
50×(20 – B)= 80B + 350
– 130B = – 650
B = 5(本)
歩くときの速さが分速70m、走るときの速さが分速300mの人が、ちょうど15分で3350m離れた目的地までいくためには、何分間走らなければならないか。
【最速解法】
一見、速さに関する問題のようだが、問題の構造は他の鶴亀算と同じである。
15分ずっと歩いたならば
- 式)70×15 = 1050(m)
しか進めない。目的地まで、まだ
- 式)3350 – 1050 = 2300(m)
残っている。1分間走る時間を増やせば、
- 式)300 – 70 = 230(m)
] 目的地に近づく。2300m近づけばよいのだから、
- 式)2300 / 230 = 10(分)
走ればよいことになる。
【連立方程式】
歩く時間をA分、走る時間をB分とすると・・・
歩く距離は「70A」
走る距離は「300B」
・・・と表せる。
よって、以下の方程式が成り立つ。
A + B = 15・・・①
70A + 300B = 3350・・・②
①を変形して
A = 15 – B・・・③
③を②に代入して・・・
70×(15 – B)+ 300B = 3350
230B = 2300
B = 10(分)