■企業の法律に基づく開示制度について
- ◎法律に基づく開示制度
- ①会社法に基づく開示制度(例:計算書類、事業報告)
- ②金融商品取引法に基づく開示制度(例:有価証券報告書、内部統制報告書)
- ◎規則に基づく開示制度
- ①証券取引所の規則に基づく開示制度(例:決算短信)
- ◎任意の開示制度
- ①企業が任意で開示するもの(例:決算説明会資料、中期経営計画)
■財務諸表はどこで見れるのか
(前提)財務諸表は有価証券報告書の一部である。
- ①グーグル等で「調べたい会社名」+「有価証券報告書」で検索
- ②調べたい会社の有価証券報告書のサイトを開く
- ③年度を選択し、有価証券報告書をクリック(PDF)
- ④財務諸表は「企業情報」の中の「経理の状況」を選択し、財務諸表を探す。
■財務諸表と計算書類と決算書の違い
- 財務諸表=金融商品取引法、計算書類=会社法で構成される。
- 決算書類は表現としてはあいまいである。
●期間の違い
・財務諸表=前期と当期 ・計算書類=当期分のみ
●財務諸表と計算書類の構成要素の違い
財務諸表 | 計算書類 |
貸借対照表 |
貸借対照表 |
損益計算書 | 損益計算書 |
キャッシュフロー計算書 | – |
株式資本等変動計算書 | 株主資本等変動計算書 |
個別注記表 |
●財務諸表等と計算書類等とされた場合の構成要素の違い
財務諸表「等」 | 計算書類「等」 |
貸借対照表 | 貸借対照表 |
損益計算書 | 損益計算書 |
キャッシュフロー計算書 | |
株式資本等変動計算書 | 株主資本等変動計算書 |
個別注記表 | |
事業報告 | |
付属明細表 | 付属明細書 |
■決算短信とは
決算短信とは決算の内容の要点をまとめたものです。企業から最も早く提供される各社共通形式の情報で決算の速報として投資家に注目される。
・決算短信は「適時開示情報(TDネット)」で見ることができます。
●見るべきポイント
・営業利益➡本業での利益
・経常利益➡営業利益+本業以外の利益。企業の総合力がわかる。借入の利息が多いと↓。
・自己資本比率➡資産の合計(総資本)に対する自己資本(純資産)の割合です。安定している企業は高い。30~40%が基本。
・業績予想➡今後の見通し。上方修正しているか下方修正しているかチェック。進捗率も確認する。
※決算短信は同業種の銘柄と比較して、時系列でも比較することが大切です。