■証憑(エビデンス)について
●概要
何に基づいて仕訳するのか?簿記であれば文章に基づいて仕訳を行うが、実務では何かしらの資料・データに基づいて仕訳をする。例えば、電車代を支払った社員が切符を購入したときに鉄道会社から領収書(領収証)を受け取る(上司のサインが必要な場合もあり)。これが経理部に回付されて経理部から社員へ現金を支払い、仕訳する。
このように、仕訳の基とする資料・データのことを証憑(原始証憑、エビデンス)という。証憑=仕訳の証拠。税務調査(税務署等)、会計監査(会計監査人)の際、仕訳内容を確認するための証拠(エビデンス)とする。
領収書(領収証)、小切手、約束手形、納品書、請求書、取引照会等。小切手などは経理部のPCと銀行のPCがつながったいて確認できる。
●どんなものを証憑とするのか
- ▲商品の売買では
- ・商品を掛けで仕入れた:納品書(商品を仕入れたら送られてくる。納品書兼請求書の場合もある)
- ・買掛金を支払った
- →現金・小切手・手形の場合:領収証(領収書)
- →預金口座から支払った場合:通帳/取引照会
※必ず領収書には収入印紙がいる(貼るのは売る側)。
※8/30 3,000,000の部分が証憑となる
- ・商品を掛けで販売した:納品書(顧客にサインをもらった納品書を商品を売った証憑とする=当社が発行したもので顧客の受領印あり=受領書(受取サイン済み納品書))
※必ず社員やサインをもらう
- ・売掛代金を回収した
- →現金・小切手・手形の場合:現物
- →預金口座に入金された場合:通帳・取引照会
※これを銀行にもって現金と交換する。
▲経費の支払いでは
- ・新聞代や消耗品の代金を支払った
- →現物・小切手・手形の場合:領収証(領収書)
- →預金口座から支払った場合:通帳・取引照会
※上司や係がサインやハンコを押すはず