純資産の中身と仕訳

●純資産にはどんなものがあるか

純資産とは思案から負債をを差し引いたもので、中身は株式会社の株主や合名・合資会社などの出資者が出した出資金と、毎年の利益の蓄積です。細かく分類すると、4つに分けられます。

①資本金

株主または出資者の出資金

②資本剰余金

株主まはた出資者が出した出資金のうち、資本金に組み入れられないもの。

③利益剰余金

蓄積された利益のうち、積み立てられた利益と留保された利益の合計額

④自己株式

発行した株式のうち自社で保有しているもの

●純資産の仕訳

勘定科目を決めます。そして、純資産が増加したら右側(貸方)に、減少したら左側(借方)に、科目と金額を記入します。なお、純資産は株主や出資者の持ち分ではありますが、返す必要のない資金の源泉ですので、この部分が増えると会社の財務を強化することにつながります。


純資産の仕訳例

資本金の仕訳

株主より1.000万円の現金払い込みを受けて会社を設立した

借方 貸方
現金10.000.000(資産の増加) 資本金 10.000.000(純資産の増加)

 

任意積立金の仕訳

繰越利益剰余金500万円を任意積立金として積み立てた

借方 貸方
繰越利益剰余金 5.000.000(純資産の減少) 任意積立金 5.000.000(純資産の増加)

 

自己株式の仕訳

自己株式200万円を現金で購入した

借方 貸方
自己株式 2.000.000(純資産の減少) 現金 2.000.000(資産の減少)