<ポイント>
共通したテーマの3文が出題されます。
各文の空欄になっている箇所に、適切な表現を入れる問題です。
3つの空欄には同じ選択肢は使えないので、分かりやすい問題から解きましょう!(*´∀`*)
- 消去法が非常に有効!当てはめて意味が通らなかったら排除!
- 3つの空欄には同じ選択肢は使えない!分かりやすい問題から解こう!
<問題集>
A~Eの中から最もつながりのよい表現を1つ選び、以下の3文を完成させなさい。ただし、同じ選択肢を重複して使うことはできないものとする。
(1)( )、これらを一方的に生徒に押し付けてはいけない。
(2)( )、自国の歴史のマイナス部分をことさら強調してきた。
(3)( )、論理的思考能力や判断力の向上を図るべきである。
- A戦後の歴史教育においては、イデオロギーを植え付けるために
- B単に歴史的事実を伝えるだけでなく、その価値判断(善し悪し)を生徒に委ねることによって
- C今日の歴史教育は歴史的事実を教えることが最終目的となってしまっており
- D歴史には様々な史観があるが
- E「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」から分かるように
問題文の「これら」(複数形)が何を示すのかを考えながら選択肢を見ていくと、Dの「様々な史観」ではないかと推測できる。
文をつなげると、「歴史には様々な史観があるが、これらを一方的に生徒に押し付けてはいけない。」となり、全体の意味も通じる。
また、他の選択肢では意味が通じない。
史観とは、歴史を分析するときの立場や見方のこと。
同じ歴史的事実であっても、その善悪については、史観によって意見が分かれることがある。
この問題のように、正解以外の選択肢は当てはめても意味が通らないことが多いため、消去法が非常に有効である。
問題文の「マイナス部分をことさら強調」という表現から、歴史をゆがめて伝えていることが分かる。
これに注目して選択肢を見ていくと、Aの「イデオロギーを植え付ける」という表現が関連していることが分かる。
文をつなげると「戦後の歴史教育においては、イデオロギーを植え付けるために、自国の歴史のマイナス部分をことさら強調してきた。」となり、全体の意味も通じる。
この場合のイデオロギーとは、その人の思想や行動の根底となり、制約している考え方のこと。
このように、政治的なイデオロギーはマイナスの意味合いで使われることが多い。
問題文の「論理的思考能力や判断力の向上」という表現に関連するものを選択肢から探すと、Bの「価値判断(善し悪し)を生徒に委ねる」が挙げられる。
文をつなげると、「単に歴史的事実を伝えるだけでなく、その価値判断(善し悪し)を生徒に委ねることによって、論理的思考能力や判断力の向上を図るべきである。」となり、全体の意味も通じる。
(1)( )、当時の音楽様式が揶揄された時代もあった。
(2)( )、有名なマタイ受難曲とヨハネ受難曲が生まれた。
(3)( )、あるロマン派音楽家による再演によって復興の時を迎えた。
- アこの曲はしばらくの間忘れ去られていたが
- イバロック時代の代表的な作曲家としてバッハが挙げられるが
- ウバッハはオルガンの演奏家としても有名であったが
- エバッハが教会音楽家として宗教的声楽曲を次々と作曲していく中で
- オバロック音楽の“バロック”が“いびつな真珠”を意味することからも分かるように
問題文の「揶揄」(やゆ)とは、からかうこと。
これに関連する表現を選択肢から探すと、オの「いびつな真珠」が挙げられる。
文をつなげると「バロック音楽の“バロック”が“いびつな真珠”を意味することからも分かるように、当時の音楽様式が揶揄された時代もあった」となり、全体の意味も通じる。
また、他の選択肢では意味が通じない。
この問題のように、正解以外の選択肢は当てはめても意味が通らないことが多いため、消去法が非常に有効である。
問題文では作曲について述べられている。
これに関連する表現を選択肢から探すと、エの「宗教的声楽曲を次々と作曲」が挙げられる。
文をつなげると「バッハが教会音楽家として宗教的声楽曲を次々と作曲していく中で、有名なマタイ受難曲とヨハネ受難曲が生まれた。」となり、全体の意味も通じる。
問題文の「再演によって復興の時を迎えた」という表現から、 ある曲が再び演奏されるまで人気がなかったことが推測できる。
これに関連する表現を選択肢から探すと、アの「この曲はしばらくの間忘れ去られていたが」が挙げられる。
文をつなげると、「この曲はしばらくの間忘れ去られていたが、あるロマン派音楽家による再演によって復興の時を迎えた。」となり、全体の意味も通じる。