経済指標の解説

経済指標を読み解く

ここでは、日経新聞(月曜日朝刊)にのっている経済指標について、わかりやすく解説をしていきます。

<日本国内>

経済指標 公表機関 公表時期 経済用語の解説
国内総生産(GDP) 内閣府 年に4回 国内で新しく生み出された生産物やサービスの金額の総額(付加価値)で、国の経済の大きさを表わす指標の一つとして使われます。
日銀短観 日本銀行 年に4回 日本銀行が直接企業に対して、景気についての調査をするものです。
景気動向指数(CI) 内閣府 毎月 景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数の3本の指数があります。“100”を基準としています。
鉱工業生産指数 経済
産業省
毎月 鉱業と製造業が生産をしている量を指数として表したものです。ここでいう鉱業とは、金や銀、鉄、石炭などを産出する業種です。鉱工業生産指数は鉱業と製造業の大部分を反映しているため、生産動向を読み取る上での重要な指標として考えられています。
機械受注 内閣府 毎月 機械メーカーの受注額を集計した統計です。これを見ることで、企業の設備投資の動向をチェックすることができます。
新設住宅着工件数 国土
交通省
毎月 新しく住宅を作った件数の伸び率を前年比で表しています。この数値が高くなると、景気が回復基調になっているとうかがえます。
完全失業率 総務省 毎月 完全失業率をパーセントで表しています。例えば、5%であれば、仕事を求める人100人中5人が失業中であるといえます。不景気になると高くなる数字です。
消費支出 総務省 毎月 家計の消費(生活費)が増えているかを見る指標です。これが下がっていれば、財布のヒモがかたくなっていると言えます。
コールレート翌日物
(平均)
日本銀行 毎月 日本の金融機関が銀行間で行う短期資金のやり取りにおいて、翌日に返済を行う時にかかる金利のことです。金融危機などの異常時は高くなる傾向があります。
新発10年国債
利回り
日本相互
証券
毎日 新しく発行された、発行から償還までの期間が10年の国債が市場で流通している利回りです。国債は国が発行する債券で信用度が高く売買も活発なので、現在は長期金利の指標として利用されます。
企業物価指数 日本銀行 毎月 企業間で取引される商品の価格に注目した物価指数で、需要動向を敏感に反映する企業間取引の価格変動を表します。川下にあたる消費者物価指数にも影響を与えます。
消費者物価指数
(CPI)
総務省 毎月 全国の世帯(消費者)が購入する各種の商品(財やサービス)の物価変動を測定するものです。この数字が上がると物価上昇(インフレ)傾向になります。
国際収支 財務省 毎月 「経常収支」「貿易・サービス収支」「直接投資(資本収支)」の3つに分けられます。日本が国としてうまく行っている場合は合計値が黒字になります。日本は1965年以降、黒字が続いています。
日経通貨
インデックス
日本経済
新聞社
毎月 毎月の為替変動(円・ドル・ユーロ)を追うことで、経済動向を見極める参考になります。

 

☆経済指標を読み解くことで、経済がどの方向に進んでいるのかよくわかります。