新規公開株に挑戦する

<新規公開株(IPO)の魅力>

このページでは、新規公開株(IPO)の魅力について迫っていきます!
新規公開株(IPO)というのは、おおざっぱに言えば今まで上場していなかった会社が証券取引所に上場することをいいます。投資家から見ると、新しく投資先が増えることになるわけです。…そんなIPOが今、注目を浴びています!

なんと、IPOはかなりの高確率で、公募価格(投資家が新規に買う値段)より初値が高くなっているのです!!【初値※ - 公募価格】が初値売りの利益になりますから、例えば、公募価格が50万円で初値が80万円なら、差し引き30万円(=80万-50万)がIPOの利益となります。
※初値というのは、初めて株価がついたときの価格のことです

これはどういうことか…といいますと、あらかじめIPO株を買っておいて、上場日に成り行き売り注文を出すだけで、かなりの高確率でもうかるという構図です。それだけ、IPOには人気があるということなんです。

実際に今までのIPOに当選した一例を見てみましょう。

  • サイバーダイン 公募価格 37万円 初値 85.1万円↑48.1万円
  • 比較.com  公募価格 45万円 初値 270万円 ↑225万円
  • リプロセル 公募価格 32万円 初値 178万円 ↑146万円

びっくりされるかも知れませんが、これは日常的に何回も起きています。初値が公開価格の2倍(↑100%)くらいになることもめずらしくありません。「こんなの信じられないよ~!」という方は、グループサイトのやさしいIPO株のはじめ方で「公募価格」と「初値」の関係をご自身でチェックしてみてください。(2013年6月に上場した“リプロセル”も初値が5倍以上になっています♪)

私自身、何度もIPOの当選を経験していて、IPOの当選成績は、なんと累計で、+1,720万円にもなりました(IPO投資成績)。何か特別なことをしているわけではなく、淡々とネット証券から申し込みを続けた結果です。

その中でも大きかったのが、上の文章でも紹介した、マネックス証券で抽選を受けた『比較.comの当選(当選画面)』です。この頃は、IPOの人気が異常なくらい高く、公募価格45万円だったものが上場してみると、なんと初値で270万円にもなりました…(汗”)。あっという間に225万円のプラスでした…強烈ですね。

それでは、最近はどうなのかと言いますと…

↑2016年のIPOの全成績です。 2016年は92社が新規上場して、公開価格 vs 初値で見ると70勝21敗1分でした。2016年は2015年に比べると少し負けが多くなりましたが、それでも当たったらかなりの確率で利益が出る状態です。もし、「すべての株で1単元ずつ当選して、初値で売る」と仮定すると…。 なんと、合計で+11,087,930円にもなったんですね~!(1千万以上!) 2016年もIPO強かったです♪

このように、IPOは大きなチャンスがあります。リターンが大きい割に、リスクがかなり低いので初心者の方にもおすすめできます!次のページでは新規公開株(IPO)の買い方・抽選の受け方をみていきます。

■IPO株申し込みにおすすめのネット証券
証券会社
(公式サイトへ)
取扱い数
(2016年)
ライバル
(口座数)
総合評価 ネット証券
詳細情報へ
SMBC証券
(72社)

(276万)
SBI証券
(76社)

(350万)
SBI証券の詳細情報
マネックス証券
(46社)

(167万)
マネックス証券の詳細情報

※もっと詳しくIPOの証券比較をしたい方は、「証券会社別に攻略法を検証する」をご覧ください。

☆IPO投資が盛り上がってきました!一気に稼ぐチャンスですよ!

 

 

<新規公開株(IPO)の買い方>

さきほどは、IPOの魅力について触れました。ここでは、実際のIPOの買い方を紹介していきます。証券会社に口座を開く(基本編)部分までは終えているものとします。

さて、さっそくIPOの買い方にうつりますが、その前に知っていただきたいことがあります。

実は、IPO株は、どの証券会社からでも買うことができるというわけではないのです。わかりやすく例をあげて説明します。

ある会社がIPO株を10,000株発行したとします。その10,000株をいきなりみんなで奪い合うのではなく、まず証券会社ごとに株を割り当てられるのです。ということは、割り当てのない証券会社も出てきます。たくさんのIPOに挑戦したい場合は、証券会社の口座は多めに開いておいたほうがよいと思います。

話を戻しまして、その10,000株ですが、例えばA証券会社に5,000株、B証券会社に3,000株、C証券会社に2,000株といった形で割り当てられます。ここから、投資家に抽選で分けられます。ですから、上の表のA、B、Cの全ての証券会社に口座を開設をしておけば、A、B、Cそれぞれの証券会社でIPO抽選が受けられるため、その分抽選回数も増えます。これでIPOの当選確率がぐっと上がります!

さて、その抽選方法ですが、総合証券では、大口の投資家やお得意様に優先的に割り当てられる(コネの部分が大きい)ようです。それに対して、インターネット証券では、コンピューターによる完全抽選で当選者の割り当てを決めているところもあるので、チャンスは平等にあるのです!

→2014年までの証券会社IPO取り扱い実績をチェック♪ 1位はどこ?

…実際のIPOの買い方ですが、ブックビルディング方式※が主流です。

ブックビルディング方式とは、

  • まずIPOの仮条件の価格が「1,000円~1,500円」などと提示されます。
  • 投資家がその仮条件の価格を見て、仮条件の範囲内で希望価格を提示します(今の風潮では最高値〔ここでは1,500円〕を提示しないと買えません)。
  • その後、発行株式数より注文株式数が多ければ抽選となります。(たいてい多いです…)
  • 抽選を通れば、晴れて当選となります♪

実践レポート ★

マネックス証券を例に、実際の画像を使ってIPO申し込みまでの手順を作成しました。初心者の方はご覧ください→マネックス証券でIPO株に挑戦

このような流れを経てIPOを買うことができます。IPOに挑戦すること自体には、費用は一切かからない(買えたときも、売買手数料すらかからない)ので、余裕資金でどんどん挑戦すべきだと思います!

また、IPOの抽選を受けるために、証券会社間で資金移動が必要ですので、ネット銀行を作っておくと便利です。ネット銀行の中でも、ジャパンネット銀行は手数料無料で資金移動できるところが多いので、作っておくと便利ですね。

☆今のIPOはお金がかからない宝くじのような状態です!

 

 

<新規公開株(IPO)の攻略法を検証する>

ここでは、新規公開株(IPO)の攻略法を検証します! …とは言っても、残念ですがIPOに絶対当選する方法なんて存在しません。もしあるのなら私が教えて欲しいくらいです(笑)。ですから、ここで考える攻略法では、『できるだけ効率よく当選を狙い、できれば初値が上がるIPOを狙い撃ちすること』を考えていきます!

まず最初に、これは言うまでもないことなのですが、IPOを攻略する上で、IPOに当選しなければ何も始まりません。というわけで、IPOに当選する方法を考えます。

私がIPO投資で気をつけていることは次のとおりです。

■ネット証券で公平な抽選を受ける
…公平な抽選を受けるためには、機械で当選者を選ぶネット証券の申し込みが必要です。総合証券の場合、取引額が大きい“お得意様”に、割り当ての多くがいってしまうです。

資金の多さがIPOへの抽選権になる証券会社とそうでないのがある
…資金量によって、IPO投資は有利・不利が生まれてくる証券会社もあります。

主幹事となる証券会社を狙い打つ
…IPOを仕切る証券会社を“主幹事”といいますが、主幹事で割当の多い証券会社は、その分当選株数も多くなります。SMBC日興証券などの大手は、主幹事になったり、割り当てが多くなることが多いので、ネット抽選をうけられるように準備しておきたいところです。

主幹事となる証券会社のグループ会社も狙い打つ
…カブドットコム証券(三菱UFJグループ)は、三菱UFJモルガンスタンレー証券が主幹事のときに、IPOの割当が増えるので大チャンスです。

■証券会社間の資金移動をめんどくさがらずマメにおこなう
…手持ちの資金を効率よく、少しでも有利な条件でIPO投資するためには、多少の手間がかかります。大金持ちではないので、やむを得ないです。

■口座開設数の少ないマニアックな証券会社を狙い打つ
…ライバルが少なければ、それだけ当たりやすくなるのは当然です。IPOの取り扱いが意外とあるのに、口座開設数が少なめの証券会社は狙い目です。(岡三オンライン証券GMOクリック証券松井証券など)

『こんなの当たり前だよ~!』というご意見も頂きそうですが、これはIPO投資の基本です。これら項目に少し注意するだけでも、適当にやった場合と当選率は大きく違ってくると思います。次のページでは、証券会社の事例をあげて、具体的にどうすればよいのかをわかりやすく紹介します。

☆効果的かつ地道に申し込むのことがIPO当選への近道です!

 

 

<証券会社別に攻略法を検証する>

証券会社によって、新規公開株(IPO)への向き合い方が異なります。ここでは、前ぺージの注意事項を踏まえた上で、証券会社別に効果的なIPO投資を考えていきます。ここで紹介する証券会社は、はじめにおさえておきたいところです。もちろん、私と家族はすべての口座を作って、IPOに備えています。

2017年より、ライブスター証券のIPO取り扱いがスタートしました!

SBI証券  ハズレてもIPOチャレンジポイント獲得で当選率アップ!無駄なし。

SBI証券は、ネット証券の中では口座開設数トップの証券会社です!幹事を請け負う数も多いです。SBI証券は、ユニークな抽選方式で、IPOの抽選にハズレてもIPOチャレンジポイント獲得(1ポイント)で、無駄のないIPO投資ができます。ポイントを貯めるごとに、当選率がアップするという画期的な抽選方法です!

追記:70%は「申し込み数量」においての抽選、30%は「IPOチャレンジポイント」の数による抽選と変更になりました。

地道に貯めておいたIPOチャレンジポイントを、ここぞというところで使用して当選を狙ってください!! (抽選で外れた場合も使用したIPOチャレンジポイントは減りません!)このサービスをフル活用して当選しました。
(2005年6月にアドバンストメディアに当選しました!IPOデータ : 公募価格16万円 初値70万円 利益54万円

カブドットコム証券  抽選権利は1人で1票! 万人に平等な三菱UFJ系の証券会社です。

カブドットコム証券は、抽選権利が1人1票制で、それまでの取引実績は考慮されません。IPO特有の「お金持ちが当たりやすい」ということがないため、万人に平等です。受けられる抽選は1人1票ですから、家族名義でもう一つ口座を作り、2人分で申し込めば、当選確率は純粋に2倍になります。(マネックス証券と同じタイプの抽選方式です。)

お得な情報としては、カブドットコム証券は三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)の一員なので、三菱UFJ証券が主幹事となっている銘柄では、幹事証券になっていなくても、IPOの取扱いがあります。つまり、見かけ以上にIPO当選のチャンスが多い証券会社なのです。

当サイトとのタイアップキャンペーンとして、口座開設+投信10万円以上購入者にもれなく2,000円プレゼント中です♪ →カブドットコム証券

マネックス証券  抽選権利は1人で1票!万人に平等な証券会社です。

マネックス証券の抽選方式は、『資金がたくさんあっても、少なくても関係ありません』。つまり、マネックス証券の方針では抽選権利は1人1票です。ある意味平等ですし、資金が少ない方にも大いにチャンスがありということです!

裏を返して考えると、受けられる抽選は1人1票ですから、家族名義でもう一つ口座を作り、2人分で申し込めば、当選確率は純粋に2倍になります。抽選権の多いお金持ちばかり当選するのは悔しいので、万人に平等なマネックス証券で一矢報いたいところです!!(このタイプの抽選方式は、他にカブドットコム証券があります)

(2006年3月に比較.comに当選しました! IPOデータ : 公募価格45万円 初値270万円 利益225万円

マネックス証券の実際の画像を使ってIPO申し込みまでの手順を作成しました。IPO初心者の方はご利用ください。

SMBC日興証券  IPO取扱ランキング上位の証券会社。信用取引の手数料も完全無料!

SMBC日興証券(旧 日興コーディアル証券)は、毎年IPOの取り扱いが多い証券会社です(IPO取り扱い実績ランキングを参照)。それにもかかわらず、抽選権利が1人1票制のため、万人に平等な抽選機会が与えられます。具体的な抽選方法は、機械によって乱数で当選者を決めるそうです。

抽選が受けられるIPO一覧表をご確認ください。2014年もIPO取り扱い数が非常に多いです!

松井証券  IPO抽選日時のズレでWチャンス!

松井証券は、IPOの抽選が他社よりも3日程度遅いです。これが何を意味するかというと、他社で抽選を受けた後、資金移動をすれば、松井証券でもう一度抽選を受けられるチャンスがあります。当選するためには、たくさん抽選を受けた方がいいに決まっていますから、ぜひ挑戦して抽選回数を増やしてください。

楽天証券  取引状況に応じて、IPOの当選率が変わる(最高5倍)証券会社です。

楽天証券は、取引状況に応じてIPOの当選率が向上するしくみです! 普通の方(IPOレギュラー)の当選率を1倍とすると、「過去6か月間における月間平均手数料が1万5千円以上の方(IPOシルバー)」は2倍になり、 「過去6か月間における月間平均手数料が10万円以上の方(IPOゴールド)」は5倍の当選率になります。デイトレなど頻繁に株式取引をされて、手数料が多くかかってしまう方には、とくに有利な証券会社です。

ただし、IPOの 申し込み株数に比例して当選率がアップするしくみも持っているので、楽天証券での取引が少ない方でも、十分に太刀打ちできます。

GMOクリック証券  急成長中のGMOグループ、意外なところで取り扱いがありチャンスです。

GMOクリック証券は、このところ取り扱いがなかったので、IPO投資家の間でも、ほぼノーマークの証券会社でした。ところが、2014年にGMOグループ会社の「GMOリサーチ」が上場して、グループ会社ということもあり、割り当てが意外にも多くあったようです(公募価格:2100円、初値:4900円、初値売りで+28万円)。ネット上でも話題となり、意外にも穴場的なネット証券となりました!今後の取扱いにも期待されます。

【当サイト限定】 GMOクリック証券で1回取引するだけで、抽選で50名様に現金4,000円がもらえます!

大和証券  IPO主幹事を請け負うことが多く、完全抽選分を原則として、15%以上確保!ハズレてもチャンス抽選あり。

大和証券は、最大手の総合証券です。IPO主幹事・幹事を請け負うことが多く、2015年は主幹事だけで「16」社もありました。完全抽選も原則として、15%以上確保していますので、他社よりも高い確率で挑戦できます。また、その15%に入れなかった場合も、「チャンス抽選」という枠で再度チャレンジできます。最大10回までチャンス回数が設けられており、大和証券のポイント(取引実績に応じて付与)やプレミアムサービスのステージによって回数が変化します。ポイントの取得方法は、取引実績の他に「大和証券グループ本社(8601)の株主優待」でも手に入れられますので要チェックです!

東海東京証券  IPOの幹事となることが多く、主幹事も請け負う証券会社です。

東海東京証券は、名古屋地盤の中堅証券会社です。2016年は「15社」もIPOの幹事会社となっていて、数多くの抽選を受けられます。その割には、口座開設数が少なめなので、ライバルが少なく、当選にも期待できます。もちろん、主幹事を請け負うこともあるので、何かとあなどれない証券会社です。※完全抽選の本数は、平均的な10%となっています。

岡三オンライン証券  2013年からIPO取り扱いスタート!割り当ての多い岡三グループに期待。

岡三オンライン証券は、岡三証券グループのネット証券です。証券口座数は約9万口座と、まだまだライバルが少ない状況なので狙い目です。IPOの取り扱いは、基本的には岡三証券にIPO配分がある場合に、岡三オンライン証券にも流れてきます(※岡三証券が幹事でない場合も取り扱いはあります)。100%完全平等抽選なので、資金の少ない方にも十分当選のチャンスがあります!

【当サイト限定】 岡三オンライン証券に口座開設をして、5万円入金するだけで、もれなく5,000円もらえます!

ライブスター証券  2017年からIPO取り扱いスタート!当選前の資金拘束なし。 NEW!!

ライブスター証券は、「100%完全平等抽選」、「申込~抽選の段階では資金が不要」、「資金は当選後の購入意思決定までに用意すればOK」など、とても使い勝手の良いネット証券です。申込~抽選の段階でお金を準備しておかなくて良いということは、その分、他社のIPO資金や運用資金にお金が回せますし、毎回お金を入れる手間も省けます。これは助かります!また、抽選権利が1人1票制のため、万人に平等な抽選機会が与えられます。抽選は機械的に完全ランダムな方法でおこなわれるようです。

【当サイト限定】 ライブスター証券に口座開設をした方全員に、もれなく私の著書『はじめての株1年生』をプレゼントします!

…次のページでは、具体的にどういう銘柄がIPO投資の狙い目となるのか?を検証していきます。

 

 

<新規公開株(IPO)の攻略法を検証する>

これまでのIPOの経験からわかった、初値が上昇しやすい銘柄の条件を検証していきます。大きくとらえて、5つくらいの要因があると思います。

競合する会社が少ない
…上場する企業がオンリーワンに近い企業(競合他社がいない)の方が、今後の成長力などの期待感により買われやすくなります。また、聞いたことのあるような有名な企業(漠然としてますが)は、上がりやすいです。

ロックアップされている
…『ロックアップ』というのは、新規公開前の会社の株主(役員・大株主・ベンチャーキャピタルなど)が、その株式が公開された後に、一定の期間、市場で自分の持ち株を売却することができないように、公開前に契約を交わす制度のことを言います。その結果、株式市場に流れる株数が増えないため、供給が減り、株価が上昇しやすくなります。

公募が少ない
…IPOは需要と供給の関係が特に大きく左右します。『公募』というのは、“新しく発行する株式”を投資家に勧誘することです。公募数が少ない場合は、投資家の間で取り合いになるわけですから、初値が上がりやすくなります。当然のことですが、その分競争率も上がることになります。

売出しが少ない
売出しが多すぎると、嫌気されることがあります。『売出し』というのは、大株主などが持っている“すでに発行されている株式”を投資家に買い取らせることです。結果として、株主が増えることになりますが、それと同時に大株主の私腹を肥やすことにもなります。

地合いがよい
…IPOは、『人気化する時期』と『そうでない時期』があるようです。IPOが少ない時期は、堅調に推移するようですが、たくさん出てくる時期は資金の分散につながるため、過熱感が薄れる傾向があるようです。直近のIPOの初値をチェックして、地合いの好調さを確認してください。

↑ これらの情報は、目論見書ややさしいIPO株のはじめ方などに記載されています

 

<ネット証券がIPO主幹事になった時の結果を検証する>

これまでにもお話しましたが、大手証券会社が軸となる時のIPO配分は、主にお得意さま(資産家、取引が活発なお客など)へ流れていってしまいます。(これを裁量配分といいます) これは、値上がり益が期待できるIPOを証券会社のお得意様に配分することにより、さらによい関係を築くためにおこなわれます。

…ということは、(資産家でない…)私たちがIPOに当選しやすくなるのは、完全抽選(人の思惑が入っていない公平な抽選)がメインのネット証券が主幹事になった場合、もしくは、主幹事とまで行かないにしても割り当てが多い場合になってきます。

そこで、このページでは、2015年、2012年…2007年、2006年にネット証券がIPO主幹事で上場したものをまとめて、その傾向と対策を考えてみました。今後のIPO投資の参考になればと思います。

<2015年 ネット証券主幹事IPOのまとめ>

上場日 銘柄名 公募価格 初値 利益 主幹事
12/24 ソーシャルワイヤー 当選! 16万円 25.11万円 9.11万円 SBI
12/15 ダブルスタンダード 21.9万円 50.1万円 28.2万円 SBI
12/3 インベスターズクラウド 当選! 18.7万円 36.15万円 17.45万円 SBI
11/19 あんしん保証 当選! 14.6万円 57.3万円 42.7万円 SBI
4/24 レントラックス 当選! 17.5万円 26.8万円 9.3万円 SBI
3/26 モバイルファクトリー 当選! 14.1万円 28.12万円 14.02万円 SBI
3/24 RS Technologies 当選! 27.5万円 21万円 -6.5万円 SBI
2/19 ALBERT 当選! 28万円 60.4万円 32.4万円 SBI

※ ここで言う“利益”とは、IPO当選時に初値で売った時の利益を指します。 (利益=初値-公募価格)



<2012年 ネット証券主幹事IPOのまとめ>

上場日 銘柄名 公募価格 初値 利益 主幹事
12/21 グランディーズ 3.6万円 3.68万円 0.08万円 エイチエス
11/21 エストラスト 当選! 13.5万円 25.13万円 11.63万円 SBI
11/2 メディアフラッグ 当選! 9万円 21.2万円 11.2万円 SBI
7/13 アクトコール 17万円 25万円 8万円 SBI
6/2 大泉製作所 3.5万円 4万円 0.5万円 SBI
3/27 ベクトル 当選! 10万円 11.6万円 1.6万円 SBI



<2007年 ネット証券主幹事IPOのまとめ>

上場日 銘柄名 公募価格 初値 利益 主幹事
10/19 ナチュラム 22万円 35万円 13万円 SBI
6/21 マネーパートナーズ 祝!!当選 16万円 37万円 21万円 楽天(副)
3/15 エーアイティー 12万円 26.1万円 14.1万円 マネックス証券
(オリックス)
3/6 ダイヤモンドダイニング 80万円 136万円 56万円 SBI
2/6 光ハイツ・ヴェラス 27万円 28.2万円 1.2万円 エイチエス

<2006年 ネット証券主幹事IPOのまとめ>

上場日 銘柄名 公募価格 初値 利益 主幹事
12/26 マルマエ 47万円 101万円 54万円 マネックス
証券
11/16 アイレップ 40万円 54.7万円 14.7万円 SBI
11/2 メンバーズ 29万円 17.5万円 -11.5万円 楽天
10/26 オプトロム 15万円 12.5万円 -2.5万円 楽天
10/2 スターマイカ 15万円 25万円 10万円 マネックス
証券
9/12 三栄建築設計 31万円 32.5万円 1.5万円 エイチエス
9/5 オービス 19.3万円 19.9万円 0.6万円 コスモ
8/30 ネットエイジグループ 60万円 120万円 60万円 SBI
8/22 メディカルケアサービス 27.5万円 30.1万円 2.6万円 エイチエス
6/29 バリオセキュアネットワークス 38万円 83万円 45万円 楽天
6/20 オウケイウェイブ 15.5万円 19万円 3.5万円 エイチエス
4/27 システムディ 14.5万円 29万円 14.5万円 コスモ
4/6 ゴルフドゥ 17万円 40.7万円 23.3万円 エイチエス
3/15 比較.com 大金星!! 45万円 270万円 225万円 マネックス
証券
2/10 エスプール 25万円 61万円 36万円 マネックス
証券

…見てのとおりで、公募価格に対する初値の値上がり率は相当高いです(笑)。中でも、SBI証券が主幹事として頑張っていることがよくわかります。まず口座開設して、押さえておきたい証券会社ですね。

しかし、ネット証券が主幹事を取る割合は、2012年では、IPO上場企業31社中の6社(約20%)と、全体から見るとやや少数ないですから、ネット証券が主幹事でない場合は、松井証券カブドットコム証券マネックス証券などのIPO取り扱い数が多い証券会社でフォローする必要があります。

コツコツ応募して当選を目指しましょう!

やさしいIPO株のはじめ方」という、IPOに特化したグループサイトを開設しました!(2013年11月) IPO初心者向けのサイトで、申し込みの仕方や当選のコツなどを詳しく紹介しています。やり方がわからない方、なかなか当選しない方へ、ちょっとしたヒントになればいいなと思います!