企業の情報収集(簡易版)

 

<情報収集の進め方> 

近年では、インターネットの普及もあり、世の中をみわたすとものすごい数の情報であふれかえっています。正しい情報、間違った情報、早い情報、遅い情報、使える情報、使えない情報…、さまざまです。

情報の集め方をみても、人それぞれであり多種多様です。しかし、やり方は違っていても共通する部分はあると思います。それは、正確で使える情報を、いかにすばやく、いかに効率よく手に入れるかです。当たり前のことかもしれませんが、当たり前に大事なのです!

ここからは、身の回りにある情報源から情報を手に入れる方法を探っていきます。考えられる情報源は、「テレビ、書籍、インターネット、ラジオ、新聞、くちコミ…」といったところでしょうか? この中の媒体で、実際に情報収集に使っているものをピックアップして紹介します。

簡単に分類すると速報性の観点からでは、

インターネット > テレビ・ラジオ > 新聞 > 書籍

ではないかと思います。ですが、速報性がすべてではありません。それぞれが独自の強みを持っています。それでは、取り組みやすいテレビからみていきます。

<テレビについて>

テレビは、受け身的な媒体なので情報の種類を自分で選べません。非効率的な部分もありますが、気分的に楽に取り組めるので、なるべく見るようにしています。株式個別の動きを見るというよりは、市場全体の動きをつかむことができると思います。
(番組名・テレビ局・放送曜日・放送時間・放送内容の順に紹介します。)により利益が増えるという判断された場合には、株価が上がります。

■ MナビMプラス11MプラスExpress〔テレビ東京系〕
(月~金) 9:21~9:28、11:13~11:35、15:35~16:00
その日の相場の動き・重要経済指標の解説・今後の市場の動向などアナリストの方が解説してくれます。初心者でもわかりやすい話題が中心です。

■ ワールド・ビジネス・サテライト(WBS)〔テレビ東京系〕
(月~金、土〈特別版〉) 23:00~24:00
経済ニュースがメインです。「トレンドたまご」というコーナーでは、今後ヒットしそうな新商品や新サービス、まだ開発途中の製品の紹介などをしています。

注)テレビ東京系列ばかりの紹介ですが、私は何のかかわりもありません(笑)。経済番組が多いので、他にも役に立つ番組があります。

 


 

<書籍から収集する>

ここでは、書籍を使った情報収集の方法を紹介します。書籍から得られる情報は、テレビインターネットに比べると速報性は劣りますが、作成に時間をかけているため、体系的にわかりやすくまとめられていたり、くり返し読み返すことができるので何かと重宝します。主に使う書籍として会社四季報日経会社情報マネー雑誌を紹介します。

会社四季報(←アマゾンへ)は、年に4回(3月、6月、9月、12月)出版され、主に会社個別の情報が掲載されています。証券コード順に並べられ、2,000ページにも及ぶため「会社版の辞書」のような存在です。これを読むことで、会社の特徴、株主構成、財務諸表、最近の業績、今後の見通しなど、投資をする上で欠かせないさまざまな情報を知ることができます。また会社四季報と同類の存在で、「日経会社情報」という書籍も出版されています。

<こっそりお得情報>

SBI証券に口座開設をすると会社四季報無料で閲覧できます(サンプル画面)。
ライブスター証券に口座開設をすると、私の著書「はじめての株1年生」をプレゼント!(~6月30日まで)

マネー雑誌は、数多く出版されています。本屋さんに行っていただければわかりますが、日経マネーネットマネーダイヤモンドZAiなどが並んでいます。これらのマネー雑誌は初心者向けの特集も多く、初めてでも比較的読みやすいと思います。中でも「ダイヤモンドZAi」はおすすめで、株の基礎的な情報や具体的な投資の始め方など、欲しい情報がしっかりつまっています。

ただマネー雑誌全般を読んでいく上で気をつけていただきたいことがあります。雑誌の中には、推奨銘柄や注目銘柄が必ず掲載されていますが、それを買えば必ずもうかるということではありません。そこから学んでいただきたいことは、推薦人がどうしてその銘柄を推薦しているのか?という点です。それを推薦する根拠があるはずです。その根拠(考え方)を応用して、ご自分がこれから買っていく株の選び方につなげていってください。

慣れないうちに、いきなり会社四季報を読むのは、かなり負担になると思います。はじめはマネー雑誌などで慣れてから、必要に応じて四季報を読んでいくのがよいと思います。

☆会社四季報は投資家のバイブルです!

 


 

<インターネットで収集する> 

ここでは、インターネットを使った株情報の収集方法を紹介します。

ネットから得られる情報で、一番の強みは速報性です。ネットの情報が一番早いことは間違いありません。デイトレードや個人投資家が増えたことも、ネットの恩恵を大きく受けていると思います。

ネット情報は速報性を追及するので、記事をつくるときにあまり吟味する時間をかけることができないデメリットもあります (速報性を重視したネットの記事では特集などを組みにくい)。そういった部分は他のメディア(新聞や書籍など)で補う必要があります。

またインターネットを使った他の収集方法として、ブログや掲示板(BBS)、SNS(ミクシィなど)がありますが、情報の出し手が都合のいいようにウソを混ぜ込んだり、大げさな表現になっていることがありますから、信用性を考慮するなど、情報の選択には気をつかう必要があります。

それでは、具体的にどういったサイトが使えるのでしょうか?

最初に推薦したいサイトはヤフーファイナンスです。ヤフーファイナンスの情報は、ほとんどが無料でつかえます。yahoo IDさえとっておけば、誰でも利用できます。

ヤフーファイナンスを使えば、基本的な情報は手に入りますが、株価情報がリアルタイムでなかったり(20分遅れる…)、表示される指標などが古かったりと100%完璧というわけではありません。yahoo掲示板の機能もありますが、信用できない広告投稿や情報が多いので、気をつけなければなりません。ヤフーファイナンスは、ざっくりした情報を得るのに適していると思います。

一方、正確な情報を手に入れるのであれば、やはり証券会社のサイトです。口座さえ開いておけば基本的に無料で使えますから(特殊なページは有料です)、使える限りはどんどん使うべきです。

私がよく利用しているのはマネックス証券の自動株価更新ツール“マネックスボード”(サンプル画面)やSBI証券分析ツールです。どちらも今では欠かせない存在となっています。証券会社の詳しい情報は「証券会社の選び方」に載せておきましたので、よろしければ参考にしてください。

この他にも使っているサイトを載せておきますね。

☆インターネットは便利ですが、使い方次第で落とし穴もあります。
うまく使いこなしましょう!

 


 

<株日記をつける>

ここまで、情報収集の手段として、書籍やテレビ、インターネットなど紹介してきましたが、実はもっと身近に最良な教科書があります。それは、株式投資におけるご自身の生の体験です!(特に失敗体験です)。これは、書籍などの媒体からは決して得られないものです。どんなことでも当てはまることなのですが、ご自身で体験して、実感してみないことには、株についてもどういうものかわかりません。

おそらく、株式投資に慣れないうちは、少なからず失敗すると思います(慣れてからでも失敗しますが…笑)。100戦100勝なんていう人はいません。いま、プロと呼ばれている人も、初心者のときは必ず失敗しているはずです。

しかし、タダで失敗していてはもったいないのです。失敗を放置しておいたら、また同じ過ちを繰り返すことになります。失敗したことは、授業料と考えて、失敗から大切な何かを学びとることが大切です。人間は失敗からは目をそむけたいものですが、そこには成功のモトがつまっています。

失敗したな~!と思ったときは、逆にチャンスと思って、失敗と向き合ってみてください。自分の体験を何らかのモノに書きとめて、「どこがいけなかったのか?」、「どういう判断をしていればよかったのか?」を反省し、今後の学習材料にしましょう。理由がわからないときは、投資仲間に助言を聞くというのもよいと思います。失敗の反省を繰り返していくうちに、勝てるコツのようなものをつかむことができるはずです。

私がいいと思っていることは、株式ノート株日記ブログなど)を書くことです。私は、どちらもほぼ毎日実践しています。

株式ノートには、『保有株の動き・相場の動き・気になる銘柄』など、その日に気になったことをメモ程度に書きとめます。

ブログには、『株式ノートで書いたこと』をまとめて、ウェブ上にアップしています。ブログを書くよいところは、自分の考えをネット上に載せることにより、第三者の方(株の先輩方)にも意見をもらえますし、うまく活用すればブログでの広告収入も得られます。

ブログまで書かないにしても、“株ノートを作ること”はぜひ挑戦してみてください。自分自身を振り返ることで、ご自身の成長も見えてくると思いますよ。

☆日々の体験の積み重ねで確実に成長していきましょう!