リスティング広告のマッチ(完全・部分・フレーズ・絞り込み一致)について

基礎知識:リスティング広告のキーワードマッチの種類を覚えよう

 

キーワードサジェストなどを使い、ターゲットキーワードを広げていく。リスティング広告ではそんな地道な準備が不可欠です。ビッグワードを狙うのかミドルなのかスモールなのか、それぞれなのか。それらを組み合わせ、適切なグループ管理をして、効果的に広告出稿したいものです。

本記事で学ぶ内容

・リスティング広告での広告表示の仕組みについて理解できる。
・ビッグ、ミドル、スモールなどキーワードの規模感について理解できる。
・表記ブレやサジェストなどキーワードの広げ方について理解できる。

リスティング広告に出稿するとき、どのようにキーワードを選ぶのか悩んでしまうことも多いと思います。それを考えるには、そもそもAdWordsやYahoo!プロモーション広告などがどのようにキーワードを認識し、広告を表示してくれるのかという仕様を理解する必要があります。

また、ユーザーがどういうキーワードを、そもそも使っているのかというリサーチも不可欠です。本記事ではそれらのキーワード選びについて解説します。

出稿したキーワードはどう認識されて広告表示されるのか

※分かりやすく言うと・・・・

完全一致(拡張なし)→ 給湯器、交換、費用=このキーワードでこの順番しかだめ。

フレーズ一致(拡張あり)→ 給湯器、交換=このキーワードと順番であれば前後に他のキーワードが来てもよい。例:給湯器、交換、費用/費用、給湯器、交換、

絞り込み部分一致(拡張あり)→ +給湯器、+交換 このキーワードがすべて入っていれば順番は問わない。(プラスを付ける)例:給湯器、費用、交換/交換、費用、給湯器

部分一致(拡張あり)→ 給湯器、交換=どれかひとつ入っていればいい。順番は問わない。例:給湯器、費用/交換、費用

 

出稿しましたキーワードは上図のようなマッチ(一致しているかどうか)が調べられ、該当する広告が表示される仕組みになっています。

部分一致は広くリーチするキーワードをざっくりと入札できる簡易さはありますが、一方でいろいろなキーワードにマッチし広告表示が激増する可能性がありあっという間に予算消化してしまうという怖さがあります。このように、マッチのさせ方によって、運用が変わりますので、出稿後もチェックを徹底します。

キーワード選定の考え方

このように、キーワードは広く狙うのか、狭く狙うのかによって、出稿するキーワード群が変わってきます。以下に、主な考え方を紹介しますので、共感するものから取り込んでみてください。

ビッグ・ミドル・スモール

出稿当初は、部分一致よりは予算消化をおさえられ、ある程度規模を狙えるミドルワードをそろえるところから始めるとよいでしょう。予算次第でビッグワードや部分一致などで

<ビッグワード>

例)
・留学
・看護師 求人

検索数が多く、かつ競合も多いキーワード(フレーズ)です。ニーズ・効果などわかりやすいものの、費用が高騰しやすい傾向があります。単一キーワードの場合はほとんどがビッグキーワードといえます。そして、競合が多いときなどは、複数のキーワードでもビッグキーワード扱いとなります。

<ミドルワード>

例)
・留学 費用
・看護師 求人 東京

検索数・競合数がスモールとビッグの中間的な規模です。

<スモールワード>

例)
・留学 費用 安い
・看護師 求人 東京 年収

検索数が少なく、かつ対策している競合も少ないキーワードです。ニーズは明確なもののターゲットは狭くなる可能性があります。

表記違いや表記ブレ

日本語では送り仮名や言い回しが異なるキーワードがおおく存在します。例えば、「引っ越し」「引越」「引越し」などです。

これらを表記ブレといい、リスティング広告では重視します。また、「キャノン」と「キヤノン」など表記間違い(正確には「キヤノン」)もピックアップしてことが定番です。これらの表記ブレは、Googleなど検索エンジンで理解してくれるものもありますが、あらかじめ広告出稿側でリストアップしておくとより良いでしょう。

キーワードサジェスト

Google、Yahoo! の検索時、キーワードを打ち込みますと、その下に予測変換が表示されます。それをサジェストといいます。これは、直近で検索数が多いキーワードであり、直近で検索数の多いキーワードだと検索したいキーワードと考えられます。

 

これをミドルワードとして、まずは候補として使いますと、リストアップの手間が短縮できるでしょう。

まとめ

広告出稿するときに、どんなキーワードやフレーズをリストアップするのかはとても大切な作業です。いっぽうで、リスティング広告のシステムの仕組みを理解したうえで精選することが不可欠ですので、しっかりと理解しましょう。

また、表記のブレやサジェストなども使い、多面的にキーワードをそろえ、成果の可能性を狭めないようにしましょう。

・部分一致や完全一致などマッチの仕組みの理解は重要。
・まずはミドルキーワードのリストを作ろう。
・表記ブレやサジェストなどからもリストアップしよう。