長文の読み取り計算

<ポイント>

長文から情報を読み取って、整理、計算する問題です。

「正確に&素早く!」と言いたいところですが、
誰でも確実に得点源にできる、ということから、ここも正確性を重視
他のカテゴリで時間差をつけ、ここはミス無く行きましょう。(*´∀`*)

  • 「長文をざっと見る → 選択肢を見る → 長文を細かく見る」の手順で解こう!
  • 割合(%)が出題されることが多い!何を基準とした割合なのか意識しよう!
  • 計算は概算で済む場合も!臨機応変な対応を心掛けよう!

[ 効率的な問題の解き方 ]

① 最初に長文をざっと見て「何がどこに書かれているのか」を把握する。
② 選択肢を見て、必要な情報を確認する。
③ 長文を見て、必要な情報を取得する。

 


 

<基本問題>

1990年から2010年までの日本の人口の推移を観察すると、1990年には1億2400万人、2000年には1億2700万人、2010年には1億2800万人となっている。 対前年人口増加率は、1990年には2.1%であったが、2000年には0.2%となり、2010年には0.0%となった。今後は増加率はマイナスとなり、人口は減少していく見込みである。 また、高齢化も問題視されており、65歳以上の人口比率は、1990年には12.1%であったが、2000年には17.4%となり、2010年には23.0%となった。

  1. (1)文中で述べられている内容と一致するものは、次のア、イ、ウのうちどれか。
  1. 1990年から2010年にかけて、日本の人口は毎年少しずつ増加している
  2. 2010年の10年前に対する人口増加率は、2000年のそれより少ない
  3. 2010年の65歳未満の人口は1990年のそれより少ない
  1. Aアだけ
  2. Bイだけ
  3. Cウだけ
  4. Dアとイの両方
  5. Eアとウの両方
  6. Fイとウの両方
  1. (2)文中で述べられている内容と一致するものは、次のア、イ、ウのうちどれか。
  1. 1989年の日本の人口は1億2000万人に満たない
  2. 1990年の65歳以上の人口は1000万人に満たない
  3. 2010年の65歳未満の人口は1億人に満たない
  1. Aアだけ
  2. Bイだけ
  3. Cウだけ
  4. Dアとイの両方
  5. Eアとウの両方
  6. Fイとウの両方

 

A→(1) F.イとウの両方

本文の内容を表にまとめると、次のようになる。

1990年 2000年 2010年
日本の人口 1億2400万 1億2700万 1億2800万
対前年人口増加率 2.1% 0.2% 0.0%
65歳以上の人口の割合 12.1% 17.4% 23.0%
65歳以上の人口 1500万4千
(1億2400万×0.121)
2209万8千
(1億2700万×0.174)
2944万
(1億2800万人×0.230)
65歳未満の人口 1億899万6千 1億491万2千 9856万
  • 選択肢と本文を見比べて、概算で十分かどうかを判断しよう!
  • 1990年から2010年にかけて、日本の人口は毎年少しずつ増加している → 一致しない。
  • 表より、1990年よりも2000年、2000年よりも2010年の方が日本の人口は多いが、「毎年」少しずつ増加しているかどうかは分からない。
  • 2010年の10年前に対する人口増加率は、2000年のそれより少ない → 一致する。
  • 計算しなくても、1億2400万(1990年) → 1億2700万(2000年) → 1億2800万(2010年)という推移から増加率が下がっているのは明らか。
  • 2010年の65歳未満の人口は1990年のそれより少ない → 一致する。
  • 人口全体は、1億2400万人(1990年) → 1億2800万人(2010年)・・・①
    65歳以上比率は、12.1%(1990年) → 23.0%(2010年)ということから
    65歳未満比率は、87.9%(1990年) → 77.0%(2010年)・・・②
  • ①と②を比較すると、人口全体の増加率よりも、65歳未満の減少率が高いのは明らか。
    キチンと計算する必要は無い。
B→(2) C.ウだけ
  • 1989年の日本の人口は1億2000万人に満たない → 一致しない
  • 2.1%増えたら1億2400万になるということから、前年に1億2000万以上であることは明らか。
  • 1990年の65歳以上の人口は1000万人に満たない → 一致しない。
  • 1億2400万人の12.1%が1000万人以上であることは明らか。
  • 2010年の65歳未満の人口は1億人に満たない → 一致する。
  • 人口全体・・・1億2800万人
    65歳以上・・・23.0%ということから
    65歳未満・・・77%
  • ということで、1億未満かどうか微妙に感じる人も多いかと思う。
    このような場合はキチンと計算しよう!
  1. 式)1億2800万×0.77 = 9856(万人)→ 一致する。

 


 

Q1、木材輸入の長文

1996年以降、国内の木材需要が減少し、木材輸入は減少傾向にある。 特に、2008年秋以降の急速な景気悪化の影響も受け、2000年には8124万m3であった輸入量は、2010年には5202万m3となった。 また、輸入形態は丸太から木材製品へとシフトしており、2000年には丸太22.2%、木材製品77.8%であったが、2010年には丸太11.6%、木材製品88.4%となった。 特に、ロシアからの丸太輸入は、ロシアの丸太輸出関税の引き上げにより、561万m3(2000年)から45万m3(2010年)へと大幅に減少し、 中国からの木材製品輸入は、中国の合板製造業の発展により、17万m3(2000年)から129万m3(2010年)へと大幅に増加した。

  1. (1)文中で述べられている内容と一致するものは、次のア、イ、ウのうちどれか。
  1. 10年前と比べて、2010年のロシアからの丸太輸入は1 / 10未満になった
  2. 10年前と比べて、2010年の中国からの木材製品輸入は8倍以上になった
  3. 10年前と比べて、2010年の木材輸入は3000万m3以上減った
A→アだけ
  • 選択肢と本文を見比べて、概算で十分かどうかを判断しよう!
  • 10年前と比べて、2010年のロシアからの丸太輸入は1 / 10未満になった → 一致する。
  • 2000年・・・561万m3
    2010年・・・45万m3
  • 561と45なので、桁数が1違う&最大桁が2010年の方が小さい、ということから、明らかに1 / 10倍未満。
  • 10年前と比べて、2010年の中国からの木材製品輸入は8倍以上になった → 一致しない。
  • 2000年・・・17万m3 2010年・・・129万m3
  • ということで、8倍以上かどうか微妙に感じる人も多いかと思う。
    このような場合はキチンと計算しよう!
  1. 式)129万÷17万 = 7.5・・・(倍) → 8倍未満
  • 10年前と比べて、2010年の木材輸入は3000万m3以上減った → 一致しない。
  • 2000年・・・8124万m3
    2010年・・・5202万m3
  • 8124と5202なので、一桁目が3減っているが、二桁目は1増えている、ということから、明らかに3000は減っていない。

 


 

Q2、木材輸入の長文2

1996年以降、国内の木材需要が減少し、木材輸入は減少傾向にある。 特に、2008年秋以降の急速な景気悪化の影響も受け、2000年には8124万m3であった輸入量は、2010年には5202万m3となった。 また、輸入形態は丸太から木材製品へとシフトしており、2000年には丸太22.2%、木材製品77.8%であったが、2010年には丸太11.6%、木材製品88.4%となった。 特に、ロシアからの丸太輸入は、ロシアの丸太輸出関税の引き上げにより、561万m3(2000年)から45万m3(2010年)へと大幅に減少し、 中国からの木材製品輸入は、中国の合板製造業の発展により、17万m3(2000年)から129万m3(2010年)へと大幅に増加した。

  1. (2)文中で述べられている内容と一致するものは、次のア、イ、ウのうちどれか。
  1. 2000年の丸太輸入は3000万m3より多い
  2. 2010年の丸太輸入は1000万m3より少ない
  3. 10年前と比べて、2010年の木材製品の輸入量(m3)は増えた

 

A→イだけ

 

  • 選択肢と本文を見比べて、概算で十分かどうかを判断しよう!
  • 2000年の丸太輸入は3000万m3より多い → 一致しない。
  • 2000年の輸入量 ・・・ 8124万m3  約8000万m3
    2000年の丸太の割合 ・・・ 22.2%  約20%
  1. 式)8000万×0.20 = 1600万・・・この計算は頭の中で!(*´∀`*)
  • 余裕で3000万m3より少ない 概算で十分。一致しない。
  • 2010年の丸太輸入は1000万m3より少ない → 一致する。
  • 2010年の輸入量 ・・・ 5202万m3  約5000万m3
    2010年の丸太の割合 ・・・ 11.6%  約10%
  1. 式)5000万×0.10 = 500万・・・この計算は頭の中で!
  • 余裕で1000万m3より少ない 概算で十分。一致する。
  • 10年前と比べて、2010年の木材製品の輸入量(m3)は増えた → 一致しない。
  • 2000年の輸入量 ・・・ 8124万m3  約8000万m3
    2000年の木材製品の割合 ・・・ 77.8%  約80%
  1. 式)8000万×0.80 = 6400万・・・この計算は頭の中で!
  • 2010年の輸入量 ・・・ 5202万m3  約5000万m3
    2010年の木材製品の割合 ・・・ 88.4%  約90%
  1. 式)5000万×0.90 = 4500万・・・この計算は頭の中で!
  • 余裕で2010年の方が少ない 概算で十分。一致しない。