収益の中身と仕訳

●収益にはどんなものがある?

収益とは売上や受取利息などの収入のことです。

中身は商品を販売したときに得られる収入がほどんどですが、他に利息や配当金の受取なども含まれます。収益の勘定科目のうち、主なものは次のとおりです。

①売上

商品の売上代金を集金したもの。売上代金は、販売数量に販売価格をかけて求める。

②受取利息

銀行に定期預金や普通預金などをして、預けた日数に応じて受け取れる利息、またお金を貸したときに、その見返りとして受け取る利息もこれに含まれる。

③受取配当金

他の会社の株式を保有しているときに、その会社の業績が良かった時に受け取る配当金。

④受取手数料

サービスを提供したことによって、派生的に得られたお金。具体的には紹介手数料や仲介手数料などがこれに該当します。

●収益の仕訳

収益の仕訳も、勘定科目を決めることが始まります。

●収益の種類と勘定科目

  • 本業での収益
  • 収益の中で最も金額が大きなもの。会社のメインの収益 例:売上
  • 財務収益
  • 預金や貸付金などの財務に関する果実 例:受取利息、受取配当金
  • その他の収益
  • 株、土地などの売却による収益 例:有価証券売却益、固定資産売却益、雑収入

次に勘定科目と金額を、収益が増加したときには右側(貸方)、減少したときには左側(借方)にそれぞれ記入します。

  • 資産=負債+純資産
  • 費用 収益

資産=負債+純資産とは逆の動きになるが、別ものと考え、あくまでも収益が増加したときには右側(貸方)、減少したときには左側(借方)と記入する。

①売上の仕訳

事例 商品を150万円でうり、だいきんを厳禁で受け取った

仕訳 現金150万円という資産が増加+売上という収益が増加

借方 貸方
現金 1.500.000(資産の増加) 売上 1.500.000(収益の増加)

②受取利息の仕訳

事例 貸付金の利息20万円分の現金で受け取った

仕訳 現金20万円という資産が増加+受取利息という収益が増加

借方 貸方
現金 200.000(資産の増加) 受取利息 200.000(収益の増加)

③受取利息の仕訳

事例 株式の配当金50万円を普通預金で受けとった

仕訳 普通預金50万円というしさんが増加+受取配当金という収益が増加

借方 貸方
普通預金 500.000(資産の増加) 受取配当金 500.000(収益の増加)

・収益は、最終的に「損益計算書」に表示されます。「利益」のもとになるすべての収入がその範囲となります。