リスティング広告の効果を知るための考え方(CTR・インプレッションなど)

リスティング広告を出稿しましたら、重要指標を把握しながら、予算を効果的に使い、効果の最大化を目指したいものです。そのとき、CTRを増やす、予算を増やすなど、集客を増やす試行錯誤を繰り返すことになりますが、まずは広告文の精度をあげ、CTR(クリック率)を上げることから目指すと良いでしょう。

本記事で学ぶ内容

・リスティング広告で集客増を目指す考え方について理解できる。
・インプレッション、CTRなどの基礎用語を理解できる。
・Yahoo!プロモーション広告で重要なパラメーターについて理解できる。

リスティング広告を使っていて、さらに集客増をしたいときにはどうすれば良いでしょうか。

そのとき、オススメしたい2つの視点があり、その考え方をベースに具体的な出稿プランを検討すると良いと言われています。CTRを上げ、インプレッションを増やす。その基本的な考え方について解説します。

また、適切に試行錯誤するために重要な、Yahoo!プロモーション広告のパラメーターについても紹介します。

CTRを上げよう

CTRとは、クリックスルーレートの略で、いわゆるクリック率を指します。

広告がどれくらいクリックされたかの割合を示します。つまり、同じ表示回数であっても、CTRが高ければより集客できる、ということになります。具体的には、広告のタイトル文と説明文を、試行錯誤しクリックされやすいよう改善を目指します。

・ターゲットは明確か
・内容は簡潔か
・アピールポイントは明確に提示されているか(価格・品質など)

これらのことを吟味し、短い期間でマメに調整をし、最適なものを見つけることが大切です。

手間をのぞけば、CTRを上げることの利点は、手間以外はコストがあまりかからないという点です。

予算を変えず表示回数も変わらないとき、10000回表示されCTR1%であれば100の集客であるのに対し、CTRを2%に上げることができれば200もの集客をできることになります。予算を変えずに集客を倍にできる可能性があるわけです。

一方で、CTRを上げることに正解はないため、精度を上げるために何回も試行錯誤するなど手間がかかります。また、上がったとしてもある程度の上限はあります(例:さすがにCTR100%はありえない)。また、そもそもクリック率を上げる広告文を考えることが難しいということもあります。ですから、より大きく目指すには、結局、予算上限を上げ、広告の表示回数を上げる局面も、いずれ来ると心しておくと良いでしょう。

※CTRを上げることはなかなか困難。

インプレッションを増やそう

インプレッションとは広告の表示回数のことです。

表示回数を増やすことができれば、単純にユーザーの目につく機会が増えますので、集客増が期待できます。一例としては、今までは予算の都合で一ヶ月間に10万回しか表示されなかったものを、予算を増額し20万回にする、などで集客増を目指すなどです。これはあくまで一例です。実際には、次の施策の効果やコストを考えて、判断することになります。

・入札するキーワードの数を増やす。
・(より広い検索の機会を期待して)ビッグキーワードに入札する。
・多くのキーワードにかかる可能性のある部分一致を採用する。
(「部分一致」とはキーワードから類語など広くキーワードを拾ってくれる広告のマッチ方法)
・露出機会を増やす(他の広告商品を検討など)。

インプレッションを増やすことの利点は、ある程度コントロールが可能、というところです。後述のCTRを上げる方法ですと、その精度を試行錯誤しなくてはなりませんが、インプレッションを増やす場合は、おもに予算など身内で処理できることが多いため管理しやすいという点があります。

ある程度予算増ができる場合には、このように表示回数=インプレッションを増やすと良いでしょう。

試行錯誤するためにパラメーターをつける

広告の効果を測り、CTRを上げるための試行錯誤をするためには、Googleアナリティクスといったアクセス解析ツールの利用がかかせません。

ただ、Yahoo!プロモーション広告では、何も設定しませんと、Yahoo!の通常の検索結果から来たと分類されてしまいます。

Yahoo!プロモーション広告に出稿するときに、リンク先URLに以下の情報を付加します。そうすることで、リスティング広告経由とただしく分類されますので、その効果を測り、試行錯誤を回せるようになります。忘れずにつけるようにしましょう。

例)Yahoo!プロモーション広告につけるパラメーター例

http://URL/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc

Yahoo!プロモーション広告では、より細かなトラッキングURLを設定できます。高度な効果測定をしたいときには、以下のリンクを参考にURLに情報を付加すると良いでしょう。

参考リンクYahoo!プロモーション広告トラッキングパラメーター

まとめ

リスティング広告を運用するとき、集客増を目指すことがあるかと思います。そのときは、まず予算をかけずにできるCTR向上を試し、それでも限界が見えて来た場合は、予算上限を上げるなどインプレッションを増やす施策を検討すると良いでしょう。

そもそも、精度の低い広告は、たくさん見せられたからといって、たくさんクリックされるはずはありません。穴の空いたバケツにいくら水を入れても漏れてしまうのと同様です。まずは、良い広告を作り、そこから集客増の展開を考えるようにしましょう。

ここがポイント!

・まずは、広告の精度を上げる=CTR向上を目指しましょう。
・つぎに、インプレッション増を検討しましょう。
・Yahoo!プロモーション広告ではパラメーターを忘れずにつけましょう。